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⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 16


 更によくじつ──、あさを済ませて、出掛ける準備を済ませたシュンシュンとゆみさんは宿屋から出る。

 ふもとの≪ 集落 ≫から出るとしゅらざんへ入った。


 ゆみさんのはなしでは、しゅうざんの上にはすたれた神社があるらしい。

 には妖魔が住み着いていて、とき(どき)だけど、≪ 集落 ≫に悪さをしに降りてるらしい。

 悪さをしにる妖魔に困っている集落民は、退魔仲介所をとおして≪ 平安京 ≫に在る退魔仲介所に依頼を出したそうだ。


 退魔仲介所で申し込んだ退魔師試験に合格し、晴れて退魔師になると≪ 平安京 ≫の《 北地区 》《 西地区 》《 東地区 》《 南地区 》に在る退魔仲介所支部のかに登録して籍を置く必要があるらしい。

 へんだいたい向こうと同じだ。


 違うのは《 北地区 》の退魔仲介所が本部じゃないって事だ。

 ちなみに退魔仲介所本部は陰陽院の中にある “ 退魔師課 ” らしい。

 ゲームの中では退魔仲介所と陰陽院はズゥブゥズゥブゥの関係みたいだ。

 なんいやかもだ。


 陰陽院で陰陽師試験を受けられるのは、ほうりきを持っている人間だけで、陰陽師試験に合格すると晴れて陰陽師になれる。

 陰陽師になったら、陰陽院に籍を置く事になり、新人は各地区にある陰陽道寺子屋って所へ配属されるらしい。

 戦いに特化した式神を使役している陰陽師は、強制的に退魔仲介所で退魔師試験を受けないといけない決まりになっていて、合格が出来るまで受け続ける事になるらしい。

 シュンシュンなら楽勝だな!


 退魔師試験に合格する事が出来た陰陽師は、退魔師として退魔仲介所で妖魔退治の依頼を受けて、解決させないといけないらしい。

 陰陽師に関しては、依頼を解決させて達成させると報酬を貰えるけど、陰陽院からも給料が貰える。

 高評価のかずや退魔師の階級が上がれば、給料は上がる。

 陰陽院で働いたり、陰陽道寺子屋で働くよりもいのちの危険がともなう退魔師として働いた方が、収入が多く貰えるようになっているみたいだ。


 さて、で問題なのがシュンシュンの立場だ。

 シュンシュンは腕の立つ陰陽師だけど、現代の陰陽院に所属している陰陽師だ。

 平安時代の陰陽院に所属していない。

 陰陽師として退魔師試験は受けれると思うし、余裕で合格も出来る筈だ。

 だけど、陰陽院に籍を置いてないから、退魔師として活躍しても収入は報酬額だけで、陰陽院から給料は貰えない。


 ………………陰陽院からも給料、欲しいよな?

 貰えるもんなら貰いたい。

 なんとかして平安時代の陰陽院で陰陽師登録を出来ないもんかな。

 向こうと同様に陰陽師試験を受けてから退魔師試験を受けた方がいかな?

 あとでセロに相談しないとだ。


 しゅらざんを順調に登って行く。

 妖魔との遭遇率が無駄に多いから、ゆみさん1人で依頼を解決させるのは厳しかったかも知れないな。

 シュンシュンの式神が強いから戦闘がすこぶラクだし、つるちゃんがてくれるから戦闘にツヅラの出現率も高い。

 珍しいアイテムをゲット出来るから、ウハウハだぁ~~♪♪♪


 ──で、面倒なラクチン戦闘を繰り返しぎら、ようやく目的地のすたれた神社へ到着する。

 ≪ 集落 ≫を出たのは午前6時前なのに廃神社に到着したのは午後15時過ぎだ。

 約9時間半 ~ 10時間もの時間、しゅらざんを移動していた事になる。

 なか(なか)ハードじゃないか?

 このあと、妖魔を見付けて退治しないといけないんだよな?


 ………………まぁ、式神が強いから問題ないか。

 倒したら廃神社に一泊する事になるだろうけど、式神に見張りをさせればいんだし、安全の確保は出来そうだな。

 とかなんとか考えていたら──、画面の中ではシュンシュンとゆみさんが廃神社の中に足を踏み入れていた。


 廃神社の中を〔 探索 〕するシュンシュンとゆみさん。

 〔 探索 〕しているあいだは妖魔と戦闘にならないから、地図マップの完成とツヅラの回収を最優先だ。

 〔 探索 〕が終わったら、忘れずに[ セーブ ]をする。

 またセーブデータが1つ増えてしまった。


 [ セーブ ]も終わったし、ザコ妖魔をブッ倒しながら悪さをする妖魔のボスをかん無き迄に叩き退治してやろう!!


 妖魔と戦いながら廃神社の中を移動する。

 神社だから大して広くないと思っていたけど、以外に広い。

 神社として使われていた部分は、ほんの一部分だけみたいで、残りは貴族の屋敷みたいに広い。

 地下なんてあったら最悪だな。


 廃神社屋敷の奥へ到達すると、誰かがた。

 格好からして、お坊さんみたいだ。


なんで廃神社に坊主がるんだ?

  妖魔が化けてるのか!? 」って、シュンシュンから台詞が出る。


「 彼は破戒僧だ。

  退魔師の中には破戒僧もる。

  同業者かも知れないな 」って、ゆみさんから台詞が出る。


「 同業者?

  依頼を受けたのはゆみだろ?

  人が受けた依頼をほかの奴も受けれるものなのか?

  ゆみから手柄をよこりする気じゃないよな? 」って、首を傾げるシュンシュンから台詞が出る。


 どうやらシュンシュンは破戒僧を不審に思っているみたいだ。

 向こうの退魔仲介所では、人が受けてる依頼は受けれなかった筈だ。

 受けた退魔師や陰陽師が解決させれなかったら、ほかの退魔師や陰陽師が受けれるようになった。

 ゲームでは違うって事かな?


 破戒僧ってのは、1人で妖魔退治が出来る程、強いもんなのかな?

 不審な破戒僧に腹を立てているシュンシュンは、大人なゆみさんになだめられている。


「 話し掛けてみよう。

  彼方あちらの事情も分かるだろうしな 」って、ゆみさんから台詞が出る。


 ゆみさんは手柄をよこりされるかも知れないのに落ち着いている。


 シュンシュンはゆみさんの所も気に入らないのか、不機嫌な顔をしている。

 ゆみさんは不機嫌そうなシュンシュンを見て困ったように笑っている。

 なんでか微笑ましく思えちゃうな~~。


 ゆみさんは御機嫌斜めな弟をなだめるあにように、不機嫌なシュンシュンをなだめたあと、破戒僧の方へ歩き出す。

 ゆみさんって、恐いもの知らずなのかな?


 破戒僧に近付いたゆみさんは、破戒僧と会話を始める。

 会話の内容は割愛したいと思う。

 早いはなしが、しゅらざんで修行をしていて、寝泊まりする場所を探していたらしい。

 ──で、丁度さそうな廃神社屋敷を発見して、妖魔を倒しながら屋敷の中を歩いていたみたいだ。


 ゆみさんはいやな顔をせずに事情を話してくれた破戒僧に、シュンシュンとゆみさんの事を話す。

 話すと言ってもすべてじゃなくて、≪ 平安京 ≫に在る退魔仲介所で受けた依頼を解決にたって事,廃神社屋敷に住み着いている妖魔が≪ 集落 ≫で悪さをする事,妖魔のボスを退治する為に探している事を話した。


 破戒僧はシュンシュンとゆみさんの邪魔をする気は無いみたいで、手助けをする気も無いみたいだ。

 ゆみさんからはなしを聞き終えた破戒僧は、ふもとに在る≪ 集落 ≫を目指してしゅらざんりる事にしたみたいだ。


 破戒僧の姿が見えなくなると安堵したシュンシュンがゆみさんの元へ駆け寄った。

 ゆみさんは駆け寄ってたシュンシュンに破戒僧から聞いた事情を話して聞かせてくれる。

 ゆみさんのはなしを聞いてシュンシュンは安心している。

 まぁ、依頼と手柄を破戒僧によこりされないって事が分かって、安堵したんだろうな。


 シュンシュンとゆみさんは、妖魔のボスを探す為に再び屋敷の中を歩き始めた。

 なか(なか)妖魔のボスを見付けられない。

 ほんに屋敷の中に妖魔のボスはるのかな??

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