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叙爵

 鐘の音によって先程までの騒がしさが無くなりその場の人達は数段高い所にある玉座の方へ身体を向けぞろぞろと動き2列に並びだした


「ミサト様、それではこちらへどうぞ」

 ヤートさんが私の立ち位置まで案内をしてくれる

 私の場所は前方にある玉座2つの左側を目の前としている列の前から4番目、私が並んでいる列の一番前にはサリュー・プレ公爵とその奥さんのアルトさんその後にテピ・ホス公爵とその奥さんのキュロさん、次がケット・クリ公爵と奥さんのチュリーさんと娘さんのランさん達が家族毎で横に並んでいる、玄武達は真珠のネックレスの中に入って貰っている、ゲイン・クラウチ公爵とその奥さんのピラーさん達は右側玉座の列先頭に立っていた、右側の列にいる人達の胸元には盾の形をしたバッチが付けられている、どうやら剣の王と盾の王で列が分かれているみたい


 カーンカーン


「低頭〜!」


 さっき鳴った鐘を落ち着いた感じに打つ音がすると、玉座がある舞台の右脇にいるスートさんが号令をかける、部屋全体に響く大きな声で言われた通り頭を下げる、すると前方、多分玉座辺りからなにやら音がする


「お直り下さい」

 スートさんに言われた通り頭を上げると、玉座にはポーカ王子とレンダ王子が既に座っていた、二人は緑の生地に金色の刺繍が施された立派な服を着ている


 カーンカーン


 またあの鐘が鳴ったと思ったらポーカ王子とレンダ王子がその場で立った、すると玉座のある舞台右脇から王冠を恭しく掲げながらウメ王太后とロイル王が出て来る、ウメ王太后はポーカ王子の右前に、ロイル王はレンダ王子の右前に立つ、それが合図だったのだろうポーカ王子はウメ王太后の前に立ち片膝を折って頭を下げる、レンダ王子もロイル王の前に立ち片膝を折って頭を下げる、ウメ王太后が頭を下げたポーカ王子の頭に掲げていた王冠を被せるとポーカ王が立ち上がりこちらに体を向けると


 パチパチ!!


「「「「ポーカ王!おめでとうございます!!」」」」

 参列者の皆が拍手をしながら大きな声で祝辞を上げる、私は周りに合わせて急いで拍手をする、10秒程拍手が続いたところでポーカ王が右手を肘から小さく上げると拍手が止む、それを確認したポーカ王はレンダ王子の方を向くそれに続きウメ王太后も向く、レンダ王子は今だに頭を下げたままでロイル王が王冠をレンダ王子の頭に乗せるとレンダ王が立ち上がりこちらを向く、それに続きロイル王もこちらを向くと

 パチパチ!!


「「「ロイル王!責務完了おめでとうございます!!」」」」

 拍手と同時に祝辞が上げられる、ん?レンダ王への祝辞じゃないの??よく分からないけど周りに合わせて拍手をする、よく見ると祝辞を上げられたロイル王が感涙していた、横にいるレンダ王も貰い泣きをしながら拍手をしている、ポーカ王やウメ王太后も拍手をしていた、舞台脇にいたスートさんは号泣しながら拍手をしていた10秒程拍手が続く中でレンダ王が右手を肘から小さく上げると拍手が止む、音が無くなり一拍置いてからポーカ王が少し前に出て来た


「我ポーカは創造神様より定められし責務を全うすると、今ここに誓う!」

 高らかに宣言をした


「「「我々剣の者もご協力致します!」」」

 私が並んでいる列にいる剣の者の貴族達もポーカ王に続き声を上げる


「いよっ!頑張れ!」


「頑張れー!」


 パチパチパチパチ!


 盾の者の貴族達が激励を飛ばし拍手をする

 暫く拍手が続いたところでポーカ王が玉座の前まで下がると拍手がおさまる、そうするとレンダ王が一歩前に出て来て


「我レンダは創造神様より定められし責務を全うすると、今ここに誓う!」


「「「「我々盾の者もご協力致します!!」」」」


「頑張れー!」

 今度は剣の者の貴族達が激励を飛ばし拍手をする

 拍手がしばらく鳴る中レンダ王が玉座の前まで下がると拍手が止む、そして二人の王が共に玉座に座るとロイル前王が舞台の右脇へ移動した


「これより特例叙爵式を執り行う、揖保川命叡殿前へ!」

 ポーカ王の右前に立っていたウメ王太后が叙爵式を仕切りだした、どうやら私の出番みたい

 叙爵だからポーカ王の近くに行けば良いんだよね?一応ウメ王太后がポーカ王の前の方を手で指しているのでそこまで行く、階段を3段昇ると次の4段目までは3歩分程の足場があり、ウメ王太后が指している所はポーカ王の前にある5段目手前、4段目の広い足場だった、そこまでいそいそと歩きその場に立つと、ポーカ王が立ち


「ミサト殿、あなたは42階層から50階層を一人で攻略した功績により、創造神様より公爵位を賜われた、我が創造神様に変わりここで叙爵をする」

 こちらの世界に来てから今まで見たこと無いキリリとした顔でポーカ王が叙爵理由を語る、言うべき事を言い切ったら横にいたウメ王太后が銀のバッチをポーカ王に手渡す、それを受け取ったポーカ王は私の元へ来て

「ミサト様、これを付けましたらその場で片膝を折って低頭してください」

 小声で話しかけながら私の左胸にバッチを貼り付けた、言われた通り片膝を折って低頭する、多分さっきポーカ王とレンダ王がやってたやつだろう、私がその体勢になって数秒したら


「今後爵位に見合った行動を期待する、励め!」

 ポーカ王が激励すると


 ワァーー!!


 パチパチパチパチ!

 背後で盛大な拍手と歓声が上がった


「ミサト様、もうお立ちください、そして元の列にお並び下さい」

 ポーカ王が何とか聞こえる声で指示を出してくれる、その指示通りに立つと先程まで聞こえていた拍手と歓声が止まる、それから踵を返し元の列に戻った

 

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