領地
アイアさんたっての希望で昼食をアイアさんが作る味噌醤油を使った料理を食べる事になった、食材は私のアイテムボックスからこの場にいる皆が食べられる分を出して作ってもらう、これで味噌醤油がなくなってしまうので匠さんに早速注文、現在私は現金を持って無いので物々交換をする事に、匠さんがレンイモに興味を示したので味噌醤油と交換が成立、後で家に味噌醤油を送ってもらう事になった
「これでトロロ飯を食べられる!!」
大喜びの匠さん
「タクミさんが、こんなに喜ぶなんてこのレンイモを食べるのが楽しみになりましたわ」
匠さんが喜んでいる事を我が事のように喜んでいるリアさん
「それではミサト様、ポーカ王子より新しい住民の方々が来るとお聞きしました、ポーカ王子の祈願達成の多大なる援助を評して、王家より5の1の3から10区画までを下賜致します、これで宜しいでしょうか?」
「宜しいかどうかと言われてもよく分からないです……」
こちらの事をよく分かっていない私にそんな事を言われても凄く困る、匠さんの反応をチラリと見てみると、匠さんは大きく目を見開いて前のめりに頷いていた、どうやら好条件みたい
「はい、それで大丈夫です」
「ではポーカ王子の戴冠式の場で叙爵と共にポーカ王から下賜されますのでそれまでお待ち下さい」
「3から10区画までですか、確かあの辺りは未開で住民があまり居なかったばずですよね、最近タクミ卿が『のうさく』?をされて塔外の土地に価値を見い出せるかもと言われて来ましたが、合計いくらの物件と住民がいるのか分かりますかスート叔父さん?」
渋い顔をするヤートさんがスートさんに尋ねる
「現在分かっているものを全て合わせて物件は200程、住民は1人も居ないはずだ」
「なんですか!その価値のない領地は!!そんな物をミサト様に分け与えると!?」
ヤートさんは興奮気味に怒った
「ああ、ヤートや、少しミサト様の話を聞きなさい」
ヤートさんを宥めるスートさんが申し訳無さそうに私を見て話を振ってきたので、ヤートさんに600人程が来る事や経緯を話した
「そういう事でしたか、スート叔父さん興奮してしまい、すみません」
ションボリとしたヤートさんが、頭を下げる
「ヤートが怒るのも分かるから大丈夫だ、気にするな」
スートさんは理解ある態度でヤートさんを許している、このやり取りを見ていると、酷い言われ様の領地を貰う私に対して失礼な事を間接的に言われているような気がしてくる、まぁアチコチ村の人達が安心して暮らせれば何でも良いや