暇潰し?
さて解散となったけど宴会まで何をしようかな?時間がどれぐらいあるのかわからないし、宴会場の場所も分からない、これは知り合いと話でもして時間を潰そうかな、誰か話せる人はいないかな〜……
人がまばらに退室する中で話し相手になってくれる人を探す、匠さんはケット公爵と話し込んでいる、多分農作の事でも話しているのかな?これは私も参加した方が良いかもとか考えていたら
「ミサト様、少々お話を宜しいでしょうか?」
私の前に私と同じぐらいの年齢で背が高く、茶髪をポニーテールに結った女性が話しかけて来た、えっとこの人は……青生地に黒の刺繍のドレスを着ている、この組み合わせは子爵位だね、挨拶したことあったかな?胸には盾のバッチを着ている
「はい、良いですよ、えっと貴方は?」
「はい、私はティフェ・スロテクシ、盾の王親衛隊第一班長をしている者です、いと輝きまするミサト様と一度お手合わせをしてみたく、そのお願いをと思い話し掛けた次第でございます」
彼女はそう言ってカテーシーをする、う〜ん、手合わせか……後日やりましょうとか言われて攻略が遅くなるのは避けたい、そういう訳で
「良いですよ、これからやりましょうか、宴会までの時間潰しになりますからね」
時間は大事に使わないとね
「いっ今からですか!?望むところです!それでは即着替えて稽古場へ行きましょう!」
ティフェさんは私がすぐにやると言った事に驚きはするものの気を取り直してやる気を出して一礼をしてから走って会場を出ていった
「えぇ…稽古場って何処?」
私はここの事はまだよく分からないので戸惑い困っていると
「ミサト様、ウチの娘の我儘を受け入れてくださり有難う御座います」
赤の生地に青色の刺繍の服を着た男性が話しかけて来た、話から察するにティフェさんのお父さんかな?彼は伯爵位だね、胸には盾のバッチが着けられている
「えっと、貴方は?」
この会場に来て色々な人と挨拶した時にいたようような……でも思い出せないので失礼かもしれないけど聞いてみる
「おっと、失礼致しました私はティフェの父ファング・スロテクシと申します、ティフェはミサト様がこちらにいらっしゃった時のポーカ王の反応に焦っているのでしょう、どうかあの子を許してやって下さい」
「あの時のポーカ王?でも私は殴っちゃいましたけどね」
突然求婚して来るものだから拒絶を込めて殴ったんだよね
「それは別に良いのです、輝くミサト様に惚れ込むのはこの場にいる若い男達ならば仕方ない事ですから、ただ、あの娘がポーカ王の許嫁なものでしたからそれを理解しろと言われて簡単に納得出来るものではなく」
ええ〜!?あの王子あんな良い子がいたのに私に言い寄ったの!?ポーカ王子の行動は私の保護を兼ねてとか匠さんは言ってたけど無神経だと思う
「おそらくあの子はミサト様までとは言いませんが、ポーカ王が振り向いてくれるぐらい輝きたいのでしょう、しかしあの子のスキルが特殊で強すぎる為に騎士団や親衛隊に相手出来る者がおらず、その為今のところ出来る訓練は敵に見立てた動かない的にスキルを繰り返し使うのみなのです、そこでミサト様ならばスキル『剣円舞』を受け止められるのではと思ったのでしょう」
剣円舞、名前からして踊るような剣技と言う事かな?スキルが特殊とは?別に名前から変な感じがしないけど
「一体何が特殊なのですか?」
「それがですね、普通のスキルは一発放てば終わるので、訓練相手はそれを受け止めるだけで済みますがあの子のスキルは踊る様な動きで攻撃をする事が一連にあり、その厄介な動きに皆ついて行けず、訓練にならないのです」
それは彼女のスキルが強すぎるのか、ついて行けない人達が弱いだけなのかどっちだろう?彼女のスキルを聞く限り、以前空手に携わっていた私にとって一つの武芸の特徴を含むスキルというところがとても興味深い
「ところで訓練場って何処ですか?」
「ああ、それは私が案内致しましょう」
ファング伯爵に案内して貰う事になったのだけど、私が今日お城に来る時に着てきた服は戦闘に向かないワンピース、どうしよう?家まで取りに帰る?
「すみません戦闘向きの着替えが無いのですがどうしましょう?」
一応ファング伯爵に聞いてみる
「それならば騎士団にある女性用団員服を持ってこさせましょう」
ファング伯爵はそう言って近くにいた女性に話し掛ける、話し掛けられた彼女は異世界敬礼をして走って出て行ってしまった
「それでは行きましょうか、服は彼女が更衣室へ持って来ますのでご安心下さい」
そう言って歩きだすファング伯爵
「有難う御座います」
お礼を言って先を行くファング伯爵に付いて行った
因みに私達の後には多くの人が付いてきた、どうやらティフェさんとの手合わせは沢山の観客の中でやる事になりそう




