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次の日騎士強化

一部修正しました

 朝になると大きな鐘の音がしたどうやら7時ぐらいの鐘がなっている昨日寝る前にリアさんから聞いてたやつだろう私はベッドから起き着替えをするそうしていると

 コンコンドアがノックされる

「どうぞ」


「おはようございます、イボガワ様、身嗜みを整えに来ました」

 彼女は浄化魔法の使い手で私の身嗜み担当のメイドさんわざわざ私の為に雇ったらしい


「おはようございます」

ちなみに自分で浄化魔法は使えるけど、断れば彼女の仕事が無くなるのでやって貰う事にした


「それでは失礼いたしますお口を開けて下さい」

 私は椅子に座り言われた通りに口をあける


「浄化」

 魔法が発動され口がスッキリする結構便利


「それでは、こちらの布でお顔をお拭き下さい」

 濡らして絞られた布を渡される


「有り難う」

 適度に温かく湿らせた布が気持ちいい


「朝食の準備が整っておりますので、昨日お食事をされました部屋までお越し下さい、では失礼いたします」

 メイドさんが去っていく、よしっ早く500階層行かないと、でも色々やらないと駄目な事でいっぱいだ…さて、ご飯ご飯、言われた通り昨日食事をした部屋まで行く途中で匠さんとリアさんに合う


「おはようございます」


「おはようございます揖保川さん、昨夜は眠れましたか?」


「はい、バッチリと」


「それは良かった」


「おはようございますイボガワ様」


「リアさんおはようございます」

 目指すところは同じなので一緒に行く

 朝食はご飯に豚汁と甘めの卵焼き、漬物


「こちらでも普通に和食の朝食が食べられるとは思いませんでした」


「私こそ朝の味噌汁を食べられるとは思いもしなかったですよ、実は豚汁の残りを食べた使用人達の評判が良いのです、早く味噌造りに着手しないと揖保川さんが持ってきた味噌が無くなってしまう、一応昨日のうちに大量の大豆を準備するよう言っております、まず調理場で簡単に造ってから塔の外で商業的に造れるようやっていきます、揖保川さんはまず50階層を目指すのなら騎士強化をした方が良いですよね?」

「そうですね、戦闘技術が駄目なら徹底的にたたき込むべきでしょう」

「私も教え込んではいますがスキルが無いからの一点張りでして困っております」

「訓練の様子を見せて下さい」

「はい、わたしの至らぬ点を教えて頂ければ有難いです、朝食後少し落ち着いたら王宮へ行きます、出かける準備ができましたら、居間までお越し下さい」

「はい、分かりました」

 朝食後お腹を落ち着かせ居間に行く、その前に

「行ってきます」壁に貼ったポスターに映る皆に行ってきますの挨拶を言う

 今日も元気に行くぞ!って思えるから不思議、居間に行くと匠さんとリアさんがいた

「揖保川さん、ではいきましょうか」

「ジュンイチロウさん、イボガワ様いってらっしゃいませ」

「リア、行ってくるよ」

「リアさん、行ってきます」

屋敷から出る扉の前には整列したメイドさん達

「「「「「行ってらっしゃいませ」」」」」

匠さんの屋敷を出るときメイドさんに見送られる

「匠さん、リアさんから色々聞きましたよ、良い奥さんですね」

「いやっ、お恥ずかしい、年甲斐もなくときめいてしまいましてな、ここでは彼女のようにスキルが悪いからと避けられている人が結構いまして、私から見れば勿体ないと思える人がいるんですよ」

「その中でリアさんがよかったと?」

「うっ、はい、私は彼女の人柄に惹かれました」

「え~?人柄だけですか?」

「もう、揖保川さん意地悪言わないで下さいよ、私はリアのすべてを愛しているのです!」

「ごちそうさまです」

「どういたしまして?」

 そんなたわいも無い話をしながら王宮代わりの砦前に来た、門前の通りの両側には広場があり人が集まっていた、そこには笑顔でこちらに向けて腕をブンブン振っている馬鹿王子がいる、あの人昨日の事覚えてないの?そんな事を思っていたらこちらに来た


「おはようございますタクミ卿、イボガワ様」

 あの馬鹿にしては丁寧な挨拶と礼をする


「おはようございますポーカ王子」

「おはようございますポーカ王子」

 私はちょっと引きぎみに挨拶をする

「イボガワ様、嫌だとは思いますが恋仲とまでいかない程度の良好な関係であるよう振る舞って下さいお願いします」

「揖保川さん、ほらあれですよ」

 匠さんが目配せした方を見ると何というか、飢えた狼が舌なめずりしていそうな鼻の伸びた男集団が私を見ていた

 !?※※★☆ℵ♂×¶&#!!!!

 こんな気持ち悪い気分初めて、なるほどポーカ王子で風よけしないと、顔面殴りそう

「ポーカ王子、訓練の案内と説明をお願いします」

「はい、任せてください」

ポーカ王子は右手で左肩を上から掴み姿勢を正す、やっぱりこれが敬礼なのかも

「それでは整列!」

 匠さんのかけ声で横10人縦5人の隊列に並ぶ、私の隣にはポーカ王子がいるためか、一カ所空きがある

「それでは今回は、昨日召喚されたイボガワ様が皆の訓練を見学なされる事になった、これは皆の実力が上がらない事を危惧したためである!しかと訓練に励むように!!」

「「「「「ハイ!!」」」」」

「いつもの組で打ち込み始め!!」

「「「「「ハイ!!」」」」」

 2人一組で打ち込みが行われるポーカ王子が欠けた所は匠さんが入るみたい

それぞれ片方がスキルを使い片方が受けるを繰り返しているふと、違和感が…みんな一緒なんだ、常に同じスキルを使ってている?念の為ポーカ王子に聞いてみる

「みんな同じスキルを使っているの?」

「はい、そうです剣士にある基本スキル斬りこみをしています」

 あっ、ポーカ王子が私に斬り込んだのとちょっと似てるポーカ王子の方が斬り込みが速かったと思うけど

「ポーカ王子が私に斬り込んだ時のスキルは何?」

「あれは、魔法斬り込みダッシュと言う魔法剣士にあるスキルです」

 なるほどダッシュがあるか無いかのちがいかな?魔法は置いといて、剣士としての技量は魔法剣士の方が剣士より上なのかな?多分

「そう言えば魔法剣士のスキルで剣を主体にしたスキルは他にどんなものがあるの?」

「どんなスキルにも魔法が絡みますのであえて言うなら魔法斬ですかね」

「それどんなの?やってみて」

「分かりました少々離れていて下さい」

ポーカ王子が構える私はポーカ王子を横から見ることが出来るように離れる

 構えるポーカ王子の剣に魔法が付与され剣の長さ刀身が伸びたと思うと剣が素早く斬り込まれた、その剣速は他の騎士達がしているスキル斬り込みより断然速かった、しかし、剣の軌道は同じだ

なるほど、スキル斬り込みは基本中の基本なんだ空手も同じで基本の突きを無意識で自然に基本通りに出せるかが奥義、そうなると今の訓練に不備は無い、でも匠さんが言うには成長しないと言っていた本当は基本を体にたたき込む事が基本練習

 もしかして、基本がたたき込めてない?何故?…ちょっとまてよ

「ポーカ王子ありがとうございます、次にスキルを使わずスキル斬り込みと同じ動きをして下さい」

「スキル無しでですか?分かりました」

 ポーカ王子が構える

「ふっ」

剣が振られる、スキル斬り込みに何となく似ているかな?程度の完成度だった悪くはないぐらいでスキルを使った方が綺麗、うん多分これだスキルに頼り過ぎてるんだ多分

「匠さんを呼んで貰えますか?」

「はい、分かりました」

 ポーカ王子が匠さんを呼びに行った匠さんと組を代わって匠さんがこちらに来た

「何かわかりましたか?」

「はい、おそらくですが、スキルに頼り過ぎなんだと思います」

「頼り過ぎですか?」

「はい、スキルを使わずにスキルと同じ動きが出来るように練習すれば強くなると思います」

「むっ、成る程それなら合点が行く!」

「あれ?何か心当たりがあるのですか?」

「はい、今は私は剣聖ではありますが元々は剣聖の卵という職業だったのです、それが三ヶ月ほど経ったある時新しいスキルが頭に浮かびましてそれが凄く強かったので、不思議になってもう一度能力測定をすると職業が剣聖に変わっていたのです、それと同時に強いスキルが増え、この経緯があったので騎士の指南役となったのです、そして強くなる前の日に異例のモンスター襲撃が31階層要塞であったのです、その時私も防衛に回ったのですが私は皆さんより魔力が少なく、襲撃中魔力が枯渇したんですが、やらなければやられるので今まで使ってきたスキルを思い出しながらスキル無しで戦い続けたのです、剣の心得なんて元から有りませんでしたからスキルという教師に従ったのです」

「それじゃあ、もしかしたら」

「はい、いけるかもしれませんね、では早速やってみましょう」

 そう言って匠さんはスキル無し斬り込みをさせまくった

 その中で1人が何かスキルが浮かんだと言い出したので、どんなスキルなのかやらせると魔法剣士が持つ魔法斬り込みダッシュの魔法が無い版斬り込みダッシュだった

 その騎士に事情聴取をすると元々体が弱いのでよく身体強化を常時使うのが癖になっている人だったその騎士はすでにスキルとして使わなくても身体強化を使えていたらしい

 これにより身体強化常時使用が義務付けられた

これはわたしも出来るので身体強化を常時使用しておこう

 結局その騎士の職業が上級剣士となっていた、これで騎士達の強化の目処が立った

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