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青龍パワーアップ、状況確認

 ムスヒ様から貰った金の卵を取り込んだ青龍の様子を見ていると


「ふむ、成る程これは力が満ち溢れ高揚しますね」

 青龍はうっとりと艶かしい表情で上向いている、確かに青龍の存在感が増した様な気がする


『これにて完了じゃな、今回は報酬である故、本来お主が手に入れたであろう力よりも強い力を与えておる、その為突然手に入った大きな力に興奮してしまうだろうが行動には気を付けるように』

 ムスヒ様は高揚している青龍に少し注意をする、今の青龍は呆けて浮足立った感じがするので、今言ってもらえて良かったと思う


「はっ、心してこの力を使わせて頂きます」

 ムスヒ様に深く礼をし頭を上げた青龍の表情は先程とは違いキリリと引き締まった表情だった


「ご主人様、先程勝手に動いていた獣人が体から出した物が以前に見た禍々しい杭なのですが、どういたしましょう?」

 白虎が倒れている獣人の先を指差す


「え?禍々しい杭?41階層で見つけたやつ?体から出してきたって??」

 なんだか色々言われてよく分からない


「はい、あの時ポーカ王子達を狂わせた杭と同じです、いつの間にか動いていた獣人が胸に手を当て唸っていたと思うとその手に杭があり、それを玄武の結界に突き刺したのです、すると玄武の結界が揺らいだのです、その異変に気付き私はその獣人の手を叩き杭を取り上げました、そしてその獣人は今意識を失っています」


「成る程、あの時の衝撃は内側からでしたか、ガフェルがほぼ同時に攻撃をしてきましたから維持が困難になり結界が霧散してしまいました、今後はこの様な事が起きぬよう気を付けてまいりたいと思います」


「あ〜、玄武ごめんね、先読みで結界が無くなる事は分かってたの、どうやって無くなるのかは分かっては無かったんだ、でも、結界を無くさないとガフェルが何処かに逃げて仕留められない未来しかなかったから、ガフェルを仕留める事を優先したの、結界が無くなると不味い場合は私も手伝うから安心して」

 実は結界が無くなった原因を先読みで探れば阻止は出来たと思うけど、ガフェルを倒せないのは駄目な事だし、少し苦しかったであろう玄武には悪かったけど、目的優先で行かせて貰った


「はい、有り難う御座いますご主人様」

 玄武は感謝の言葉を言って会釈をする


「それじゃあ、その杭は私が破壊しておくよ」

 以前はお父さんの力が込められた鈴で無効化したけどあの時はポーカ王子達を落ち着かせた副産物だったし、今回は私がやっておこう


「ご主人様、ここに寝ている獣人達も焼いておく?瘴気がまだ漏れてるし」

 朱雀が救出してまだ寝込んでいる黒耳獣人を指して聞いてくる


「うん、お願いやっちゃって」


「分かった〜」

 私は落ちていた禍々しい杭を破壊の力で壊す!


 パァン!


「うおぉぉ!」

 カラン、カラン、カラン、カラン、カラン

 朱雀が浄化の火を着けると獣人達が呻きだした、すると私が壊した杭を出していた獣人以外全員の胸から杭が出てきた、この杭は禍々しい感じは無い、どうやら朱雀の火で浄化されたみたい、この杭を見て納得した、私が先読みした時の最悪パターンが眠っていた獣人達が暴れて玄武と青龍を襲って二人に怪我を負わすところだった、二人が丸腰の獣人に後れを取るとは思えなかったのだけど、念の為青龍に拘束してもらっておいた、あの先読みでは多分この杭が使われた時だったのだろう、あ〜何事もなくて良かった

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