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会場入り

 会場入りすると会場内の人達からジロジロ見られている気がする、気のせいじゃないよね?だって辺りを見渡すと呆けた顔をした人達とよく目が合ったから、まぁ悪意の無い視線だから別に良いのだけど、日本生まれ日本の一般的な家庭育ちの私としては多くの人達から注目される事に慣れていないのでちょっと萎縮してしまう、そういう訳で困っていると


「ヤート、昇爵したのだなおめでとう、ミサト様に私達を紹介してもらえないか?」

 前にいるヤートさんに親しそうな感じで話しかけて来るヤートさんと近い年齢ぐらいの男性、彼は私から見て右横に彼と同年代ぐらいの女性とその反対左横に一回りお歳のとった女性を連れていた


「ヤート、良かったわね、ヤートも遂にイーグと一緒よ」

 左横にいた女性がヤートさんに嬉しそうに話しかけている、目の前にいる男性の服がヤートさんと同じ青に黒刺繍の子爵位だった、話の脈絡からイーグとは彼の事かな?


「母さん、イーグ兄さんはどうせすぐに上がるだろう?父さんの席が空くのだから」

 ヤートさんに話しかけて来た女性はヤートさんのお母さんだったみたい、あと推定イーグさんはヤートさんのお兄さん?言われてみれば二人は何となく似ていると思う


「そうね、だから私達のこの服は今が見納めなのよ、よく見ておきなさい、戴冠式後に時間を見て着替えるからね」

 ヤートさんのお母さんがその場でゆっくりと回りヤートさんにウィンクをする、ヤートさんのお母さんの服は赤色のワンピース、服の端々に青い部分もある、確かあの配色は伯爵位だったかな?左胸には白い花のフェルトパッチが付けられていた


「もし父さんが創造神様に認められて昇爵したらお祝いを贈るよ」


「ありがとう、これもひとえにポーカ王の手助けをして下さったミサト様の御蔭ね」


「そうだ、ミサト様、こちら左から私の母スーテ・ショット、次に一番の兄イーグ・ショット、そして兄の妻サーテ・ショットです」

 ヤートさんが紹介してくれる、一番の兄って事は他にもご兄弟がいるのかな?


「初めましてミサト様、私スーテと申します、ヤートがこれからもお世話になります、どうかよろしくお願い致します」

 そう言ってスーテさんは少し身体を低くして頭を下げる、これは所謂カテーシーというやつかな?


「初めまして揖保川命叡です、ヤートさんにお世話になるのは私の方ですから、こちらこそよろしくお願いします」

 私は会釈をする


「初めまして私はヤートの兄イーグです、一度の攻略での10階層踏破、その実績により前代未聞の公爵位を創造神様より賜われました事、おめでとうございます、そのお着物を纏いましたミサト様の輝きは一層強くなり、とてもお美しい」

 イーグさんが祝辞と賛美を言ってくれる


「有難う御座います」


「ミサト様、初めまして、イーグの妻サーテで御座います、召喚者であり創造神様より公爵位を賜りましたミサト様にお会い出来きましたこと恐悦至極の至り」

 そう言ってサーテさんもカテーシーをする

「これはご丁寧にどうも」

 上位者の様な扱いに慣れなくてあまり気の利いた話が思いつかないのでイーグさんとサーテさんにはお礼を言って会釈をしておく、その後はスーテさんからスートさんの事を聞いた、どうやらスーテさんはスートさんのお姉さんなんだとか、サーテさんは騎士上りでイーグさんと大恋愛の末結婚したらしい、そんな取り留めない話をしていると


「歓談中に失礼、命叡様、ヤート殿イーグ殿とそのお連れの方々おはようございます、此度は王位継承の儀誠におめでとうございます」

 横から匠さんが話しかけて来た、ただ私の事を様付で呼んでいる、これは時と場所を考えての事だろう、匠さんの横にいるリアさんはカテーシーをしている


「匠さん、おはようございます」

 私も匠さんに挨拶


「タクミ卿、おはようございます」


「これはこれはタクミ卿おはようございます」

 ヤートさんも挨拶をして、イーグさんも匠さんに挨拶、イーグさんの横にいるスーテさんとサーテさんはイーグさんの挨拶に合わせてカテーシーで応える


「ミサト様、その服お似合いですねお美しい、4大公爵が5大公爵となる事で皆の話題が事欠かないですよ、そう言う訳でこちらの方々を紹介させて下さい」

 匠さんの後ろに純白の生地にシルバーの刺繍が施された服を着て横に女性を連れている男性4人がいた、さっきの匠さんの話から考えると4大公爵の方々かな?話の蚊帳の外になったイーグさん達は私からちょっと離れる


「年功序列順で紹介しますね、まずはこちらのゲイン・クラウチ公爵とその奥様のピラー様、次にサリュー・プレ公爵とその奥様のアルト様、お次はテピ・ホス公爵とその奥様のキュロ様、最後はケット・クリ公爵と奥様のチュリー様ともう一人は娘さんのラン様です」

 こんなに沢山の人を一気に紹介されても覚えきれないよ、お貴族様っていつもこういうのが普通なのかな?


「初めまして、公爵位を賜る事になりました揖保川命叡です、よろしくお願いします」

 無難な挨拶をしておく、他の事を話せる余裕がないからね!


「初めまして、ゲイン・クラウチです、前代未聞の異例尽くしで戸惑っております、ミサト様の今後の活躍を楽しみにしてますよ」

 ゲインさんはそう言って手を出してきたので握手をしたら


「初めまして、妻のピラーで御座います、公爵位叙爵おめでとうございます」

 そこからそれぞれの公爵と御婦人方と挨拶及び握手をやっていった、私としてはてんやわんやで顔と名前を一致させることに精一杯だった

 何とか4大公爵と挨拶が済んだなと思ったら他の貴族様方が沢山挨拶に来たので凄く大変だった、もうその中では名前と顔が一致しない人が何人かいるけどこれは仕方ないよね

 色々な人達の対応中に途中で攻略を一時共にしたコーノレ騎士団長やヘッドさんやドーロさんとも話をした、コーノレ騎士団長は侯爵に、ヘッドさんは伯爵に、ドーロさんは王親衛隊第一班長となって子爵に、みんな昇爵したらしい、それも私のおかげだと感謝された、沢山の人達に囲まれて話していたら


カランカラン

 オリンピック陸上競技優勝者が鳴らす様な鐘の音が会場内に響き渡った

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