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開墾

 一応地図上で決めたけど現場を見ていきたいと言う事で塔の外に初めて出た、大きな門を潜れば現実の太陽と空が~…余り見えない、大きな木が石で出来た街並みの中にところどころで生い茂っていた


「え?忘れ去られた廃墟ですか?」


「はっはっはっ、やっぱりそう見えますよね、しかしここがこの国の一番大きな都市なんですよ」


「えー!」


「まず木と石の建物の出来た順番が逆なんですよ、言い伝えではここに世界で一番大きな木があったそうです、名前を世界樹と言われその木の周りで暮らしていたところで創造神様のお力が光り輝いたそうです、その後ここにあったはずの世界樹が天辺の見えない塔へと変わったのです、それと同時に塔の周りには世界樹には劣るが大きかった木々を避ける様に石で造られた街並みが出来ていたのです、そして塔が出来た日から日々モンスターに恐れていたはずが、ある領域からはモンスターが入って来ない安全な領域が出来ていたのです、これがこの国に伝わる昔話です」


「うっへぇ~、創造神様凄いことをしたんですね」


『この時一番頑張りました』


 あ、創造神様が天狗になってるのが思い浮かぶ


「しかも塔の中に入れば今まで出ていたモンスターより弱いモンスターしか出てこずそいつらを倒せば食糧が手に入り人は安心して暮らせる様になりましたとさ、って感じです、その為、このような街並みになっているのです」


「ここってまだ人が住んでいるのですか?」


「はい、住んでいますよ、ここに住んでいる人達はもう少し離れた場所にある岩塩を取る事を生業にしている人達と、それを塔に搬入する人達です、いわば塩の街ですね」

「へぇ、あ、あっちに人だかりが」

「あれは、塩と物資交換所ですね、お金が岩塩という感じです」

「なるほど…、岩塩を掘るのは大変なのですか?」

「ちょいとこつけば簡単に取れますが、この街で住んでいる者達しか取ってはならないとなっています」

「え?なんでそんな事に?」

「実はここが出来る前からいた人達の子孫なのです、当時世界樹の一番近くで暮らす優秀な部族だったのです、その中で良い思いをしてなかった人達の1人が出来たての塔に誰もが君悪がって入らなかった塔へ果敢にも挑んだのです、すると塔の所有権がその人に与えられたのです、そして塔の所有者とこの街で栄華を極めていたトップとで話し合い岩塩の権利を渡す代わりに塔への不可侵の契約がなされたのです、そのためこの街は王家が保有することで保護される様になり、今では牙を削がれ従順になっている状態です」


「色々あるんですね」


「さて、ここら辺と岩塩付近は田んぼに適していませんから、こっちです」

匠さんに付いていくと塔をぐるりと回り門の反対側に来た、そこで気付く


「あれ?塔の反対側の壁光ってません?」


「そうなんですよ、これにより塔によって出来るはずの影が無くなっているんです」


「へぇ~よく出来てますね」


『当たり前です!一生懸命考えましたから』


 創造神様が騒々しい

 一応こちらにも街はあるけど門があった側より静かに感じる


「この街の端を抜け、しばらく歩きます、こちらです」

 匠さんに付いて行く街の大通りを真っすぐ進む、通りに面する建物の中がチラリと見えたやる気なさそうにダラリと寝転んで死にそうなほど痩せ細った人がいた


「あ、あの」

「ここの人達は働くことを嫌がり国からの施しのみを頼りにしている人達です、気にしててはイケません、仕事を国は斡旋しているんですよこれでも、あと岩塩を取る権利がありますからいくらでも稼げる人達なんです、相手にしていられませんささっ、早くこちらへ」

 街の端にたどり着いたその先はずーっと森森森大きな木でいっぱいだった

「えっと、確かこっちに~、あった」

 匠さんが赤い色の石を見つける

「うん、合ってるな次はこっちです」

 ズンズン進んで行く

「結構歩きますね」


「後の事も考えて道を作らないとダメですね」

 え?ここらにある大木どうにかするの?

 それから少し歩くと目的地に来た辺りが開けた場所だった

「むっ!思ったより木があるこれは切らないとダメですねでは、揖保川さんお願いします」

「はい」

 私は四神獣達を呼ぶ


「ご主人様いかが致しました?」

「おー木でいっぱいだー」

「あら、ここは居心地が良いですね」

「ご主人様お呼びとあらばなんなりと」


「白虎、ここら辺の木を切ってくれる?」


「お安い御用です」

「しゃあ、しゃあ、しゃあ!」

 ズシンズシンズシンズシンズシン

 いっぱいあった木が軒並み倒れるもったいないのでアイテムボックスに入れておこう

「あとは木の根っこなんだよね、これどうにか出来る人いる?」

「私が木の根の養分を吸い取って枯らせてしまうぐらいですね」

「その枯れた根を燃やせるよ」

「それ良いねじゃあお願い」

「分かりました」

 青龍の腕が木になって枝分かれして木の根っこに纏わりつく暫くすると木の根っこが萎れた、因みに青龍の肌が潤った気がする


「それじゃ焼くよー」

 朱雀が火の小鳥を出して燃やしてしまった

「おおお、手際がよろしいですな」

「匠さん次はどうします?」

「後は土を耕すだけですね」

「ん~、誰か耕せる人いる??」

「我々では無理ですな」

 玄武が言いきる、確かに属性的に無理だね

「耕すならリアにして貰おうと思います」

 匠さんが胸を張って言う

「あ、そうでしたね、でもこの範囲を一人でやるのは大変なのでは?」


「むむ、確かに、リアの活躍の場だから、一度に出来なくてリアが阿智込まないよう狭めないと、イヤ計画が、ううむ」


「そう言えば、リアさん以外が耕すには道具が要りますよね?」

 匠さんがしまったと言う目と口を大きく開けた顔で私を見て固まる

「道具がなければ作れば良いのでは?」

「青龍、そんなに道具は簡単に出来ないものなんだよ」

「私と白虎ならすぐに作れますよ」


「え!?本当!!じゃあ作って」

「はい、では先ほど切って回収した木をここに出して下さい」


「ここに?どれぐらい?」


「全部お願いします」


「わかった出すよー」

 回収した木を全部出す、すると青龍が木に触り少しすると切られたばかりの木が沢山のシャベルの形になった

「白虎、後はお願いね」

「うー、私の方が大変だ」

 白虎はシャベル状の木を持ち本来なら土を掘るための部分に手を当て力を込めたするとその部分が鉄っぽくなった

「これでいかがでしょうご主人様?」

「え、なにこれ完璧なシャベルじゃん」


「私も見せて下さい!」

 匠さんが驚きながら迫ってくる


「はい、どうぞ」


「これは素晴らしい!!もっと数を作れませんか!?」

「どう?白虎作れる?」

「ふみゃあ、…はい、できます」

「ごめんね、お願い」

「はい、お任せください!」

「はい白虎、これ作った分」

 青龍がいっぱいシャベル状の木をいっぱい持ってきた

「うー、青龍」

「頑張ってね」

「白虎、持ってきた」

 朱雀もいっぱい抱えて持ってきた

「白虎、なんと忠義の厚い式神じゃ」

 そう言って玄武も持ってきた

「ふみゃああああああああああああ!!」

白虎は頑張った、500本のシャベルを作ったのだ、後で労いのなでなでしようと


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