採取は続く
『大災難』をなんとか乗り切った!
「さて朱雀、次案内お願いね」
「分かった〜こっちだよ」
そう言った火の鳥が前へ飛ぶ、さて次は何が取れるかな〜?
移動中に色々採れた、蓮根みたいで摩り下ろせば粘り気が出てトロロみたいになるレンイモ、里芋っぽいやつ、ほうれん草みたいな食べられる草、ニラの香りがする青い草、白カブ、パセリ、ゴボウ、ワサビと同じ殺菌効果がありツンとするジャガイモのようにゴツゴツした緑色の根菜
スキル『植物学』を持っているカーがいてくれて良かった、そんな感じで森を進んでいくと甘い香りがふわりとした
「はっ!この匂いは!?」
その匂いを感知したチャルメルがはっとする
「これはやはりミツツボの匂いですね」
カーが冷静に匂いを分析する、ミツツボと言えばあのハチミツの元となる花の名前
ミツツボが有り、その近くにあの蜂モンスターがいればまたハチミツを手に入れる事が出来る、欲目を言えば蜂モンスターを神聖魔法で普通の蜂にして養蜂が出来れば良いなと思っている、期待に満ちた私達は火の鳥の後を付いていくと前方にある木に大きな洞があった、火の鳥の接近を感知したのか蜂モンスターが洞から出て来た、流石朱雀ちゃんと見つけてくれたんだね
創造神様からはモンスターとなるべく闘う様に言われたけど、このモンスターは倒しちゃ駄目だから闘えないので神聖魔法を持っている火の鳥に任せる、火の鳥は急に大きくなり、洞から出て来た数匹の蜂モンスターを巻き込んで洞へ突撃!
『ギギィイ』
洞の中で断末魔が聞こえる、しばらく待っていると白い炎が鎮まったみたいなので洞に近付く
「ティン手筈通りにお願いね」
チャルメルがティンに指示を出す
「は〜い、そ〜れ〜」
ティンが魔法を使う、朝養蜂の話をした時に蜂の捕らえ方をチャルメル達と話し合った、まず神聖魔法で普通の蜂にして、その蜂達にティンの幻影魔法で幻惑を見せてカーや青龍が作った虫籠へ誘導して捕獲するというもの、その通りにティンは魔法を蜂達にかけてくれる、私はそれを傍目に大きな虫籠を出して蓋を開けて置く、洞から出て来た蜂達が虫籠にどんどん入っていく
「こ〜れ〜で〜さ〜い〜ご〜」
最後の一匹が入ったら蓋をして捕獲完了
「よしっ、それじゃあカーはミツツボの種をお願いね」
カーにミツツボの方を頼む
「はい!任せて下さい」
カーはやる気に満ちている
「これでここは安全なのね!みんな、ゆっくりとハチミツを食べるわよ!」
チャルメルが洞の入り口を覗き込みソワソワしながら話し掛ける
「はい!」
「は〜い」
ベルとティンは良い返事をしてチャルメルの元へ行く
「あっ、チャルメル様私の分を置いてて下さいよ!」
「分かってるわよカー、貴方の働き次第でハチミツが常に取れるかどうかになるんだからちゃんと置いておくわよ、期待してるからね〜」
「はい!頑張ります!」
カーはそう言ってミツツボ群生地へ行く、私は養蜂の為に蜂の巣の構造を見ておきたいのでチャルメル達が取った蜂の巣を観察する
「はい、これが一番上の奴ね」
どんどんと取られた蜂の巣が順番に並べられる地球の蜂と同じ六角形の集合体のあれが段々と積み重ねられていた、一部に蜂の子がいた、モンスターの時はもっと大きかったので問題なかったのだろうけど今は普通の蜂の子になり小さくなってしまったので大きさの変わっていない蜂の巣の六角形が広すぎてポロポロと落ちてきた、これどうしよう?蜂の子を食べる地区があるとは知っているけど、私は絶対無理!
「チャルメル、こっちの蜂の子はどうしよう?」
蜂の巣を全て出してきってハチミツを食べているチャルメルに聞いてみる
「え?私虫のことは分からないからミサトに任せるわ」
「ええ〜チャルメル、それが一番困る返答なんだよ〜」
「そんな事を言われても分からないから仕方ないじゃない、子供なら親が育てるんじゃない?そっちの籠に返したら?」
チャルメルは蜂でいっぱいの虫籠を指しながら言う
「う〜ん、まぁ働き蜂がどうにかするかもね」
私はそう言いながら蜂の子を集めて虫籠へ入れる、念の為餌としてハチミツがいっぱい溜まった蜂の巣の一欠片を虫籠に入れておこう
「チャルメル、どれをアイテムボックスに入れておくの?」
「ここらへんのを全部取っておいて」
ハチミツが付いている蜂の巣の3段分、1段分は今回食べる分らしい
「わかった、入れておくね」
「ミサト様、こちらがミツツボの種になりますどうぞ」
カーがミツツボの種を持ってきてくれた
「ありがとう、これも入れとくね」
その種をアイテムボックスに入れる、この種はカーの力でミツツボの成長を種が出来るまで進める事で出来た種だ、あとはこれを蜂の巣近くに植えて育てれば養蜂が成功するかもしれない、まぁ、やってみないと問題点が見えてこないからその都度考えよう




