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匠さんのお宅でお世話になります

一部修正しました

 税の取り方とかは後で考えましょうで話を終わらせた結構デリケートな事だしね、その後、軽食を頂き王様達との会談は終わり匠さんの邸宅に向かう、匠さんは浮き足立っている、お肉に味噌醤油が待ってるからね

「こちらが、我が家です」


「これは、大きいですね」

 王宮として使っている要塞中央砦が学校の体育館ぐらいで、匠さんの家はそれより半分ぐらいかな、要塞砦と同じで石壁の無骨な感じが剥き出しになっている

 因みに基本要塞内の街並みは攻略階層が更新されると変わるらしいまずは広くなって空いた所に新たな建物が勝手に出来るので、この世界の人達は建築技術が全く無い、創造神様過保護過ぎ、農作の話をしてた時の王様の反応からしてもおかしいってもっと自立させようよ、創造神様

『それに関してはわたしも痛感しております』

 あ、創造神様が落ち込んでる、でも王様の心根は為政者として良かったのでその点が良かったと

『私が大事に育てましたからね』

 あ~、すぐに調子に乗る


「さあさあ、上がって下さい妻を紹介しますよ」


「え?こちらでご結婚を!?」


「はい、召喚されたその日に紹介されました」

 匠さんは確か召喚されて1年ちょっとだったかな?匠さんってお歳いくらだろう?私の予想では30代ぐらいだけど


「そう言えば匠さんのお歳はいくつですか?」


「私は今年で36ですね」

 あ、思った通りだった

「元の世界に奥さんは?」


「はい、おりましたがもう会えないと思いますとね人肌が恋しく…」


 匠さんは語尾が段々小さくなって最後の方はあまり聞こえなかった


「揖保川さんこそ恋人とかいなかったのですか?貴方ほどの方なら引く手あまただったでしょう?」


「私は好きな人に結婚を申し込んだのですけど断られました」

そう言いながら右手薬指に着けている指輪を撫でる


「あっ、それであんなにポーカ王子を嫌ってたのですか?」


「はい、その通りです」


「これは、ポーカ王子の入る隙がないですな」


「あれはまずあり得ないでしょ、そうだ匠さんあいつやっぱり何も考えて無かったじゃないですか!」


「いやー、そうでしたね、普段はあんな方じゃないのですよ?」

 そんな事を話しながら匠さんのお宅に入ると

「「「「「お帰りなさいませジュンイチロウ様」」」」」


「ジュンイチロウさん、お帰りなさい」

 メイドさん5人と、私と余り変わらない年ぐらいの綺麗な女性がお迎えしてくれた


「ただいま、こちらが今日召喚された揖保川さんだ、揖保川さん、こちらが私の妻のリアです」


 因みに四神獣達は真珠の中に入って貰ってる、突然大勢で来たら戸惑うだろうと配慮した


「イボガワ様初めまして私はジュンイチロウさんの妻リアです」


 もう、匠さん勝ち組でしょこんなに若くて綺麗な人をお嫁さんに貰うなんてリアさんは目がぱっちりとしていてつやのある長い銀髪を左肩から垂れ流している服は青いロングワンピース


「あっ、よろしくお願いします、これからお世話になります」


「リア、今日は肉だぞ、揖保川さんが大物を狩ってくれた、それと私が調理の指示をする、その間に揖保川さんの案内を頼む」


「ジュンイチロウさん自らですか?料理番に任せれば宜しいでしょうに」


「いや、実は揖保川さんが故郷の調味料を持ってきてくれてな、その調味料の使い方を良く知っている私が一番適任だろう!だから案内を頼む」


「ふふ、分かりましたジュンイチロウさんのお料理楽しみにしておりますね」


「ああ、まかせておけ!揖保川さんまず調理場へお願いします」


「はい、肉とか出せば良いのですね」


「こちらです、どうぞ」

「はい」

 匠さんに付いて行きながらリアさんと話す

「え!?リアさんあのスートさんの娘さんなのですか?」


「はい、そうです、父はあの様な頭なので年を勘違いされやすいですが、見た目ほど歳は取っていないのですよ」


「そう言えばスートさんって何歳なのですか?」


「45歳です」


「えっ!若い!!」


「ふふふっ、父の話で絶対に盛り上がる話題です、本人の前では出来ませんけど」


「揖保川さん、ではこちらにお願いします」


「いくつ出しますか?」

 匠さんに欲しいと言われてた肉の塊は2つ

「2つお願いします」


「分かりました、」

調理場にあるテーブルへ肉の塊を2つ出す

「えっ、突然お肉が!?」


「あーリア、これは揖保川さんのスキルの力だ」


「とても珍しいスキルをお持ちなのですね、それにお肉が大きい、こんなの見たことないです」

 二人が話している間に私は持ってきたキャリーバックを出しその中から味噌を取り出す


「ではこれで良いですね」


「有り難う御座います、それでは始めますので後はリアに」


「イボガワ様、ではご案内いたします、こちらへ」

 リアさんに案内をしてもらったトイレを案内されたけど、これは使わない、親切にも私用のバケツを用意してくれていた、自分はスキルで何とかなるので使わないと言うとリアさんが興味を示したので生活魔法で日本のトイレへとご案内した、とても驚いて羨ましがられた

生活魔法の扉は時間が経つと中に誰も居なければ消えてしまうし、他の人に使わせ続けるのは無理なので諦めて貰う

「イボガワ様は素晴らしいスキルを沢山お持ちなのですね、羨ましいです、私なんて土魔法という物でして何も役に立たなくて」

「え?何が駄目なのですか?」

「この魔法、塔の外でしか使えないのです、塔の中では地面が固くて使えなくて」

「外で使うとどのような事が出来るのですか?」

「穴をあけたり土を盛り上げたりぐらいしかできず、プレイング家の落ちこぼれでした、そんな私を父の紹介だったとはいえ娶って下さったジュンイチロウさんには感謝をしております私など行く手がないと周りに言われていましたから嫁ぐことを諦めていた時でしたジュンイチロウさんを紹介されたのは、そしてジュンイチロウさんはこんな私を褒めて下さって、ジュンイチロウさんほどであれば女を選び放題でしょうに私と結婚をしたいって言って下さり、感激で泣いてしまいました」

 あ~ノロケ話しになっちゃた、女子バナって異世界共通なのかな?私はお父さん一筋だったし友達との会話でこういう話になると内容が右から左へ抜けてたんだよね~


「それは良かったですね、創造神様がリアさんの為に召喚して下さったのかもしれませんね」

 そんな訳無いのだけどヨイショしておく

「まぁ、素敵ですね創造神様公認なんて私一生ジュンイチロウさんを愛しますわ創造神様!」

 因みに、今は私の為に用意された部屋にいるので女子バナトークをしているリアさんには悪いけど荷物整理をする、こちらへ召喚される前に弟の尊がくれた家族写真A1判ポスターを何処に貼ろうか考える劣化しにくい所が良いよね、日の光が当たらない所で見やすい所、入口のドア側の壁のドアを開けたときにドアが当たらない所かな、うんベッドからよく見えるしここにしようポスターを取り出しセロハンテープで壁に貼る

「まあ、なんですの?これは」

 そうだったリアさんがいたじゃん忘れてた

「これは、ポスターと言って、私の家族が集まって撮った一枚です」

「良く出来た絵ですね…あっここに揖保川さんが」

「はい、そうですね」

 私の右後ろにいるお父さんを見て胸が締め付けられる

「こちらにいる方は誰ですか?」

「それは私の父です」

「ではこちらは?」

「それは弟です」

 リアさんに手当たり次第にどれが誰か説明させられた、説明しているうちに四神獣達の所に来たのでついでに紹介しておく

「まあ、その綺麗な石の中に皆さん入っていたのですか!?」

 やっぱり驚かれるリアさんは四神獣達の部屋の用意をしないとっと言い出すので要らないと言っておく、そんな色々と話していると

「失礼いたします、ジュンイチロウ様が料理が出来たので食べようとの事です」

 メイドさんが来た

 話は全然変わるけどここのメイドさんはオタクの聖地で見る派手なフリル付きスカートの丈が短いメイド服ではなくヴィクトリアンタイプ

「あら、ではイボガワ様行きましょうか」

「はい」

 匠さんはどんな料理を作ったのかな?

 案内された先では長テーブルの上座に匠さんが既に座っていた

「おっ、来ましたな懐かしい匂いで腹が減って腹が減って仕方ないですよ」


「ふふ、ジュンイチロウさんったら普段調理場に立たないのに張り切っちゃって、片腕で大丈夫でしたか?」


「大丈夫、料理番に指示するだけだしな」


「匠さんは元々料理が得意だったのですか?」


「凝った物は作れませんよ、男飯って感じですね」

 そんな事を話していると料理が運ばれて来るご飯、漬物、豚汁、ぶ厚いお肉に味噌を少し塗って焼いたメインは男飯って感じの肉料理が食べやすい大きさに切られている

「それでは頂きましょうか」

 匠さんは片手で合掌の仕草をする

「はい、頂きます」

 私も合掌してそれから食べる

「頂きます」

 リアさんも普通に頂きますと言いながら合掌している匠さんが教えたのかな?それにお箸を普通に使えている

あっ、普通に豚汁美味しいな野菜がいっぱいでお肉の脂の旨味と合う

「これは、独特な匂いをしていましたが美味しいです!」


「リアさん味噌がお気に召した様ですね、匠さん?」


 匠さんの方を見たら匠さんがテーブルに肘を付いて箸を持ったままの手で目頭を押さえている


「っぐ、もう一生食べられないと思っていたのに…」

 匠さんガチ泣きしてた

「ジュンイチロウさん、うっ」

リアさんまで貰い泣きしちゃってる

「ここまで、喜んでいただけて良かったです、」


「揖保川さん有り難う、本当に有り難うぅ」


「これからは味噌醤油を作って行けますからずっと食べられますよ」


「そうでした!ちゃんと作らねば!!あ~農作に騎士強化にやるこ事がいっぱいだ!!」


「少し誰かに頼ってはいかがです?」


「そうですな…農作で交渉してみましょう」

 その後で食べた味噌を少し塗りつけ焼いた肉も美味しかった、獣臭さが無かった

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