✒ おみやげ 2
オレが「 立体パズルを触らないぞ! 」って思ってる右隣で、シュンシュンは興味津々に立体パズルを手に持って触っている。
シュンシュンは怖い物知らずなのか?
マオ
「 シュンシュンは立体パズルに興味あるのか? 」
霄囹
「 当たり前だろ!
地獄の門が開くんだぞ!!
魂を吸いとって回収するんだぞ!!
何よりも死神の作った代物なんだぞ!!
オーパーツ並みに凄いお宝じゃないかよ!!
徳川の埋蔵金ってヤツより、イカしてる代物だぞ!!
くぅ~~~~完成させたぁ~~い!! 」
そうだった……。
シュンシュンはこういうのが好きそうな奴だったのを忘れてた!
霄囹
「 良いねぇ~~♪
最高の暇潰しになるよぉ~~♪
セロフィート、1つ貰ってくぞ!
くぅ~~どんな仕組みになってるんだよぉ~~。
解体して調べたいなぁ~~(////)」
どうやらシュンシュンは立体パズルを気に入ったみたいだ。
「 解体したい 」ってセロみたいな事を言うんだな……。
霄囹
「 セロフィート、この玩具には名前はないのか? 」
セロフィート
「 ありますよ。
リンフォンと言います 」
霄囹
「 リンフォン?? 」
マオ
「 えぇ~~~~、テレフォンじゃないんだ? 」
セロフィート
「 マオ、テレフォンは電話です。
リンフォンは文字の順番を変えると “ インフェルノ ” になります。
地獄の門が開く玩具ですから、インフェルノと掛けてみたのでしょう。
創作者はおちゃめさんだった様です。
試作品には取り扱い説明書はないですよ 」
霄囹
「 インフェルノ……地獄って意味なのか?
益々良いねぇ~~~~。
俄然、完成させたくなって来たよ!
リンフォンか!
気に入ったぞ!! 」
マオ
「 シュンシュン………… 」
霄囹
「 マオ、何て顔してるんだよ。
セロフィートの言う通り、此処は犯罪天国都市なんだろ?
犯罪が起きてナンボの米●町なんだろ?
僕達2人で、一致ょデッカい事件を引き起こしてやろうじゃないか! 」
マオ
「 シュンシュン!
何言ってんだよ 」
霄囹
「 考えてみろよ、マオ。
良いか──、この≪ 日本国 ≫にも異形,怪異の類いが存在してるんだぞ。
どんな事件を起こしても異形,怪異の仕業に出来るんだぞ!
事件を起こし放題じゃないか!
素晴らしい≪ 島国 ≫なんだぞ、これを利用しなくてどうする!?
僕達がリンフォンを完成させて≪ 日本国 ≫に地獄の門を出現させたって、誰にもバレやしない!
誰も僕達の事を知らないんだ。
大丈夫だって! 」
マオ
「 すっかり忘れてたけど、シュンシュンってそういう奴だったよな~~ 」
セロフィート
「 霄囹さんは分かってます♪
マオ、少しは霄囹さんを見習ってください 」
マオ
「 結局、セロとシュンシュンは類友なんだな! 」
霄囹
「 よぉ~~し、早速リンフォンを始めるぞ! 」
おしるこをたんまり食べたシュンシュンはリンフォンを持ってソファーに移動する。
ソファーの上に俯せで寝転がるとリンフォンを弄くり始めた。
セロフィート
「 マオもリンフォンに挑戦してください。
面白くて夢中になれます 」
マオ
「 …………嫌だって言ってるだろ~~! 」
セロフィート
「 熊さんだけ作ってみまましょう。
ね? 」
マオ
「 熊さん……か。
魚まで作っても地獄の門は開かないんだよな? 」
セロフィート
「 魚の次に出来る動物を完成させなければ何も起きません 」
マオ
「 分かったよ!
セロが貰って来てくれた珍しい土産だもんな。
魚まで作ってみるよ 」
セロフィート
「 それでこそワタシのマオです♪ 」
マオ
「 シュンシュン──、どっちが先に魚を完成させれるか、賭けないか? 」
霄囹
「 うん?
賭けリンフォンか。
面白いじゃないか!
何を賭けるんだ? 」
マオ
「 そうだな~~……。
何が良いかな~~? 」
セロフィート
「 ≪ 日本国 ≫の何処かに埋められている徳川家の埋蔵金にしましょう 」
マオ
「 埋蔵金って本当にあるのかよ? 」
セロフィート
「 過去に存在した物は〈 テフ 〉で構成する事が出来ます。
仮に本
どうでしょう? 」
霄囹
「 よぉ~~し、乗ったぁ!!
マオより先に魚を完成させて、徳川家
マオ
「 オレだって負けないんだからな!! 」
ぜんざいを食べ終わったオレは、リンフォンを持ってマオキノが用意してくれた1人用ソファーに腰を下ろした。
という訳で──、≪ 日
セロに教えてもらった方法で立体パズルの形を変えていく。
魚まで完成させるのに時間が掛かりそうだな……。
セロフィート
「 言い忘れてました。
試作品は熊,鷹,魚と完成する度
気にしないで続けてください 」
マオ
「 ちょっ、セロ!
そんな大事な事を言い忘れるなよぉ~~!! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)」
絶対に態
セロめぇ!!
霄囹
「 怪奇現象だってぇ?
上等だよ。
僕は陰陽師だぞ、怪奇現象なんかにビビッたりしないさ!
何
マオ
「 シュンシュン~~。
それ、自慢しちゃ駄目なヤツだからな~~ 」
セロフィート
「 完成が楽しみですね♪ 」
な~~んか、上
……………………………………途中で止
◎ 霄囹の非道さが際立つ回にしたくて頑張りました。
セロフィートと同類って事で!