表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/434

⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 26


 思いも依らないの展開──。

 ゆみさんがししとう屋敷を受け継ぐほんの跡取り息子だったなんて──。

 衝撃的ぃ~~!!

 ただの弓使いの退魔師じゃなくて、ガチマジのボンボンだった?!


 シュンシュン……知らなかったとは言え、凄い相手の恩人だった!!

 しかも、夜な夜なパオパオし合っては仲良くなって、性愛ルートに突入しちゃって、師弟関係に迄なって……。

 玉の輿じゃないのかよ、コレぇ?!


 さいさんとゆみさんを取り合うライバル関係になっちゃうのはいやだけど──、養子になれば衣食住には困らなくて済むじゃんな!

 これはさいさんの養子になる条件を受けた方がいとオレは思うんだよな!


 選択肢が出てたら、オレは迷わず〔 養子になる 〕を選ぶぞ!!


「 強制はしません。

  しょうれい殿にも思いは有るでしょう。

  返事はぐでなくても構いません 」とさいさんの台詞。


「 …………しょうれい……済まない… 」と申し訳さなそうにゆみさんの台詞。


ゆみ……。

 ( ………… “ 元の時代に帰る為に ” なんて言わなければかった。だけど、現代じんの僕が平安時代で生き続けるなんて……。

   無理かも知れない。

   平安時代で “ ときを操る妖怪 ” を見付けるなんて不可能かも知れない。

   それでも──、僕は現代へ戻れる方法を探す事を諦めたくはない。

   ゆみと “ さよなら ” する事にかるのはつらいけど……現代じんの僕が身も心も平安じんになる事は出来ない……。

   ゆみだって迄も独身ではられない……。

   かはさいさんみたいに異性と所帯を持ち、子供が産まれて父親になる…。

   異性を愛するゆみを見るなんて……僕にはつらい…。

   現代に帰るなんかの手立てがあるなら、希望が少しでもあるならば──、ゆみが異性を愛し、所帯を持っても耐えられる… )

  ししとう様の養子になる件ですが、受けたいと思います 」と覚悟を決めた様子のシュンシュンの台詞。


「 即決ですか。

  私はがたいですけど、考える時間を与えるので── 」とシュンシュンの言葉に驚いた様子でさいさんの台詞。


 「 私の子供達の安全の為に、刺客や暗殺者の対象ターゲットになってください 」みたいな無茶な提案をシュンシュンが受けるなんて思わなかったんだろうな~~。

 「 死ぬかも知れないけど、きみは誰よりも強い陰陽師みたいだし、いのちを狙われても自分でなんとかして生き残れるよね? 」みたいな事を言われたら、普通は断る案件だと思う。


「 養子にはなります。

  ししとう様の子供達を守る為、代わりに狙われてマトになるのも構いません。

  じゅじゅつは陰陽師のです。

  僕の専売特許のじゅじゅつで出し抜かれる事は先ず無いですから──。

  だけど、ししとう屋敷を受け継ぐ当主候補のフリをするだけです。

  僕を当主候補の影武者だと思ってください。

  先程も話しましたが、僕は平安時代の人間ではありません。

  元の時代に帰る為の手段,方法を探したい。

  可能ならば僕は元の時代へ帰りたいんです。

  だから、ししとう屋敷を受け継ぐ当主にはなれません。

  それでも構わないなら、お願いします 」とぐな瞳でさいさんを見詰めなからシュンシュンの台詞。


「 あぁ……そうでしたね。

  元の時代に帰るつもりでいるならば、当主になっていただくのは無理ですね。

  此方こちらも無理なお願いをしている身です。

  しょうれい殿の意見を尊重します。

  出来るならば子供達が成人となる迄は当主候補の影武者でてほしかったのですがむずかしそうですね 」とさいさんの台詞。


 どうやら交渉は成立したみたいだ。

 これで、安定した衣食住を確保する事が出来たな!


 退魔師試験を受ける前に陰陽院で陰陽師試験を受ける事になったけど、報酬とは別に陰陽院から給料を貰えるようになるなら、多少の回り道も致し方無いよな!

 シュンシュンがじゅじゅつを得意としてるなんて知らなかったけど、忙しくなりそうな予感。


 ゆみさんの恩人,ゆみさんの弟子,陰陽師,退魔師,ししとうさいの養子,当主候補の影武者──。

 ほんに忙しくなりそうだよ…。

 ときを操る妖怪も探して見付けないといけないしな~~。


しょうれい殿──、私はしょうれい殿の養父となります。

  これからは “ 父上 ” と呼んでください。

  私の息子となるしょうれい殿の事は “ しゅん ” と呼びますね。

  親子となるのですから、愛称で呼びたいですから♪ 」と嬉しそうに浮かれている様子のさいさんの台詞。


「 分かりました。

  ししとう様。

  “ 父上 ” と呼ぶのは今からでしょうか? 」とシュンシュンの台詞。


「 勿論です。

  今から親子となりましょう。

  これから宜しくお願いしますね、しゅん♪ 」と嬉しそうにさいさんの台詞。


「 はい──。

  宜しくお願い致します、父上 」とシュンシュンの台詞。


 完全にゆみさんをかやそとにしてはなしが進んで纏まっちゃったけど──、これでいのかな?


しゅんには明後日あさって、陰陽院へ行き、陰陽師試験を受けてもらいます。

  今日きょうは屋敷で寛いでください。

  ゆみに≪ 平安京 ≫を案内してもらい楽しんでください。

  ゆみしゅんの師匠なのですから、しゅんの専属警護を任せます。

  ともに行動し、大事な弟子をしっかまもってください。

  それぐらい出来ますよね? 」とさいさんの台詞。


さい……。

  私でいのか? 」と少し戸惑いゆみさんの台詞。


「 師弟がともに行動をする事は不自然ではないですし、珍しくもないでしょう?

  ゆみは退魔師として有名です。

  親族に雇われた刺客も暗殺者も馬鹿ではない筈です。

  凄腕退魔師の弟子であるしゅんを頻繁に襲ったりはしないでしょう。

  違いますか? 」とさいさんの台詞。


たしかにそうだな。

  しょうれいが強い陰陽師である事は私もじかに見て知っているが──。

  事情が事情だしな。

  わざ(わざ)1人で行動させて狙わせる必要もないな。

  …………とは言え、しょうれいはどうだ?

  いやなら離れて警護をさせてもらうが── 」とゆみさんの台詞。


 オレのづるさんと四六時中行動が出来る?!

 願ったりじゃんか!

 あっ──と、違うな。

 オレのゆみさん──でもなくて、シュンシュンのゆみさんだった!

 さいさんからじき(じき)に認められたんだよな。

 おおを振ってゆみさんと行動が出来るなんて!!


 毎日がゆみさんとデートの日だ!!

 師弟関係、最ッッッ高じゃんな!!


いやじゃないよ。

  ゆみと一緒に行動が出来るのは僕も嬉しい(////)

  ゆみと離れないで済むんだから…。

  父上、がとう御座います 」とシュンシュンの台詞。


「 喜んでもらえて私も嬉しいです。

  2人が仲良しの様子をしっかり刺客,暗殺者へ見せ付けてください。

  しゅんが正式に私の養子となるのは退魔師試験に合格したあとになりますから、それ迄は親族も動きません。

  狙われる事はないでしょう 」とさいさんの台詞。


しょうれい、屋敷の中を案内しよう。

  これからは自分の家だと思って存分に寛いでくれ 」とゆみさんの台詞。


がとう、ゆみ

  父上、僕は失礼します 」とシュンシュンの台詞。


「 私のゆみ──。

  私のしゅんくれ(ぐれ)も宜しくお願いします。

  悪戯しないでくださいね? 」とさいさんの台詞。


 ゆみとシュンシュンは御互いに顔を赤らめながら居間を出て行った。

 画面が切り替わって、【 [ セーブ ]しますか? 】のアイコンが出る。

 オレは〔 する 〕を選んで[ セーブ ]をした。

 どんどんセーブデータが増えていくな。

 なんとかして減らしたい。


 オレは一旦、コントローラーをテーブルの上に置く。

 テーブルの上に並んでいるスナック菓子やスイーツを食べる事にした。

 長いパートだったけど、次は日数が飛んで陰陽師試験を受ける日かな?


 スナック菓子とスイーツを食べて栄養補給をしたら続きをプレイしないとな。

 退魔師試験を受ける迄もう少しだ!

 早く、シュンシュンを退魔師にしたいな!!

◎ 獅東彩志のモデルは「 ヒカルの碁 ~ 平安幻想異聞録 ~ 」に登場する藤原佐為にしました。

  漫画の佐為でもなく、アニメの佐為でもないです。

  ゲームの佐為のイラストが好みだからです。

  性格にセロフィートが入ってしまいましたけど……、ゲームのキャラクター設定なんで仕方無いですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ