⭕ 玄武とデート 2
シュンシュンとオレは、ガラスケースの中に入っているロールケーキを食べて食べて食べて食べて食べて食べて食べまくった。
玄武さんはロールケーキじゃなくて、ショートケーキを食べている。
ショートケーキと言っても苺が使われているケーキだけじゃなくて、苺以外の果物が使われているショートケーキがある。
因みにショートケーキ感謝Dayは火曜日に終わっている。
ショートケーキは2割引きされない。
キウイのショートケーキ,メロンのショートケーキ,林檎のショートケーキ,梨のショートケーキ,白桃のショートケーキ,黄桃のショートケーキ,バナナのショートケーキ,無花果のショートケーキ,木苺のショートケーキ,ブルーベリーのショートケーキ,ブドウのショートケーキ,パイナップルのショートケーキ,蜜柑のショートケーキ,サクランボのショートケーキ,マンゴーのショートケーキ,檸檬のショートケーキ,栗のショートケーキ──等々、色んな果物のショートケーキが季節に関係無く食べられる。
店員さんが教えてくれたけど、ケーキに使う食材や材料は全て《 セロッタ商会 》が用意してくれているらしい。
カフェのオーナーが《 セロッタ商会 》から来た人に代わってから、季節に関係無く高品質の食材や材料を惜しみ無く提供してもらえる様になったとか。
《 セロッタ商会 》の加盟店になった事でオーナーが交代する事になって、前オーナーはカフェの最高責任者の店長になっているそうだ。
オレが思うに現オーナーは、《 セロッタ商会 》から派遣された〈 器人形 〉なんじゃないか──って思う。
《 セロッタ商会 》の加盟店になったから、その恩恵を受けているんだと思う。
《 セロッタ商会 》の加盟店が全国に増えるのは嬉しいと思う。
【 セロカ君の本屋 】がある県内には、《 セロッタ商会 》に加盟してくれた店舗が沢山ある。
必ずしも加盟し全ての店舗のオーナーが代わる訳じゃないけど、新オーナーが〈 器人形 〉に代わった店舗は少なくない──と思う。
ガラスケースに沢山並んでいたロールケーキは見事に空っぽになってしまった。
調子に乗って食べ過ぎてしまったかも知れない。
だけど美味しかった~~♥️
マオ
「 流石、高品質の食材や材料を使って作られてるよな~~。
きっと職人さん達の腕が良いんだ! 」
霄囹
「 パイもタルトもタタンも美味いな。
月曜日はタタン感謝Day,火曜日はショートケーキ感謝Day,水曜日はパイ感Day,木曜日はロールケーキ感謝Day,金曜日はタルト感謝Day,土曜日はホールケーキ感謝Dayか。
日曜日は感謝Dayが無いんだな 」
マオ
「 ホールケーキ感謝Dayかぁ~~。
ホールケーキが何れでも2割引きで食べれる!!
良いなぁ~~ 」
霄囹
「 このチラシは貰って行くか。
マオ、ロールケーキも食べ終わったし、写真を撮るんだろ? 」
マオ
「 あっ、そうだった!
玄武さんも一緒に撮ろうよ! 」
玄武
「 マオには敵わないな(////)」
ショートケーキを食べ終えた玄武さんも一緒にセロカ君とキノコンのコラボステッカーが貼られている壁へ移動する。
店員さんが気を利かして撮ってくれる事になった。
玄武さんを真ん中にして、シュンシュンとオレが玄武さんを挟む様に左右に立つ。
色んなポーズの写真──じゃなくて写メを店員さんに撮ってもらった。
マオ
「 良い記念になったね!
シュンシュン、フレーム忘れないでくれよ 」
霄囹
「 分かってるよ 」
玄武
「 ポーズを取るのは恥ずかしいものだな(////)
未だ胸がザワザワしている…… 」
マオ
「 玄武さんも満更じゃなかったよね♪ 」
玄武さん,シュンシュンと一緒に色んなポーズを取れて楽しかったな~~♥️
因みに今回の会計は玄武さんがMBKで支払ってくれた。
セロカードでもあるから100円で1Pが加点される。
沢山Pが加算されて玄武さんは嬉しそうだ。
霄囹
「 次は何処に行くんだ? 」
マオ
「 オレ、ボートに乗りたい! 」
霄囹
「 ボートは2人乗りじゃないのか?
僕は1人で漕ぐなんて嫌だからな! 」
玄武
「 4名まで乗れるのボートが有るぞ。
それに乗ってみるか? 」
マオ
「 うん、乗りたい! 」
霄囹
「 喜び過ぎだろ。
子供かよ…… 」
マオ
「 良いだろ、別に!
乗りたくないならシュンシュンは乗らなくて良いよ。
オレは玄武さんと2人でボートに── 」
霄囹
「 はぁ?!
僕も乗るに決まってるだろが!! 」
という訳で、オレ達はカフェから出たらボートに乗れる池へ向かう事にした。
池でボートに乗るのは、セロとボートデートをして以来かも知れないな。
楽しみだ!
玄武
「 池へ向かうか 」
霄囹
「 玄武の隣に座るのは僕だからな! 」
玄武
「 マオとシュンシュンが一緒に座れば良いだろう 」
霄囹
「 玄武ぅ!
何で僕を邪険にするんだよぉ!!
今の僕は可憐で可愛い女の子なんだぞ!
エスコートぐらいしろぉ!! 」
マオ
「 自分で言っちゃうかな~~ 」
玄武さん,シュンシュンと一緒にカフェの《 スノーベリィ 》を出ると森林公園の中にある池へ向かって歩いた。