⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 23
待ちに待った≪ 平安京 ≫へ到着した!
美麗な3DCGで≪ 平安京 ≫の町並みを見て歩く事が出来る。
凄い再現力だ。
向こうの≪ 平安京 ≫を丸々コピーしてるみたいな風景じゃないか!
リアルに近い映像に度肝を抜かれてしまう。
自動で動く弓嘉さんの案内で依頼を受けた退魔仲介所を目指して歩く。
細かい所は迄、丁寧に作り込まれていて溜め息しか出ない。
オレはシュンシュン視点じゃなくて、第3者視点のアングル≪ 平安京 ≫の町並みを見ている。
シュンシュン視点からだと、また見え方が違うのかな?
弓嘉さんの案内で《 東地区 》にある退魔仲介所支部に到着した。
どうやら弓嘉さんは《 東地区 》の退魔仲介所に籍を置いて活動しているみたいだ。
退魔師になれたら弓嘉さんと同じ退魔仲介所に籍を置きたいな。
支部って事もあってか、随分と立派な外観をしている。
弓嘉さんと一緒に仲介所の中へ入ると本物に負けじとリアルな出来になっている。
本当に自分が退魔仲介所の中に居るような感覚に襲われる。
もしかして、古代魔法の力??
向こうの≪ 平安京 ≫の《 北地区 》に在る退魔仲介所本部と同じ構造みたいだな。
シュンシュンを動かして仲介所の中を動く事が出来る様になった。
間取りを見るからに、やっぱり向こうの仲介所本部と瓜二つだ。
仲介所の奥に行けば魔具工房と繋がってるのかと思って覗いてみたけど、魔具工房は無いみたいだ。
暖簾は掛かってるけど、奥は囲炉裏のある座敷になっている。
受付人が寝泊まりする為の部屋かな?
依頼帳を座って読める場所もある。
壁には名札が掛けられていて、黒字と赤字に分かれている。
向こうでは黒字が退魔師,赤字が陰陽師兼退魔師で分けてたけど、ゲームの中でもそうなのかな?
ゲームの中でも階級順に分けて掛けられている。
弓嘉さんの名札は──、6級5段って所に掛けられている。
えぇと……10級が下位で、1級が上位みたいだ。
10級の横に1段 ~ 5段の木札が掛けられている。
1段から5段へ上がると9級に昇格が出来るみたいだ。
級を上げる為の昇格試験みたいなものは無いみたいだな。
依頼の評価は5段階あって、甲乙丙丁辛で評価されるみたいだ。
評価に関しては向こうの仲介所と同じみたいだな。
やっぱり、情報収集とかしないといけないんだよな?
ゲームの中にはキノコンが居ないから、シュンシュンを動かしてチマチマと情報収集をしないといけない…。
大変そうだなぁ~~。
一通り仲介所の中を見て回れたから、受け付けに立っている弓嘉さんに話し掛けると物語が進む。
弓嘉さんが受け付けで名簿に名前を記入して、懐から依頼書を出す。
受付人が依頼書を受け取ると手続きが始まる。
請け負った依頼が終了したみたいだ。
こうやって一連のやりとりの流れを見れるんだな。
手続きが終わると弓嘉さんがシュンシュンが退魔師試験を受けたい事を話してくれる。
受付人が退魔師試験の手続きを始めてくれた。
出された書類にシュンシュンが記入する。
書類を書き終わると退魔師試験者の証を発行される。
受付人から手渡されたのは絵馬だ。
指定の退魔仲介所へ行って、絵馬を見せると試験が開始されるみたいだ。
絵馬の使用期限は1ヵ月。
今日から1ヵ月の間に指定された退魔仲介所へ行き、試験の依頼を解決させ、指定の退魔仲介所で依頼書に判を押してもらい、此処へ戻って来て、絵馬を受付人に渡さないといけないみたいだ。
この一連の流れを期限の1ヵ月内に行い、尚且つ甲評価若しくは乙評価を貰えないと、退魔師試験には合格する事が出来ないみたいだ。
移動時間が痛いよな~~。
徒歩移動だから日数が掛かるし、出掛ける前の準備とかしないとだし?
ゲームだから、準備ははしょれるかな。
退魔仲介所支部での用事が済むと、弓嘉さんが《 東地区 》で寝泊まりさせてもらっている屋敷へ連れて行ってくれる事になった。
各地区は《 平民街 》と《 貴族街 》に分けられているらしい。
《 平民街 》《 貴族街 》の境目には川が流れていて、大橋を渡らないと行けない作りになっているみたいだ。
平民が《 貴族街 》へ行く事なんて、そうそう無いし、貴族が《 平民街 》へ来る事も無いに等しい。
因みに退魔仲介所支部は《 貴族街 》の大橋の近くに立てられていて、支部じゃない退魔仲介所は《 平民街 》に立てられている様だ。
弓嘉さんとシュンシュンは大橋を渡った《 貴族街 》を歩いている事になる。
確かに退魔仲介所支部へ向かう途中に大橋の上を歩いていたかも知れない。
大橋を渡ると景色が変わった様な気がするし。
《 平民街 》《 貴族街 》を行き来するのは、検非違使,陰陽師,退魔師ぐらいかもな。
確か、《 平民街 》には平民が気軽に通える陰陽道寺子屋が在るとか──、弓嘉さんがシュンシュンに話してくれてたしな。
平民の子供達が気軽に読み書き,算術なんかを学べる学校みたいなものなんだろう。
陰陽道寺子屋か。
一寸行ってみたい気がする。
陰陽道寺子屋も各地区の《 貴族街 》に陰陽道寺子屋支部が在るみたいだ。
シュンシュンは陰陽師だから、行ってみても大丈夫そうかな。
暫く歩いていると大きくて御立派な屋敷の前に到着した。
ファあ!?
おぃおぃおぃおぃぃぃぃぃぃ!!!!
この屋敷ぃ~~~~、向こうにある厳蒔屋敷まんまじゃん!!
再現度が高い!!
「 私が世話になっている屋敷だ。獅東屋敷だ 」と弓嘉さんの台詞。
名前は違うんだな。
「 獅東屋敷の主は獅東彩志と言う貴族だ 」と弓嘉さんの台詞。
お貴族様の屋敷で暮らしてんのか…。
弓嘉さんって実は凄い人だったりするぅ??
門を通って獅東屋敷の中に入ると、美しい日本庭園風の中庭が出迎えてくれる。
まんまぁ~~~~!!
厳蒔屋敷の中庭が完全再現されてるぅ~~!!
キノコンは居ないけどぉ……。
中庭を抜けて玄関から屋敷の中へ入る。
屋敷の中は現代風な物は一切無くて、平安時代っぽい作りになっている。
屋敷内の間取りも変わってないな。
弓嘉さんは中庭が見える縁側を歩いている。
皆が集まる居間にでも向かってるのかな?
ゲームの中で厳蒔屋敷を見る事になるなんて思いもしなかった。
懐かしさが込み上げて来る。
細かい部分までちゃんと再現がされていて凄い。
中庭も綺麗だし、ゲームの中だって事を忘れちゃいそうだな。
デカい薄型TVって良いなぁ~~。
「 此処は居間だ。
──彩志、帰ったぞ 」と弓嘉さんの台詞。
「 ──お帰りなさい、弓嘉。
弓嘉、そちらの可愛い御客さんは何方ですか?
もしかして、誘拐でもして来ましたか? 」と獅東屋敷の主の台詞。
いきなり随分な事を言うキャラクターだな。
口調がセロに似てないか??
「 誘拐等するか。
私の弟子になった陰陽師だ 」と困った様に笑いながら弓嘉さんの台詞。
「 陰陽師の春舂霄囹です。
初めまして── 」と緊張してるっぽい声でシュンシュンの台詞。
「 ははぁ……。
御弟子さんでしたか。
それは失礼致しました。
初めまして、春舂霄囹殿。
私は獅東彩志と申します。
この獅東屋敷の当主です。
宜しくお願い致します 」と笑顔で丁寧に挨拶をしてくれる彩志さん。
玄武さんをモデルにしてるらしいけど、何か違くないかな??
物腰が柔らかそうな優男だし、ニコニコしてる所なんてセロに似てる。
玄武さんとセロを足した感じなんじゃないかな?
う~~~~ん…………誰かに似てるんだよなぁ。
誰だったかな??
見覚えがあるんだよな……。
あっ!!
獅聖幻夢だっ!!
セロが〈 テフ 〉で構成した獅
獅
あれ?
じゃあ、玄
そうだ!
囲碁の指南役だった。
確
何