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✒ リンフォン 3


マオ

「 そう言えばさ、シュンシュンはだリンフォンをいじってるのか? 」


霄囹

「 マオ、なんだよ、その言い方は!

  セロフィートから貰ってだ2日しか経ってないぞ。

  飽きるのに早過ぎるんだよ、お前は! 」


マオ

「 だってさ~~、一向に熊にならないんだぞ!

  一体までさわってろって? 」


霄囹

「 お前さぁ、体術や武術は続けられるのになんでリンフォンは駄目なんだ? 」


マオ

「 身を守るすべじゃないから──かな?

  生き残る為に必要な生活力とも無縁な娯楽だろ。

  だから興味が湧かないって言うか~~ 」


セロフィート

「 初めからマオには期待してませんでした。

  こうなる事は目に見えてましたし 」


マオ

ひどっ!

  オレだって、途中まで頑張ってただろ~~。

  そうだ──、動物を完成させるたびにさ、怪奇現象が起こるんだったよな?

  シュンシュンの身の回りで怪奇現象らしいのは起きてるのか? 」


霄囹

「 うん?

  まぁね、起きてはいるかな 」


マオ

「 マジで起きてるんだ?

  で──、それってさ、どんな怪奇現象なんだよ? 」


霄囹

「 気になるならマオも熊を完成させてみろよ。

  鬱陶しいぐらい体験出来るぞ 」


マオ

「 鬱陶しい…??

  怪奇現象って怖いんじゃないのか?

  鬱陶しいもんなの??

  どゆこと?? 」


霄囹

「 怪奇現象って言っても大したモンじゃないさ。

  1時間おきに僕のスマホ(スマートフォン)に着信が入るってぐらいだしねぇ 」


マオ

「 着信?

  シュンシュンのマネさん(マネージャー)からじゃないのかよ 」


霄囹

「 違うよ。

  マネージャーなら “ マネージャー ” って出るからねぇ。

  から掛かっててるのか “ 非通知 ” なんだ 」


マオ

「 ふ~~ん?

  公衆電話からとかじゃないのか? 」


セロフィート

「 マオ、公衆電話から掛かれば、“ 公衆電話 ” と出るものです 」


マオ

「 そうなんだ?

  ようはさ、シュンシュンが電話帳アドレスに登録してない見知らぬ奴から頻繁に掛かってる訳だな?

  たしかに鬱陶しいかも?

  なぁなぁ、非通知設定にしたら着信も鳴らないんじゃないのか? 」


霄囹

「 馬鹿じゃあるまいし、してるに決まってるだろ。

  鬱陶しいから電源も切ってるよ。

  でもなぁ、非通知設定にしても掛かってるんだよ。

  スマホ(スマートフォン)の電源を切ってても非通知から着信が入るたびに電源が勝手に入るんだ 」


マオ

「 えぇ~~!

  人間わざじゃなさそうだな!

  じゃあさ、今はどうしてるんだ? 」


霄囹

「 サイレントモードにして放置してるよ。

  仕事が始まったら、キノコンに丸投──任せる予定だ。

  マオキノに逆探知してもらってるけど、発信源が特定する事が出来ないんだ。

  立派な怪奇現象の1種じゃないのか? 」


マオ

「 ふ~~ん……。

  なんかさ、割りと地味な怪奇現象だよな?

  もっとほかにさ心が躍るような怪奇現象は起きてないのか? 」


霄囹

「 たく……。

  ごとだと思ってワクワクするなよ 」


マオ

「 えぇ~~だってさ、気になるじゃんか! 」


セロフィート

「 大して怖くないです。

  試作品だからでしょうか? 」


霄囹

ほんぴんは怪奇現象が起きないように改善,改良されてるんじゃなかったか?

  失敗作だから怪奇現象が起こるんだろ 」


セロフィート

「 はて──。

  そんな事、言いました? 」


霄囹

なんとぼけるんだよ!

  あと──最近は、身の回りが揺れるようになったかな?

  鷹の完成に近付いてるからかも知れない 」


マオ

「 地震の余震とかじゃなくてか? 」


霄囹

「 僕は裏野ハイツの102号室にるんだぞ!

  地震の余震ならセロフィートとマオも揺れを感じる筈だろうが!

  近くにるマオキノも裏庭で花壇を世話してるセノコンも揺れを感じてないんだよ。

  とどのつまり、僕の身にだけ起きている──僕しか体験してない揺れって事さ。

  これも怪奇現象の1種なんだろうな 」


マオ

「 ふ~~ん?

  ほかには? 」


霄囹

「 お前なぁ!

  もっと食い付きに聞いてい!

  反応が薄いんだよ! 」


マオ

「 だってさ、話してくれるシュンシュンが全然怖がってないから…… 」


霄囹

「 僕は陰陽師だぞ!

  陰陽師が怪奇現象にビビってたら商売にならないだろが!!

  いか──、心霊現象も怪奇現象も怖がって震えるもんじゃないんだ。

  儲ける為に利用する現象なんだよ!

  心霊現象,怪奇現象をマネーに変えれない奴は一流の陰陽師になれやしないんだ! 」


マオ

「 それはシュンシュンだから出来る事だろ?

  普通の一般人には出来ないって~~ 」


セロフィート

「 マオ、ワタシにも心霊現象,怪奇現象をお金に変える事は出来ます 」


マオ

「 そだな~~。

  セロなら巨万の富も明日あしたには築けちゃうだろ~~な! 」


セロフィート

「 ふふふ(////)

  い事を思い付きました♪ 」


マオ

い事ぉ?

  一体なにを思い付いたんだよ? 」


セロフィート

「 オカルトグッズを作り、売り出します 」


マオ

「 は?

  オカルトグッズを作るぅ??

  どゆことだよ? 」


セロフィート

「 誰でも手軽に自宅で心霊現象,怪奇現象を体験する事が出来るグッズです 」


マオ

「 えっ?!

  そんなオカルトグッズが作れるのか? 」


セロフィート

「 勿論です♪

  心霊現象,怪奇現象のレベルを初心者,中級者,上級者,もっと過激な超常現象を体験したい人向け──の4種類に分けます 」


マオ

「 でもさ、どうやって作るんだよ? 」


セロフィート

「 リンフォンを使います。

  心霊現象,怪奇現象のたぐいは、しょうれいさんの陰陽術を活用します 」


霄囹

「 僕に陰陽術でなにをさせる気だよ?

  面白そうじゃないか!

  マネーの匂いがプンプンしやがる 」


セロフィート

「 心霊現象,怪奇現象,リンフォンを使い、ビジネスしましょう 」


霄囹

「 その豪華客船に乗った!

  心霊現象,怪奇現象なら僕に任せろ!

  とっておきのすぐりの心霊現象,怪奇現象を用意してやるよ! 」


セロフィート

「 【 稀代の現役陰陽師アイドル・しゅんしょうしょうれい完全監修 】と付けて売り出しましょう 」


霄囹

いねぇ~~!

  今やリンフォンはネットニュースでも取り上げられる大人気のオカルト(都市伝説)だ。

  宣伝効果はバッチリだろう!

  YouTuGuユーチューグで宣伝すれば、好きもんが食い付いてバズらせてくれる筈さ! 」


マオ 

「 でもさ、心霊現象,怪奇現象を手軽に楽しみながら体験の出来るリンフォンなんかを世の中に出しても大丈夫なのかな??

  騒ぎになったりしないか? 」


セロフィート

「 騒ぎにはなるでしょう。

  ならないと困ります 」


霄囹

「 騒ぎが起きれば、認知度も上がるからな!

  騒ぎが起きなければ、此方こっちからワザと騒ぎを起こす手もある。

  “ やらせ ” は視聴者の食い付きをくする為の餌だからな 」


マオ

「 …………………… 」


セロフィート

「 マオ──、急に黙り込んで、どうしました? 」


マオ

「 いや……。

  なんか楽しそうだな──って思ってさ… 」


セロフィート

「 マオもアイデアを出してください 」


霄囹

「 そうだぞ、マオ!

  お前も立派な共犯者だって事を自覚しろよ 」


マオ

「 ちょっ──?!

  勝手に共犯者にするなよな! 」

◎ リンフォンで金儲けを始めました。

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