プロポーズ
「あの、ミサト様?」
私を伺うように尋ねてくるポーカ王
「あっ、ああすみませんちょっと考え事をしてました」
創造神様と話をしいてポーカ王との話が中断してしまった
「考え事ですか?」
「はい、ポーカ王にとってスキルが成長した今のティフェさんはどう見えているのかなと」
創造神様が言っていた相思相愛が本当なのか一応確認しておこう
「うっ、とても魅力的になったと思いますよ」
分かりやすく照れながら言っている、ポーカ王にとってティフェさんはどうでも良い存在ではない事が分かる
「黒狼を倒し王となったポーカ王はティフェさんに言っておくべき事があるのでは無いですか?」
「そっ、そうですね彼女とちゃんと向き合っていきたいと思います」
私の指摘にドキッとした後に少し考え、顔を引き締め答えてくれる、この感じは後で色良い話が聞けるかな?
ザワザワ
何やら稽古場の入り口側からざわめきが聞こえてきたと思ったらその辺にいた人達が2つに別れ入り口がよく見えるようになったその先には先程出て行ったティフェさんとファングさんがいた
「ミサト様!」
私を見つけたティフェさんが満面の笑みで小走りでこちらまで来た
「はぁはぁ、ミサト様スキルが成長しておりました!」
胸に手を当てて息を整えスキルが成長した事を教えてくれるティフェさん
ワァアアー!
パチパチパチパチ!
それと同時に周りが騒ぎだし360°の拍手喝采が沸き起こる
「ティフェさん良かったですね!」
これで一つ目標達成、次に……
拍手をしているポーカ王へアイコンタクト、『早く言え!』という思いで顎をクイっと、そんな私を見て目を見開き周りを見渡し照れながらこちらに来るポーカ王
「あっ、ポーカ王」
ポーカ王の存在に気付いたティフェさんがカテーシーをする
「ティフェ低頭はいい、頭を上げてくれ」
「はっ」
ポーカ王に言われた通り頭を上げるティフェさんの目を見つめるポーカ王………
……っう、沈黙が苦しい!早く何か言いなさいよ!
「ティフェ、父フルハントの死後落ち込む私に寄り添ってくれてありがとう、ミサト様に浮ついてしまうバカだけど、これからずっと私の側にいてくれないか?」
ポーカ王はティフェさんの右手を両手で取りプロポーズをする
「っはい!喜んで」
ワァアアー!!
パチパチパチパチ!
ポーカ王のプロポーズに感激して涙を目にいっぱい含ませながらしっかりと返事するティフェさん、その受け答えに周りの皆が祝福の拍手をする、とても幸せムードだけど、ちょっと待ってポーカ王の言い方に聞き捨てならない事があるのだけど?私に現を抜かすのはバカな事なの??どういうこと?なんだか失礼しちゃうわね
『ミサト様、ポーカ王の後押し有難う御座います、因みに先程も言いました通り、ミサト様のスキルの輝きはこちらの民達の気を狂わせる程強いのです、幼少の時から好きな人がいたとしても浮ついてしまうぐらい強い物なのです、その強い輝きに左右されない方法は既に契りを交わしている、もしくは抵抗出来る強いスキルを持っている必要があります、ポーカ王が魅了されたのは自身の未熟さを露呈した事になりますからバカと言っているのですよ、多分他意は無いと思いますよ』
創造神様がお礼と注釈を入れてくれる、まぁ、あの時のポーカ王はバカに見えたけどね、そう言えばあの時よりしっかりしている様な気がする、スキルの成長の影響なのかな?
『そういえば創造神様結局クッコロ鳥いらなかったでしょ、焦る必要なんて無かったんですよ』
『ミサト様の言う通りでしたね、二人の進展の無さには私だけでなく周りの者達も、もどかしくしてましたから、薬を盛るぐらいしないと駄目なんじゃないかと思っていたのですがすんなりといけましたね』
『それって、私の魅了してしまう私の強いスキルが劇薬だったと言う事じゃないですかね?』
『成る程、ミサト様の存在自体が切っ掛けだったと、いませんね長く生きていながら学ばせられるとは』
『創造神様なら未来を読めないのですか?』
『人の意思が強く関与する事柄は全てを見透せないですね、だからこそ人の営みを見るのは楽しいのです』
『見透せないからこそ楽しいと言う事ですね?』
『そうです、全て分かってしまっては面白くないですから』
結果を知っているドラマと知らないドラマでは面白みが違うよね、創造神様との会話で納得していると
「これは目出度い!これからポーカ王とティフェ子爵の婚約も一緒に祝おうではないか!」
ロイル前王が宣言すると
ワァアアー!
パチパチパチパチ!
周りの人達はその宣言に賛同し辺り一帯が拍手喝采となる
「よしっポーカ王よ行くぞ!」
ロイル前王がポーカ王の背中を押して外へ向かうと他の皆もティフェさんを祝福しながら更衣室へ送った、私も着替えないといけないので更衣室へ向かった




