⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 26
思いも依らないまさかの展開──。
弓嘉さんが獅東屋敷を受け継ぐ本当の跡取り息子だったなんて──。
衝撃的ぃ~~!!
唯の弓使いの退魔師じゃなくて、ガチマジのボンボンだった?!
シュンシュン……知らなかったとは言え、凄い相手の恩人だった!!
然も、夜な夜なパオパオし合っては仲良くなって、性愛ルートに突入しちゃって、師弟関係に迄なって……。
玉の輿じゃないのかよ、コレぇ?!
彩志さんと弓嘉さんを取り合うライバル関係になっちゃうのは嫌だけど──、養子になれば衣食住には困らなくて済むじゃんな!
これは彩志さんの養子になる条件を受けた方が言いとオレは思うんだよな!
選択肢が出て来たら、オレは迷わず〔 養子になる 〕を選ぶぞ!!
「 強制はしません。
霄囹殿にも思いは有るでしょう。
返事は直ぐでなくても構いません 」と彩志さんの台詞。
「 …………霄囹……済まない… 」と申し訳さなそうに弓嘉さんの台詞。
「 弓嘉……。
( ………… “ 元の時代に帰る為に ” なんて言わなければ良かった。だけど、現代人の僕が平安時代で生き続けるなんて……。
無理かも知れない。
平安時代で “ 時を操る妖怪 ” を見付けるなんて不可能かも知れない。
それでも──、僕は現代へ戻れる方法を探す事を諦めたくはない。
弓嘉と “ さよなら ” する事にかるのは辛いけど……現代人の僕が身も心も平安人になる事は出来ない……。
弓嘉だって何時迄も独身では居られない……。
何時かは彩志さんみたいに異性と所帯を持ち、子供が産まれて父親になる…。
異性を愛する弓嘉を見るなんて……僕には辛い…。
現代に帰る何等かの手立てがあるなら、希望が少しでもあるならば──、弓嘉が異性を愛し、所帯を持っても耐えられる… )
獅東様の養子になる件ですが、受けたいと思います 」と覚悟を決めた様子のシュンシュンの台詞。
「 即決ですか。
私は有り難いですけど、考える時間を与えるので── 」とシュンシュンの言葉に驚いた様子で彩志さんの台詞。
「 私の子供達の安全の為に、刺客や暗殺者の対象になってください 」みたいな無茶な提案をシュンシュンが受けるなんて思わなかったんだろうな~~。
「 死ぬかも知れないけど、君は誰よりも強い陰陽師みたいだし、命を狙われても自分で何とかして生き残れるよね? 」みたいな事を言われたら、普通は断る案件だと思う。
「 養子にはなります。
獅東様の子供達を守る為、代わりに狙われて的になるのも構いません。
呪術は陰陽師の十八番です。
僕の専売特許の呪術で出し抜かれる事は先ず無いですから──。
だけど、獅東屋敷を受け継ぐ当主候補のフリをするだけです。
僕を当主候補の影武者だと思ってください。
先程も話しましたが、僕は平安時代の人間ではありません。
元の時代に帰る為の手段,方法を探したい。
可能ならば僕は元の時代へ帰りたいんです。
だから、獅東屋敷を受け継ぐ当主にはなれません。
それでも構わないなら、お願いします 」と真っ直ぐな瞳で彩志さんを見詰めなからシュンシュンの台詞。
「 あぁ……そうでしたね。
元の時代に帰るつもりでいるならば、当主になっていただくのは無理ですね。
此方も無理なお願いをしている身です。
霄囹殿の意見を尊重します。
出来るならば子供達が成人となる迄は当主候補の影武者で居てほしかったのですが難しそうですね 」と彩志さんの台詞。
どうやら交渉は成立したみたいだ。
これで、安定した衣食住を確保する事が出来たな!
退魔師試験を受ける前に陰陽院で陰陽師試験を受ける事になったけど、報酬とは別に陰陽院から給料を貰える様になるなら、多少の回り道も致し方無いよな!
シュンシュンが呪術を得意としてるなんて知らなかったけど、忙しくなりそうな予感。
弓嘉さんの恩人,弓嘉さんの弟子,陰陽師,退魔師,獅東彩志の養子,当主候補の影武者──。
本当に忙しくなりそうだよ…。
時を操る妖怪も探して見付けないといけないしな~~。
「 霄囹殿──、私は霄囹殿の養父となります。
これからは “ 父上 ” と呼んでください。
私の息子となる霄囹殿の事は “ 春 ” と呼びますね。
親子となるのですから、愛称で呼びたいですから♪ 」と嬉しそうに浮かれている様子の彩志さんの台詞。
「 分かりました。
獅東様。
“ 父上 ” と呼ぶのは今からでしょうか? 」とシュンシュンの台詞。
「 勿論です。
今から親子となりましょう。
これから宜しくお願いしますね、春♪ 」と嬉しそうに彩志さんの台詞。
「 はい──。
宜しくお願い致します、父上 」とシュンシュンの台詞。
完全に弓嘉さんを茅の外にして話が進んで纏まっちゃったけど──、これで良いのかな?
「 春には明後日、陰陽院へ行き、陰陽師試験を受けてもらいます。
今日は屋敷で寛いでください。
明日は弓嘉に≪ 平安京 ≫を案内してもらい楽しんでください。
弓嘉は春の師匠なのですから、春の専属警護を任せます。
共に行動し、大事な弟子を確り護ってください。
それぐらい出来ますよね? 」と彩志さんの台詞。
「 彩志……。
私で良いのか? 」と少し戸惑い気味に弓嘉さんの台詞。
「 師弟が共に行動をする事は不自然ではないですし、珍しくもないでしょう?
弓嘉は退魔師として有名です。
親族に雇われた刺客も暗殺者も馬鹿ではない筈です。
凄腕退魔師の弟子である春を頻繁に襲ったりはしないでしょう。
違いますか? 」と彩志さんの台詞。
「 確かにそうだな。
霄囹が強い陰陽師である事は私も直に見て知っているが──。
事情が事情だしな。
態々1人で行動させて狙わせる必要もないな。
…………とは言え、霄囹はどうだ?
嫌なら離れて警護をさせてもらうが── 」と弓嘉さんの台詞。
オレの弓弦さんと四六時中行動が出来る?!
願ったりじゃんか!
あっ──と、違うな。
オレの弓嘉さん──でもなくて、シュンシュンの弓嘉さんだった!
彩志さんから直々に認められたんだよな。
大手を振って弓嘉さんと行動が出来るなんて!!
毎日が弓嘉さんとデートの日だ!!
師弟関係、最ッッッ高じゃんな!!
「 嫌じゃないよ。
弓嘉と一緒に行動が出来るのは僕も嬉しい(////)
弓嘉と離れないで済むんだから…。
父上、有り難う御座います 」とシュンシュンの台詞。
「 喜んでもらえて私も嬉しいです。
2人が仲良しの様子を確り刺客,暗殺者へ見せ付けてください。
春が正式に私の養子となるのは退魔師試験に合格した後になりますから、それ迄は親族も動きません。
狙われる事はないでしょう 」と彩志さんの台詞。
「 霄囹、屋敷の中を案内しよう。
これからは自分の家だと思って存分に寛いでくれ 」と弓嘉さんの台詞。
「 有り難う、弓嘉。
父上、僕は失礼します 」とシュンシュンの台詞。
「 私の弓嘉──。
私の春を呉々も宜しくお願いします。
悪戯しないでくださいね? 」とにこやかに彩志さんの台詞。
弓嘉とシュンシュンは御互いに顔を赤らめながら居間を出て行った。
画面が切り替わって、【 [ セーブ ]しますか? 】のアイコンが出る。
オレは〔 する 〕を選んで[ セーブ ]をした。
どんどんセーブデータが増えていくな。
何とかして減らしたい。
オレは一旦、コントローラーをテーブルの上に置く。
テーブルの上に並んでいるスナック菓子やスイーツを食べる事にした。
長いパートだったけど、次は日数が飛んで陰陽師試験を受ける日かな?
スナック菓子とスイーツを食べて栄養補給をしたら続きをプレイしないとな。
退魔師試験を受ける迄もう少しだ!
早く、シュンシュンを退魔師にしたいな!!
◎ 獅東彩志のモデルは「 ヒカルの碁 ~ 平安幻想異聞録 ~ 」に登場する藤原佐為にしました。
漫画の佐為でもなく、アニメの佐為でもないです。
ゲームの佐為のイラストが好みだからです。
性格にセロフィートが入ってしまいましたけど……、ゲームのキャラクター設定なんで仕方無いですね。