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暇な時間をどうする?

 収支予定表の確認をちゃっちゃと済ませてしまったので予定の無い時間がいっぱい出来てしまった

 今から何をしよう?塔攻略は戴冠式出席のため無理だし、塔攻略の為の物資の準備でもしておこうかな、ヤートさんに頼んでみよう


「ヤートさん、塔攻略の為に米と塩、砂糖、ハチミツ、そして大量の野菜と果物を明後日までに用意してもらえませんか?あっ、あと匠さんからみそと醤油を融通してもらって下さい」

 作業机の側で立っていたヤートさんに頼んでみる


「はい、分かりました、それぞれいか程準備すれば良いでしょうか?」


「ん〜、そうですね、現地調達の出来そうに無い米は腰ぐらいまである大きな袋にいっぱい入れて下さい、塩と砂糖はコップ5杯分、野菜は一人が一ヶ月消費する程度で、果物とハチミツはあればある程良いです、みそと醤油はコップ5杯分ぐらい」

 米は炊けば膨らんで多くなるし、私一人の消費程度だとそこまで要らないと思う、塩はみそと醤油があるからあまり使わないと思う、砂糖はハチミツで代用可、野菜は運が良ければ現地調達出来るし一ヶ月分程度で大丈夫だろう、果物とハチミツはチャルメル達の為にいっぱい要る、お肉とかはまだアイテムボックスに残ってるから現地調達すれば問題ないと思う多分

 あ、でも幽霊ばかりが出て現地調達の難しい所もあるかもしれないよね?44階層は酷かった


「ヤートさん、さっき言った事はやっぱり無しにして下さい、出来れば集められるだけ大量にお願いします、あとお肉も追加で!」


「そうですか……大量となると、少し集りが悪くなる可能性があります、特に肉と果物などが無理かと、米とみそと醤油は匠卿のお陰で大量に手に入れる事が出来るでしょうが、他の物はどうなるか……」


「あれ?以前は匠さんが結構な食料を集めてくれましたよ?」


「それが、今回行われる戴冠式の祝として住民に大量の食事が振る舞われる事になっていまして、今は食料自体が手に入りにくい状態でして……どれほど手に入るのか見通しが付かず、確約は出来ませんが、なるべく集めてみます」

 申し訳無さそうにするヤートさん

 え〜ここでも戴冠式?面倒くさいな


「ん〜〜〜」

 今から無理して大量の食料を買い集めたとしても、短期的に高騰している訳だから大損するのが目に見えている、お金に執着している訳じゃないけど、お金で物を言わせてるみたいな感じがなんだか嫌だ

 つめり需要に対して供給が追いついていないから集められないんでしょ?それなら供給の方から考えよう、需要の方は私ではどうしようも無いし


「そう言えば、こちらの世界で全ての住民に食料が行き渡る為にどうしているのですか?」

 農作を聞いて驚くぐらいだから絶対に育て上げて採るとかじゃないと予想


「はい、それは定期的に剣の王が貴族出身者から構成された王親衛隊を連れて攻略のしやすさ及び採取のしやすさを加味して1階層から5階層を往復して住民に売る分を取ってきています、後は個人もしくは団体で塔攻略をした者達が個人で消費するか店に売るかなどをして食料が行き渡っております」


「剣の王って、ポーカ王子ですか?」


「はい、その通りで御座います、先代フルハント王の代わりとして今まで励まれておりました」


「へ〜、結構王族って大変なんですね」

 最先端砦の防衛とかしたり、食料調達をしたりと働き者なんだね、元の世界の王族とは全然違うね


「住民の生活を豊かにする事が創造神様から課された王族及び貴族の責務ですから」

 ヤートさんはなんだか誇らしげに語る、責務を全うしている王族及び貴族の事を誇りに思っているのかも


「なるほど、そうなると今回の場合は、無ければ自分で取りに行けば良いってことですね」


「ミサト様ならばそれが宜しいかと」

 ヤートさんが肯定してくれる、そうなると善は急げ半日で取れるだけ取りに行こう!


「よしっ!それじゃあヤートさん、米、みそ、醤油を2、3ヶ月分匠さんに融通して貰って下さい、先程言った他の食料は無理の無い範囲で手に入れて下さい、今日私は食料を採取してきます!」

 直ぐに立ち部屋を出る為に扉の前までスタスタと歩く


「え!明日戴冠式ですよ!?」

 私の行動に驚くヤートさん


「大丈夫です、今日中に帰りますから、先程の事お願いしますね」


「はい、分かりました、いってらっしゃいませ」

「は〜い行ってきま~す」

 時間が惜しい、早く行こう!

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