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ニジドリ?

 キェー!


 朱雀が火の鳥を飛ばしてから間もなく、すぐ側の上空で突然現れた赤い火に包まれた存在から声が聞こえた


「え?一体何?朱雀どういう事?」


「火の鳥を飛ばしたらすぐに魔力の歪みがあったから観察してみると鳥っぽい輪郭の奴が下にいる子供達を襲うところだったからすぐにやっつけたんだ、特徴から考えると多分ニジドリだと思う」

 燃えている存在の下には母親達と出掛ける子供達がいた


「もしかしたら子供達が襲われるところだったんだね、朱雀お手柄だね」

 これは間が良かった、ちょっとでも火の鳥を飛ばすのが遅かったらどうなっていたことやら


『ふぅむ、これは悪魔がいなくなったところで騒いだ為に近づいてきたのかもしれぬの』


「え?ムスヒ様どういう事ですか?」

 ムスヒ様はニジドリであろう存在を見ながら呟いていた


『おそらく悪魔は自分の贄、所謂村人が他のモンスターに襲われぬよう村の中もしくは周辺を自分の縄張りとしていた可能性がある、その縄張りを意識して入れなかったモンスター共は悪魔がいなくなった今、やっとこちらに入れたのじゃろう今は都合よく子供が表に出ておるしモンスターにとってやりたい放題なのじゃろう』


「ええ!?それじゃあ子供達と母親達が危ないよ!朱雀、火の鳥で出かける子供達と母親達を守って」


「うん、わかった〜」

 念の為母親達にモンスターが襲ってくる事と朱雀が守っている事を話しておいた、それとモンスターを倒した後に残るドロップアイテムの回収を母親達に頼んでおいた、因みに先程朱雀が焼いたモンスターがドロップしたのは羽の抜けた鳥肉(丸ごと)と孔雀の雄が威嚇や求愛の時に広げて見せる飾り羽に似た綺麗な羽があった

 今回は討伐が目的なため朱雀は普通の火の鳥を出してくれている、もし白い火の鳥で焼いたとしたら、ただの鳥になるのではと思っている、以前神聖魔法で浄化したシプホスと同じ事が起きると考えられる、だから朱雀には普通の火の鳥にしてもらった、もし普通の鳥になってしまうと捌く手間が必要なのでモンスターのうちに倒して、ドロップアイテムでお肉を獲得したほうが楽で良いと考えた結果がこの鳥肉と羽である


「あっ、そうだムスヒ様、コチ村の近くに置いてきてしまったシプホスをこちらに連れてきて貰えませんか?」


『それぐらい容易い、ほれ』

 ムスヒ様の掛け声と共に旅を共にしてきたシプホスが目の前に現れた


 ヒヒーン

 私達を見つけたシプホスが鳴きながらこちらに寄って来た


 ピヨピヨ、ピヨピヨ、ピヨピヨ


「あ、そういえば、シプホスにクッコロ鳥の雛を入れた籠を付けてたのを忘れてた」

 あ〜、シプホスの事を思い出して良かった〜、クッコロ鳥は鶏の代わりになりえると思うから沢山繁殖をさせたい、これも匠さんに渡して任せてしまおうと思う

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