討伐隊集結
「それでは、明日からで宜しいでしょうか?」
「はい、良いですよ」
寧ろ早く攻略出来るならやってしまいたい、お父さんに早く会いたいからね、ポーカ王子とは利害が一致しているので断る事はない
「有り難う御座います!!」
ポーカ王子が勢いよく頭を下げる
「それでは、攻略準備をして参ります!失礼」
下げた頭を上げたと思ったらすぐに去って行く、まるで嵐のようだ
「揖保川さんも、準備しないといけませんね」
「そうですね、30日分の食料と食器に寝袋と、一杯要りますね」
「それと揖保川さん、味噌醤油造りに必要なものを置いて行って下さい、大桶が無いので我が家で試験的に造るぐらいしか出来ませんが、お願いします」
「あっ、そうでしたね、醤油種麹と味噌種麹を置いておきますね、詳しくはパッケージに書いてある説明を読んで下さい」
アイテムボックスからキャリーバッグを取り出し各麹をテーブルに置く
「有り難う御座います、揖保川さん、どうかお気を付けて、悔しいですが私はこの体で心が折れてしまい同行出来ません」
「いえ、農作をやって頂けるのは凄く有難いですから気にしなくても大丈夫ですよ」
「心遣い有り難う御座います、それでは揖保川さんの準備をお手伝いしますよ」
「有り難う御座いますそれでは、30日分の食料と調理器具食器、寝具をお願いします、かさばっても大丈夫です、アイテムボックスがありますから」
「分かりましたお任せ下さい」
それから匠さんが色々手配してくれた次の日の朝には匠さん家の玄関ホールに野菜、岩塩、砂糖、香辛料、果物、小麦粉、長期保存可能な堅いパン、米、鍋と薪、調理用油、木製食器、衣服や布そして寝袋、が揃えて置かれていた、食料30日分ともなると結構な量になったけど全てアイテムボックスに入った
「41階層から未知の領域です、道中で食料が手に入ると分かっていればもっと少なくても大丈夫なのですが、念の為多めに用意しました」
「有り難う御座います」
「イボガワ様、どうかお気を付けて」
「有り難うリアさん」
「それでは行きましょうか」
「はい」
「イボガワ様ジュンイチロウさん行ってらっしゃいませ」
「「「「行ってらっしゃいませ」」」」
リアさんとメイドさん達が見送ってくれる
「行ってきます」
「リア行って来るよ」
匠さんと二人で砦に行く
「そう言えば、匠さんは今日どうするのですか?」
「今日は午前中に騎士達の指導をした後に昨日スート殿から貰った資料から見つけた農作、味噌醤油造りに適したスキル持ちを勧誘、そして明日からリアにも来て貰って開墾ですね」
「やる事がいっぱいですね、ご苦労様です」
「いえいえ、これぐらい何てこと無いですよ、揖保川さんこそお気を付けて下さい」
「はい」
昨日も来た砦の門前に付くとポーカ王子が大きな荷物を背負って同じ大きな荷物を背負った3人の騎士達と話をしていた
「イボガワ様、おはよう御座います!」
ポーカ王子がこちらに気づいた
「おはよう御座いますポーカー王子」
「イボガワ様、とても身軽ですが大丈夫ですか?」
「ああ、私はアイテムボックスというスキルがありますから大丈夫ですよ、王子達の荷物もアイテムボックスに入れましょうか?」
「おお、そうでした、この間プヒモの討伐品を出してましたね、負担にならないのであればお願いします、3人も荷物を置いて」
話をしていた3人の騎士達に指示をして荷物を置く、あの音からして重そうだアイテムボックスに入れてしまおう
「「「消えた!!」」」
3人の騎士達が驚いている、それを見てポーカ王子が笑いを堪えている
「そうだ、イボガワ様、こちらにいる3人を紹介します」
「あ、はい」
「こちらの一番デカイのが騎士団長のコーノレ、その隣の細身の彼は王親衛隊副長のヘッド、そして最後の背が低い王親衛隊で期待の新人ドーロです」
「騎士団長のコーノレです、宜しくお願いします」
背が高く多分2メートは簡単にある体がしっかりとしていて逞しいけど優しそうな顔(つぶらな瞳)の騎士団長さんが会釈をする
「宜しくお願いします」
私も会釈をする
「王親衛隊副長のヘッドです宜しくお願いします」
騎士とは違って軽めの鎧と兜を身につけた細身の中年のおじさんちょび髭を生やしている兜の隙間から出ている髪は黒色、あれ?日本人かな?でも名前は日本人じゃないし
「王親衛隊2年目のドーロです宜しくお願いします」
ドーロさんは赤毛で私より背が頭1つ分低いぐらい朱雀より少し大きい感じで赤毛同士で朱雀と兄弟みたい、多分王親衛隊の正装なのだろうヘッドさんと同じ軽めの鎧と兜を身につけている、1つ他の人と違うのが二本帯剣していること、多分二刀流なのかな?剣は短剣ぐらい、もしかしたら身軽なのかも
「あれ?確か以前生還した人はもっといたと聞いたような…」
確か生き残りは騎士が5人王親衛隊が3人もいたはず
「いや、生き残っても体が不自由で引退しましたから無理なのです、こちらにいる騎士団長のコーノレは当時副団長だったのですが、前の団長ホウズが引退して団長に就きました」
「ホウズ団長から実力で勝ち取り団長になりたかったのですが、仕方ありません」
コーノレ団長が悔しがっている
「コーノレ団長、その鬱憤あの野郎にぶつけてやりましょうぜ!」
ドーロさんがコーノレ団長を励ましている、ムードメーカなのかも
「むっ、そうだなドーロ、まぁイボガワ様のご助力があってこその話だがな」
「奴を倒せるのなら私は手段を選びませんよ!」
ヘッドさんが凄く怒っている、やっぱり前王や仲間がやられて怒っているのかな?
「ルビーの仇は絶対に打つ!!」
ルビーさん?どうやら大事な同僚さんだったのかな?
「このようにみんなやる気でいっぱいですイボガワ様どうかご助力のほどを宜しくお願いします」
ポーカ王子が礼をすると
「宜しくお願いします!!」
他の3人も礼をする
「任せて下さい、まだここに来て間もないですが、できる限りやってみます」
まだ実地訓練してないけど勢いで見栄張っちゃった四神獣達が強いし大丈夫だよね?
『今のイボガワ様なら楽勝ですよ、神通力の代わりに魔力を使う様にすれば良いだけですから』
創造神様からお墨付きを貰えた、自信を持って行こう
「それでは行きましょう!イボガワ様こちらへどうぞ」
ポーカ王子が砦門を開けて誘導してくれる
「それでは揖保川さんお気を付けて」
匠さんが見送ってくれる
「はい、頑張ります」
ポーカ王子の後を付いて行くすぐに右へ曲がり部屋の入口であろう扉の前に来る
「こちらです」
その部屋には淡く光る円柱形の何かが真ん中にあった素材の分からない3メートルほどの高さがある円柱の真ん中辺りには四角い凹みがあった
「イボガワ様証板を貸してください」
「あっ、はい」
普通にポーカ王子に渡してしまった後に、四神獣達の分はどうしようと思った
『それなら大丈夫ですよ、今は彼等を出していませんし』
創造神様からオッケー貰えた、そんな事を考えていると王子達も証板を出してまとめて円柱の凹みに入れて
「41階層4人」
そんな事を言ったと思うと下に魔方陣が出てきて魔力が高まったと思うと魔方陣が強く光り一瞬浮遊感があったかと思うと地面に足が付くこの感じ召喚された時と同じだ
部屋の構造は何も変わってない?いや、真ん中にあった光る円柱にある凹みの上に41と文字が掘られている
「41階層に付きました、イボガワ様行きましょう」
ポーカ王子はそう言って凹みにある証板を取り出し私に返して部屋を出ようとする
「分かりました」
私もそれについて行く




