✒ リンフォン 5
マオ
「 誰がセロカ君とキノコンの絵柄を考えるんだ? 」
セロフィート
「 〈 器人形 〉とキノコンに任せます。
リンフォンの色も変えます 」
マオ
「 種類を増やすなんてコレクター泣かせだな。
セロ──、オレには8種類のキーホルダーをくれるんだよな? 」
セロフィート
「 はい?
何故です? 」
マオ
「 共犯者なんだろ!
協力してんだから、非売品のキーホルダーぐらいくれよぉ!! 」
セロフィート
「 マオ、欲しければリンフォンを8つ買ってください 」
マオ
「 酷いっ!! 」
霄囹
「 マオ、共犯者だからって非売品をタダで貰おうとかセコい事を考えるなよ。
リンフォンを買ったセロカ会員への特典なんだぞ。
欲しけりゃ、金払って買え 」
マオ
「 考案者の特権は無いのかよ~~ 」
セロフィート
「 仕方無いですね。
手元にあるリンフォンを完成させ、地獄の門を出せれたら──、特別にあげましょう 」
霄囹
「 セロフィート!
マオを甘やかすなよ 」
セロフィート
「 良いではないですか。
欲しい物を手に入れるにはそれなりの犠牲を払うもの。
4種類のセロカ君キーホルダーと4種類のキノコンキーホルダーを手に入れる為に地獄の門を開き、多くの魂を回収してください♪ 」
マオ
「 鬼畜ドSぅ~~~~!!
オレがリンフォンに飽きたからって、キーホルダーを餌にして完成される気かよぉ! 」
セロフィート
「 おや、欲しくないです?
使いもしないリンフォンを8種類、買ってくれます? 」
マオ
「 ……………………買う…。
完成させられる気がしないから買うよぉ!! 」
霄囹
「 マオ、態々買わなくても完成されば貰えるんだから、リンフォンを完成させろよ。
【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 】の画面見てる最中にリンフォンを触ってれば出来上がるって 」
マオ
「 ……………………分かったよ…。
やってみるよ… 」
セロフィート
「 ふふふ。
非売品キーホルダーの為にも頑張ってください♪ 」
マオ
「 ──でもさ、オレってシュンシュンみたいにスマホを持ってないじゃんか。
着信の怪奇現象ってさ、どうなるんだ??
この部屋には固定電話もないじゃんか 」
セロフィート
「 他の形で起こるのでしょう。
霄囹さんの身の回りで様々な怪奇現象が起きている様ですし 」
マオ
「 はぁ~~……。
怪奇現象かぁ~~。
あんまり体験したくないなぁ~~。
まぁ、マオキノに完成させてもらったら駄目か? 」
セロフィート
「 マオ自身で完成させなければ、キーホルダーは無しです♪ 」
マオ
「 鬼畜ぅ~~!! 」
セロフィート
「 誰が鬼畜ですか。
マオには優しいでしょうに 」
マオ
「 気が進まないな~~ 」
結局、オレはセロカ会員だけが貰えるリンフォン購入特典の非売品キーホルダーをゲットする為に、セロから貰ったリンフォンを完成させないといけなくなった。
何度も言ってると思うけど、酷い話だ!
シュンシュンは明日にでも鷹を完成させるみたいだし──。
シュンシュンは翌日には熊を完成させていた。
四六時中リンフォンを触ってないと駄目なんて…………。
誰でも良いからオレの代わりにリンフォンを完成させてほしいもんだ。
◎ 霄囹視点で書いていたのに何時の間にか、マオ視点に戻ってしまいました。




