着替え
ヤートさんに案内された部屋にはメイドさんが二人いた
「ミサト様、こちらの二人がお着替えを手伝います、私はやる事がありますので失礼いたします」
ヤートさんはそう言ってすぐに出て行ってしまった、何やら忙しそう、ポーカ王子に私の爵位記章を渡すとか言ってたしそういう手続きでもあるのかな?
二人のメイドさんに着方を教えて貰いながらドレスを着る、ドレスは上半身部分がべろりと開き右前の方が長く左肩に止めるスナップボタンで着る構造、首襟と手首まである長袖ワンピースなのだけど上半身のサイズは私にとってゆったり目だったのでこれで大丈夫?と思ったのだけど刺繍がされているボタニカル柄部分がスナップボタンを着けると、キュッと肌にフィットして締め付ける事で丁度いいサイズになった、これなら少し体型が色々な理由で変わってしまったとしても安心だね、服を着替えている時に聞いたのだけど、色の配色で爵位が違うらしい、私の公爵はシルクの純白に銀色の刺繍、王様は緑の生地に金色の刺繍、侯爵は紫生地に黄色の刺繍、伯爵は赤色生地に青色の刺繍、子爵は青色生地に黒の刺繍、男爵は黒に青の刺繍、騎士爵は黒に白の刺繍となっているらしい
また胸に着けるバッチにも違いがあるらしい、王は金で公爵は銀、侯爵以下は銅、どうやら王と公爵は特別みたい
あとバッチの形にも違いがあるらしい、剣の形は砦から出る者、盾の形は砦を守る者と分けられているらしい、所謂所属部署の違いだね
ただ最近は剣の王が不在だった為に、剣の者達は食料調達目的の下層攻略ぐらいしか出来ておらず新たに砦から出て新規攻略に出れて無かったらしく、剣の者達なのに41階層砦の防衛に参加していたらしい、このメイドさん達は黒狼ガフェルの存在を知らされて無かったみたい
そういう事もあって今回ポーカ王子が王となる事は喜ばしい、と嬉しそうに言っていた
「ミサト様、とてもお似合いです」
「誰もがミサト様の姿に釘付けとなるでしょう」
メイドさんが凄く褒めちぎってくれる、褒められて悪い気はしない
「そっ、そうですか?」
照れながら鏡に映る自分を色々な角度で確認する
タイツまでとは言わないけど長袖の上半身はボディーラインがしっかり分かるぐらいピタリと纏われボタニカル柄のシルバーが時折控えめにキラキラと主張していてあっちの世界で芸能人の方々が着ても遜色のない良い服、これを着こなす私、うん我ながら悪くない
「それはもう、ミサト様がお持ちである素晴らしいお力の輝きを引き立てております」
ん?ちょっと待って『力の輝き』??どういう事?
疑問に思ったので聴いてみた
どうやらこちらの世界の人達は強いスキル所有者を見ると輝いて見えるらしい、眩しくない程度で強スキル所有者の事が美しく、もしくはカッコよく見えるらしい、あのポーカ王子の反応はそう言う理由もあったのかも?




