⭕ 玄武とデート 1
◎ サブタイトルを変更しました。
──*──*──*── 森林浴公園
玄武さんが宿泊しているホテルから歩いて数分の所に森林浴公園がある。
色んな木々の香りが風に乗って漂っていて、癒される。
森林浴を楽しみながら歩ける散歩コースがあったり、アスレチックで遊べる芝生広場や、ピクニックを楽しめる芝生広場もある。
季節毎に咲く花の花壇もあって心が和む。
池もあってボートを漕いだりも出来るみたいだ。
マオ
「 わぁ~~~!
緑がいっぱいだな~~。
まるで緑のオアシスみたいだね! 」
霄囹
「 確かにな。
悪くないんじゃないか。
やけに犬が多い様に見えるけど、何でだ? 」
玄武
「 この公園にはペットを放し飼いに出来る芝生広場があるんだ。
飼い主達の交流の場になっている。
弓弦が居たら喜びそうな光景だろう? 」
マオ
「 うん!
凄く喜びそうだね! 」
霄囹
「 動画を撮って送ってやれば良いだろう? 」
玄武
「 弓弦も我もスマホなる物は持ってなくてな。
連絡手段が無い 」
霄囹
「 はぁ?
マジかよ……。
今時スマホを持ち歩かないって…… 」
マオ
「 優秀で有能なマネージャーが居るもんな。
オレもスマホは持ってないよ 」
霄囹
「 お前の場合は、扱い方を教えても一向に覚えられないから──ってな理由で持たせてもらえないんだろうが!
セノコンとマオキノから見限られたんだよなぁ~~ 」
マオ
「 煩い!
別に良いだろ!
今迄は持って無くても不自由しなかったんだからさ!
セロだって持ってないし! 」
霄囹
「 セロフィートには必要ないだろう。
彼奴の場合は〈 器人形 〉やキノコンに丸投げしてるしな! 」
マオ
「 否定は出来ない…… 」
玄武
「 彼処にケーキが食べれるカフェがある。
行ってみるか?
今日は木曜日だからな、色んなロールケーキが食べれるぞ 」
マオ
「 ロールケーキ!?
食べたい!
行きたい!! 」
霄囹
「 お前なぁ……。
あれだけ食べたのに未だ食べる気かよ? 」
マオ
「 当たり前だろ!
デザートとスイーツは別腹って言うだろ 」
霄囹
「 お前の場合はブラックホールだろぉ 」
玄武
「 シュンシュンは行かないのか。
2人で入るか、マオ 」
マオ
「 そうだね…… 」
霄囹
「 僕も行くに決まってるだろ!
可愛い僕を1人にするんじゃない!! 」
マオ
「 自分で言うかな…… 」
そんな訳で、食後の運動も兼ねてブラブラと歩きながら森林浴公園の中を散歩していたオレ達は、公園内に建っているカフェへ立ち寄る事になった。
──*──*──*── カフェ・店外
霄囹
「 ふぅん?
中々小洒落た外装のカフェじゃないか。
内装も気になるな 」
マオ
「 女の子の姿で良かったかも… 」
霄囹
「 はははははっ!
スイーツ目当てに女装して来店を目論む変態の間違いだろぉ~~ 」
マオ
「 シュンシュンが女装させたんだろが!! 」
玄武
「 言い合いはホテルに戻ってから好きなだけすると良い。
今はロールケーキだろう 」
マオ
「 そうだった!
よぉし、ロールケーキを食べまくるぞぉ~~~! 」
霄囹
「 僕だって負けないからな!
どっちが多くロールケーキを食べれるか勝負だ!! 」
玄武
「 賑やかだな(////)」
玄武さんが楽しそうに笑ってくれてる!
嬉しいかも(////)
オレは玄武さん,シュンシュンと一緒にカフェの店内に入った。
──*──*──*── スノーベリィ・店内
?
「 いらっしゃいませエリ~~ 」
マオ
「 エリ??
今、“ エリ ” って聞こえた?? 」
霄囹
「 あぁ、聞こえたな 」
玄武
「 聞き違いではないか? 」
マオ
「 だ、だよね?
カフェでキノコンが働いてる訳がないもんな! 」
とか言いながら店内を見回してみるけど、何処にもキノコンの姿は無い。
マオ
「 キノコンは見当たらないな… 」
店員
「 御来店、有り難う御座いま~す♪
3名様で宜しいですか? 」
マオ
「 あ、はい… 」
店員
「 3名様を御席へ御案内致しま~す♪
此方へどうぞ! 」
洋服の上に着物を重ね着している様な制服を着ている元気なお姉さんが空いている席に案内してくれる。
笑顔が素敵で声が可愛いお姉さんだ。
胸元に名札を付けている。
マオ
「 あっ──、エプロンにキノコンの刺繍が入ってる!
かっ可愛い!! 」
霄囹
「 本当だな。
マオ、名札の形を見てみろよ。
キノコンじゃないか? 」
マオ
「 あっ、本当だ!
キノコンの形だ! 」
店員
「 御客様はキノコンを御存知なんですか? 」
マオ
「 あっ、はい!
可愛いですよね~~。
ファンです 」
店員
「 まぁっ!
私もキノコンの可愛さに惹かれたファンです♪
コースターにもキノコンのマークが付いてるんですよ 」
マオ
「 へぇ~~。
キノコンを感じられるカフェかぁ~~。
良いね! 」
霄囹
「 お前、本当にキノコンが好きだな~~。
まぁ、僕も嫌いではないけどな…。
キノコンの事はドラマで知ったの? 」
店員
「 はい!
私、元々は陰陽師アイドルの霄きゅんのファンだったの。
【 少年★陰陽師★探偵 】で式神として登場したキノコンを見て、大ファンになっちゃって!
グッズが無かった頃は自作でグッズを作っていたの。
今は公式から発売されているキノコングッズを全部持ってるわ! 」
玄武
「 自分でグッズを作るとは大したものだな 」
霄囹
「 僕のファンがキノコンに鞍替えしたってのか!?
くそっ、キノコンめぇ~~!! 」
店員
「 え?
貴女のファン?? 」
マオ
「 えぇと~~、妹は陰陽師アイドルの春舂霄囹のファンで──。
ファンが1人減ったのを聞いてショックを受けたみたいな?? 」
店員
「 あぁ……そうなのね。
勿論、今でも霄きゅんのファンよ。
霄きゅんが切っ掛けでキノコンに出会えたんですもの!
霄きゅんには、これからもキノコンと一緒に活躍してもらいたいと思ってるの 」
マオ
「 そうなんだ~~。
だってさ。
良かったじゃないか、シュンシュン 」
霄囹
「 う、うん… 」
玄武
「 木曜日はロールケーキの日だったな? 」
店員
「 はい♪
毎週木曜日は、ロールケーキ感謝Dayになります。
セロカードを御持ちの会員様に限り、ロールケーキを全品2割引きで販売させて頂いてます。
セロカードを御持ちで無い御客様には、此方で会員登録をして頂けます。
感謝Dayにセロカードをお作りになられた御客様には、500Pが加算されているセロカードをお渡しさせて頂いてます 」
マオ
「 セロカードって事は《 セロッタ商会 》の加盟店って事? 」
店員
「 そうです♪
カフェを開店する際に、キノコングッズを使う許可を《 セロッタ商会 》に頂きました。
加盟店と分かる様にセロカ君とキノコンのコラボステッカーを貼らせて頂いてます 」
マオ
「 セロカ君とキノコンのコラボステッカー?!
何それ、欲しいよ!! 」
店員
「 差し上げる事は出来ませんけど、壁に貼らせて頂いてますので、御来店された御客様には御自由に写メして頂ける様になっています。
会員様がスマホでQRKを読み込まれますと写メに使えるセロカ君フレームとキノコンフレームを無料でダウンロードして使える様になります。
本来は500円の有料ダウンロードですけど、《 カフェ・スノーベリィ 》でQRKを読み込んで頂いた御客様のみ無料ダウンロードが出来るんです。
セロカ君,キノコンとのコラボさせて頂いたスノーベリィの感謝Dayフレームも使って頂けます 」
マオ
「 そんなサービスが?!
シュンシュン、スマホを持ってるだろ!
写真を取ろう!!
フレームもゲットしよう!! 」
霄囹
「 お前……、セロカ君って聞くと急変するなぁ……。
まぁ、良いけど。
ロールケーキを食べたら付き合ってやるよ! 」
マオ
「 シュンシュ~~ン♥️ 」
玄武
「 取り敢えず、全種類のロールケーキを3切れずつ,小皿とフォークは3人分で頼む 」
霄囹
「 先ずは1人1切れずつか。
気に入ったロールケーキは1切れずつ食べた後で各自が頼めば良いな! 」
マオ
「 賛成~~~。
じゃあ、それで!
飲み物は何にする? 」
玄武
「 我はアイスコーヒーのLサイズにする 」
霄囹
「 僕はアイスコーヒーフロートのLサイズだ!
生クリーム多目でな! 」
マオ
「 オレはハワイアンクリームソーダ!
勿論Lサイズでね 」
店員
「 有り難う御座いま~す♪
御注文の確認をさせて頂きます 」
注文の確認を済ませた店員のお姉さんが席から離れて行く。
その後にオシボリと冷水が運ばれて来た。
冷水の入っているコップにはキノコンの絵が描かれているし、コースターにもキノコンの絵が描かれている。
オシボリ袋の封を開けて、オシボリを取り出して広げると、キノコンの刺繍が入っている。
マオ
「 うぅ~~~~……何れも欲しいっ!! 」
霄囹
「 マオ、欲しさに負けてパクるなよぉ~~ 」
マオ
「 する訳ないだろ!
セロに出してもらうんだ!
シュンシュン、写真を取ってくれよ!
マオキノのパソコンに写真を送信しといてくれよな! 」
霄囹
「 写真じゃなくて画像だからな 」
マオ
「 どっちでも良いよ!
頼むよ、シュンシュン♥️ 」
霄囹
「 分かったよ。
写メっといてやる。
感謝しろよ! 」
マオ
「 有り難な、シュンシュン♪ 」
シュンシュンはバッグからスマホを取り出すと、パシャパシャと写真を撮り始めた。
◎ 訂正しました。
緑が一杯だな~~。─→ 緑がいっぱいだな~~。