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開拓前準備

 青龍と白虎が作った500本のシャベルはアイテムボックスに入れておいた


 もうあとはリアさんを呼んで、大まかに土魔法で田んぼの区画作りと中を耕すのと、細かい水路作りだね、区画作りでは高低差を考えて作らないとね、今はこの土地でどのような区画で作るのかを考える事にする、そう言うわけで匠さんとあーだこーだ話し合った、ここでやっぱり困ったのが高低差だった、一応塔に近い方が高く遠い方が低いのが基本だけど誤差があるかもしれない、どうやって測ろうか悩んだ、水を流してみれば分かるかもしれないけど、それは凄く大量の水が必要になるし、区画整理で穴を掘る度に水を流してたら時間が掛かるし水を流したいから高低差を調べたいのに、それを調べるのに水が必要で、鶏が先か卵が先か、みたいな状態…


「それは私にお任せを」

 匠さんと唸っていると、玄武が申し出てくれた、どうするのかなと思うと


「私が水化して調べましょう」

 そう言ったところで玄武の体が透き通る、多分体が水になったんだろうな、と思ったらべちゃりと玄武の体が崩れて辺り一帯が濡れ大きな水溜まりが出来る


「おお、びっくりしました」

 匠さんが何処か濡れてないか体を確認しながら驚いている玄武が作った水溜まりは緩やかに形が変わって移動している

「分かりました」

 水溜まりはすっと無くなり玄武が現れる


「えっ!?あれで分かったの?」


「はい、分かりました、確かに基本塔に近い方が高いですがここら一帯は少しの誤差しかございませんので、掘る深さの微調整程度で問題なく出来ると思われます先程木の根を焼いてしまいましたので部分的に後で陥没して高低差に誤差が出来る可能性がありますそれとついでに土壌も調べました、こちらの土壌は水捌けが悪く米の生産に適切かと」


「そこまで調べてくれたの!?有り難う」


「これくらいならば、お安い御用です」


「いやー、土壌が良い事は良かったですな、もし駄目だったら米以外の物を植えるしか無いですからな」

 土壌の事を忘れてた

 稲は土で育ち麦は肥料で育つと言うし

 水捌け度合は重要だよね


「木の根を焼いたための陥没は、掘り起して埋めれば大丈夫ですよね?」


「そうですねあとはリアの土魔法に頼りましょう、次に川の確認をしましょうか、っと、その前にここに高くて目印になるような物が…無いですね、」


「目印ですか?」


「この後川まで行って、川から見てここの場所が分かるようにしたいのですが、印になりそうな物が無いですね」


「そんな事なら大丈夫だよ僕のこれで解決さ」

 朱雀が以前出した炎の小鳥より大きな炎の鳥を出すと上の方に飛ばし、上空で停滞した

「これで分かると思うよ」


「おお、素晴らしい、ではさっそく川へ行きましょうか」

 匠さんは来た道より少し右に逸れながら進んで行った、再び森森森時々朱雀が出した火の鳥を確認しながら進む、結構歩いたけどあまり疲れない、なんでだろう?


『常に身体強化を使っていますからね、体力の替わりに魔力を使っている状態ですので魔力枯渇以外心配する必要がありませんから』


『あれ?創造神様どうかしましたか?』


『騎士強化の成功おめでとう御座います、その祝福に、40から49階層の何処かに特別な宝箱を置きました、余裕があればお探し下さい』


『それはすぐ見つかる所にありますか?』

『貴方の式神なら簡単に見つけられるでしょう』

『分かりました、探して貰います』

 創造神様と心の中で話していると


「見えました、川です」

 匠さんが川を見つけた


「おお~、凄く大きな川ですね」

 対岸がハッキリと見えないぐらいの大きな川幅で水がいっぱいある、この水量なら稲作にまわせるだろう

「えっと、火の鳥は…あそこか」

 匠さんは朱雀が出した火の鳥を確認している、あの場所から出る時の大きさとあまり変わってないような?

「あれ?以外と移動してなかったの?」


「あ、ご主人様、見え易いように鳥の大きさは変えてるよ」


「そうなの?今あの火の鳥はどれぐらいの大きさなの?」


「今はこれぐらい」

 朱雀が四トントラックぐらいの凄く大きな火の鳥を造り出す辺り一帯が明るく熱くなる


「分かった、分かったから、もうしまって」


「うん、分かった」

 朱雀が火の鳥を消してくれる、あの大きな火の鳥があんなに小さく見えるのだから、あそこまでどれぐらいの距離があるのだろう?


「う~む、こことあちらの高低差はどれぐらいでしょう…」


「あ、それなら任せて」

 朱雀が何か言ったとおもったら、遠くに見えてた火の鳥が2つに分かれ片方がこちらに真っ直ぐ飛んできて私達の頭上20メートルぐらいに止まった


「ここぐらいだよ」

「こっこれは、高い…、水車で上げられる高低差では無いですね、私が知る限りの水車の高さは5メートル前後、あの高さなんて無理ですね、2、3カ所作って出来ると良いのですけど、計画の練り直しが必要ですね」

 匠さんが困っている、こればかりは私達の出る幕ではない、多分玄武に頼めば田んぼの近くに大きな貯水池を作れるだろう、しかしそれは永続的じゃないから、ちゃんと1人に頼らない方法が出来るようにならないと駄目、こんなに立派な川があるのだし

「さて、王家の土地は大体分かりました、次に私の領土まで行きましょう」

 匠さんは来た道を戻って行く、田んぼ予定地まで戻り塔まで戻る

「この塔まで行く道を作った方が良いのでは?」

 もう、森森森ばかりなため木の根で凸凹している、田んぼ予定地からいずれは作物を持ってくる必要があるので、こんなに凸凹だと凄く大変だと思う

「そうですね、荷台が通れる様にしないといけませんね、計画的に木を切り道を作りましょうか」

「それなら四神獣達の出番だね」

「「「はい、お任せ下さい」」」

「私は朱雀が燃やす

木の根の消火をいたしましょう」

「これは頼もしいですね、ではまずこちらを基点にあちらの太い木まで真っ直ぐ行きましょうか」

「じゃあみんなお願いね」

「「「「はい!」」」」

 白虎が阻む木を切り、私は切り倒された木をアイテムボックスに入れ、青龍が切り株の養分を吸い取り枯れた根を朱雀が燃やす、燃えきったら玄武がしっかりと消火して、匠さんが道を決めさくさくやっていく塔までは勾配があるため所々にある急勾配を避けるようにジグザグ道となった、遂に塔周りの街の端まで道を作る事が出来た(舗装は出来てないけど、沢山の人に踏んで貰えば自然と固まるだろう)

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