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攻略後の41階層

 41階層の街を歩いていると街の中で私服姿の人がまばらに歩いている事に気付いた、確か初めて通った時は街の中で騎士以外見た記憶がない、あの時は街の外からモンスターの襲撃を警戒していたはず

 街の外にフルハント王が張る結界、淡く光るベールが以前はあったけど今はそれが無い、私が攻略前線を押し上げたのでここが襲われる事がないのだろう、そうなるとこの街は完全に安全だから人が来たのかな?少し違う所を見ながら外へ出る、今回は以前1階層で外に出た時のように証板を門番に見せて出た、門の外にも門番が気だるそうに立って欠伸をしていた、もうここは安全だから気が緩むのも仕方ないね


「それじゃあ青龍お願いね」

 出てすぐ門番さんの前で青龍に頼む


「はい、分かりました」

 青龍はそう言ってすぐに神獣化をして龍になってくれる


「うわわっ!!」

 門番さんが神獣化した青龍に驚き尻餅をついて震えていた


「あ、これは味方なので大丈夫ですよ」

 私は門番さんにそう言いながら青龍に乗り込む


「それじゃあ青龍、階層門まで最短距離でお願いね」


「はいお任せを」

 そして青龍は高度を上げて真っ直ぐ飛んでくれた、飛び続ける事3時間経った時に青龍が高度を下げる、もう少しで階層門に着く様だ、塔の壁が近づいている、青龍の背中に乗るのが慣れてきたので辺りを見渡していると見慣れぬモンスターが草原にいた


「あんなモンスター見たこと無いな……」


「あれはミサト様が階層門で寝ていた時に神聖魔法で牛にしたモンスターですな」

 私の前に乗っていた玄武が説明をしてくれた、そう言えばその時の牛をポーカ王子達に任せて匠さんに届けて貰ったよね、あれはどうなったんだろう?後で聞いておかないと……ん?牛のモンスターって事は、倒せばお肉が出るかも?


「朱雀〜あの牛モンスターを倒してドロップ品を持ってきて〜」

 後にいた朱雀に頼んでみる


「分かった〜」

 返事と同時に朱雀が火の鳥を飛ばしてモンスターを倒してくれる、火の鳥がドロップ品を上手く運んで青龍の後に付いてきている、その状態が5分程した時に青龍が地面に降り立った、階層門前に到着


「青龍ご苦労さま、ここで休憩にしようか」


「はい、お気遣い有難う御座います」


「ミサト、私は甘い物が欲しいわ!」

 神獣化した青龍に力を注いでいたチャルメルが甘味を要求して来た


「はい、チャルメルもご苦労さま」

 メイプルシロップ掛け果物をチャルメルに出す


「はぁ〜力を使った後の果物は最高ね!」

 仕事終わりにお酒を飲んだ労働者の様な事を言うチャルメル


「ご主人様、さっきの牛モンスターのドロップ品を持ってきたよ〜」

 朱雀が火の鳥でドロップアイテムを持ってきてくれた


「ありがとう朱雀、どれどれ〜ちゃんとお肉が出たかな〜?」

 置かれたアイテムを見ると50センチ立方体ぐらいの大きな肉の塊が沢山と、重そうな角と腹から開かれた革があった


「おお〜やっぱりお肉が出たね、朱雀まだ近くにこの牛モンスターいる?」

 私のアイテムボックスの中は時間経過を気にしなくて良いから貯め置きをしておきたい、それに匠さんとみそ醤油の交換材料として使えそうだしいっぱいあったとしても悪い事はないよね


「うん、まだまだいるよ、倒してこようか?」


「うん、休憩の間にお願い」

 さて私はこのお肉が美味しいかどうかを確認しておかないとね、丁度昼食時間に近いし、ドロップアイテムをアイテムボックスに入れて調理場を整える、アイテムボックスに調理場自体を入れているので微調整程度で済む、火を起こして良い火になる間にお肉を一口大に切ってそれをフライパンで焼く、片面を焼いている間に塩を適度に振り掛け両面を焼く、念の為異世界の物なのでしっかり目にね、アイテムボックスに炊き置きをしていたご飯を出して焼けたお肉と食べる


「ん〜美味しい、採れたてなのに熟成された様な芳醇で香ぐわしい旨味が染み出てくる〜良い意味で不思議〜」

 塔から得られる物は何でもベストな状態で出てきている感じがする(樹液から煮詰めて作るはずのメイプルシロップ然り)まぁ手間がなくて良いんだけどね、昼食も兼ねた休憩を終えて42階層へと進んだ

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