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樹液取りと思ったら

「みんな、チャルメルが呼んでるし寄り道して行こうか」


「「「「はい」」」」

 進行方向から逸れるけどチャルメルが呼んでいるのでそちらの方へ向かう、少し歩いて何となく木漏れ日が強くなってきたなと思い、ふと周りの木々を見るとチャルメルが呼んだ方向に行く程枝葉が少なく、枯れかかっている木が見当たる、日当たりが良くなっているはずの木々の間にある草花が萎れている、チャルメルはもう少し先の方にいるみたい、この先に食べられる物が本当にあるのかな?

「おかしいですね、植物が枯れる様な環境では無いはずですが……」

 青龍も枯れた木々を見ながら顔を顰めている、ちょっと不安しかないけどそのまま進むとチャルメル、カー、ティンが両手を振って私達を待っていた


「ミサト、これ以上進まずここであっちを見て」

 チャルメルが指す方を見るとこの森に入ってから見てきた中で一番大きな木があった


「ん?ただの木?あれがどうかしたの?」

 目測直径2メートル無いぐらいの普通の木だった


「あの木の幹から出ている樹液が見える?あれがすっごく美味しいのよ、だからと言ってあの木に近づくのは駄目よ、せいぜい今いる所までね」


「近づかないと樹液が取れないよ?どうして近づいちゃ駄目なの?」


「まあ、見てなさい、ベルがもうすぐ送ってくれるから」

 チャルメルは自信ありげに木を見ている、それにならって私も見ていると


 ドシン!

 木の傍に昆虫カブトムシ型モンスターが落ちてきた、どうやらベルの転送術で送られてきたみたい、もしもの時の為に身構えていると、モンスターは木の方へ一直線に近づきへばりつく、どうやら樹液を食べているみたい


「ミサト、地面の方をよく見て、あそこ辺り」

 チャルメルが指す地面は他と違い土が柔らかそうに見える、そんな事を考えていると地面からピョコリと木の根(?)の一部が出てきてシュルシュルと幹に止まるモンスターに纏わりつくと、硬そうな外殻のあるモンスターが急に萎れだし、まとわりついていた木の根で簡単に押しつぶしてしまった、モンスターの残骸はボロボロと木の下に落ちる、モンスターを倒した木の根は何事もなかった様に地面に戻る


「あれは本当に木なの?」


「あれは一応木の一種よ、樹液でモンスターを寄せ付けて捕食するだけなら良いのだけど無害な動物も同じく捕食するし、それだけでなく周辺の植物の精気を吸い取って枯らせてしまう最悪なやつよ、だからあれは見つけ次第すぐに処分しないと駄目なんだけど、あんなに大きくなっているのは初めて見たわ、一体どれだけの樹液を溜め込んでいるのか楽しみね」

 チャルメルが木を見ながらニンマリしている


「もしかして周辺の木々が枯れているのはあの木のせいなの?」


「正にそうよ、この枯れ具合が怪しかったから調べてみたらあれがあったのよね〜、ミサトあれの根元と幹の間辺りで折るとか、切るとかしてくれない?」


「切るなら白虎だね、お願いね」


「はい、お任せ下さい!」

 白虎はやる気満々で返事をしてくれる


「あっ、ちょっと待って切った後に根が暴れだすからそれも何とか止めてね、最後の駆除はティンがするわ」

 チャルメルが聞き捨てならない事をサラリと言う


「え?根が暴れるの?」


「そうよ、あいつの本体は根の方で幹から上は髪の毛みたいなものよ」


「止めると言っても、どうやって?」


「普段ならカーがやってくれてたけど今は動かせる適切な植物が無いしそっちの青龍にやって貰えないかしら?」

 そういえばカーは生えている木々を成長させ動かせる能力だったけ?


「青龍、大丈夫?行ける?」

 青龍なら新たに植物を生やして自在に動かせるから行けると思う


「はい、見事果たして見せましょう」

 青龍は自信ありげに答えてくれる


「最後の駆除はティンがするの?」


「そうよ、ティンはスキル毒学で毒の生成ができるのよ」


「が〜ん〜ば〜る〜」

 ティンは両手を握りやる気を出している、のんびりしているのに持っているスキルは怖いね


「それじゃ、白虎やっちゃって」

 しっかりと手順を確認して白虎にやって貰う


「はい!」

 白虎が走り抜け、伸ばした爪で木を切り込み走り抜ける、幹と根の間に出来た切れ目がぐらつき幹から上が倒れ切れ目から樹液が溢れ出す


 ゴゴゴ

 私達がいた地面がうねりだし切り株が動きだすと同時に私達の周りから色々な太さの根が出てきて私達に襲いかかってきた


「なんで!?ちゃんと離れていたのにこんな所までに根が!」

 チャルメルが戸惑い叫んでいる


「木が大きいと言う事は根も大きかったと言う事だよチャルメル!」

 想定外な事が起きたけどこれぐらいならどうにかなる!私は先読みをしながら危なげなく襲ってくる根を魔法で撃ち落とす


「こんなの焼いちゃえば良いじゃん!」

 朱雀が沢山の火の小鳥を出して周りの根を全て焼ききる


 ギギギ


「取り押さえました、ティン様どうぞ」

 青龍が予定通り切り株を蔓でがんじがらめにして地面から引き出している、根は暴れているけど蔓が絡まって何も出来ない状態だ


「は〜い」

 ティンは切り株の切り口の上に行くと液体を垂らしかける、切り株がブルリと震えたと思ったら切り株から潤いが消え白くなり動かなくなる、その毒即効性が高くない!?

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