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⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 14


 [ セーブ ]が終わると、画面がゆみさんが宿泊予約をしている宿泊室に切り替わる。

 シュンシュンはゆみさんと向き合っていて、気が付いたら森の中で倒れていた事を話している。

 これからいのか悩んでいる事も打ち明けている。

 自分は陰陽師だから、なんとか陰陽師として生計を立てていけないか──、成人しているゆみさんに相談しているみたいだ。


 現在では最強の少年陰陽師として活躍していたシュンシュンも、右や左が分からない平安時代では不安みたいだ。

 ゆみさんは悩みを打ち明けるシュンシュンのはなしを黙って聞いてくれている。

 ゆみさん、優しいな。

 立場的にはシュンシュンよりもとしうえのお兄さんだもんな。


「 ──それなら私と≪ 平安京 ≫へ行くか?

  ≪ 平安京 ≫には私が登録している退魔仲介所がある。

  陰陽師が暮らしている陰陽院もある。

  生計を立てたいなら退魔仲介所で退魔師試験を受けるとい。

  合格すれば退魔師として依頼を請け負い、生活費を稼ぐ事が出来る。

  私が世話になっている屋敷もある。

  ≪ 平安京 ≫を拠点にするなら、部屋を借りれないか私から頼んでみよう。

  ──勿論、きみければだが… 」って、ゆみさんから台詞が出る。


 親切過ぎて涙が出てる優しさだな!

 これもシュンシュンがゆみさんを助けた “ 命の恩人 ” だからかな?

 義理がたいよ、ゆみさん!!


 知り合いもなくて、頼る相手がなくて、不安で心細い立場のシュンシュンは、ゆみさんからの提案を素直に受け入れた。

 差し伸べられた善意の親切に、シュンシュンは素直に甘える事にしたんだな。

 シュンシュンとゆみさんは御互いに笑い合っている。

 どうやらシュンシュンはゆみさんと打ちけれたみたいだ。


 ゆみさんは≪ 平安京 ≫に在る退魔仲介所から請け負った依頼を解決させる為、しゅうざんへ向かう途中に≪ 村落 ≫へ立ち寄った事をシュンシュンに話す。

  ゆみさんは滞在中に旅の必需品の補充をしてから、目的地のしゅうざんへ向かう予定らしい。

 ≪ 平安京 ≫へ行けるのは、ゆみさんがしゅうざんの依頼を解決させてからになる事を申し訳無さそうにシュンシュンへ話している。


 シュンシュンはゆみさんのはなしを聞いて、ゆみさんの依頼を手伝わせてほしい事を話している。

 シュンシュンは陰陽師だから、退魔師がどうやって妖魔と戦うのか興味があるみたいだ。

 退魔仲介所で退魔師試験を受ける前に、少しでも退魔師の事を知っていたいのかも知れない。

 たしかに退魔師の事を知らないシュンシュンが独学で退魔師の事を調べるよりも、実際に現役の退魔師をしているゆみさんに直接はなしを聞いた方が確実だよな。


 シュンシュンはゆみさんと行動をともにする事を決めた。

 明日あしたから始める旅をする為に必要な必需品の補充を積極的に手伝う気でいる。

 会話が弾んで楽しく笑い合っていると、ゆうの料理が2人分とシュンシュンが使う布団ふとん一式が運ばれてた。


 ゆうを終えたゆみさんは畳の上に布団ふとんを敷き始めている。


マオ

「 そう言えば、平安じんは20時 ~ 22時のあいだに就寝をするんだったよな…。

  画面上のゲージを見ると20時になる前だ 」


 シュンシュンは布団ふとんを敷いてるゆみさんを見て首を傾げている。

 シュンシュンは平安時代に飛ばされたばかりだから、平安じんが午前4時に起きて、午後20時には就寝を始める事を知らないんだ。

 ゆみさんの行動に戸惑ってるみたいだ。


 布団ふとんなか(なか)敷かないシュンシュンを見て、ゆみさんがシュンシュンに説明をしている。

 「 20時に就寝するなんて信じられない! 」って表情のシュンシュンの顔色は青ざめている。

 畳の上に布団ふとんを敷いたシュンシュンは、就寝する前に寝間着に着替える事にしたみたいだ。


 画面に【 寝間着に着替えますか? 着替えませんか? 】ってアイコンが出る。

 オレは先に[ セーブ ]を済ませる。

 〔 着替える 〕〔 着替えない 〕の2択から〔 着替える 〕を選ぶ。

 非消耗品のアイテム欄の中には、春用パジャマ,夏用パジャマ,秋用パジャマ,冬用パジャマ,温泉浴衣一式,バスローブが入っている。

 なんで温泉浴衣を持ってるのか分からないけど──、平安時代に温泉浴衣ってなんだ??


マオ

「 バリバリ現代式のパジャマなんて平安時代で着れないよな?

  セロがてくれたら、どの寝間着を選んだらいのか教えてもらえるのにな…。

  まぁ、一応[ セーブ ]はしてあるし、無難そうなバスローブにするかな? 」 


 ──ってな訳で、オレは寝間着に “ バスローブ ” を選んだ。

 シュンシュンが身に付けているを脱いで、ぎぬを脱ぐ。

 どうやらは陰陽師の衣装を着ているときのシュンシュンは、ふんどしを身に付けているみたいだ。

 清潔感のある白いふんどしの上からバスローブに着る。


 ブリーフ,トランクス,ボクサーパンツ……とか現代式の下着を身に付けてなくてかったかも知れない。

 ふんどしを付けてるって言っても、時代劇の町民達みたいなふんどしの付け方ではないんだよな。

 ふんどしの話しは別にいんだ。

 シュンシュンは陰陽師が頭に付けているも取る。


 シュンシュンは現代じんだから、を取るのにはなんの抵抗も無いみたいだけど、平安じんゆみさんは違うみたいだ。

 を取ったシュンシュンを見て、顔を赤らめている。

 ドット絵なのに耳まで赤くなっている。


 そう言えば、げんさんから教えてもらったけど、“ を取る ” って行為は「 人前で下着姿になる事よりも恥ずかしい事だ 」って言ってたよな。

 夫婦の夜な夜なスキンシップをするときですらを取らないんだとか?

 なんでなのかオレには分からないけど──、じつ禿げてる頭皮のてっぺんを隠す為とか??

 う~~ん、でも……げんさんもシュンシュンも頭皮のてっぺん禿げてないしな~~。

 河童かっぱみたいに禿げてる訳じゃないのに、なんで頭の上を隠すんだ??

 ………………チョンマゲが恥ずかしいから隠してる??

 分からん。


 を取ったシュンシュンを前にして、顔を赤らめているゆみさんは大丈夫なのかな?

 なんゆみさんの様子がように思う。

 ソワソワしてる??

 う~~ん、シュンシュンはゆみさんの変化にいてないのか、楽しそうに話し掛けてる。


 抱えていた不安と悩みを打ち明けて、受け入れて貰えたのがぽど嬉しかったのかも知れないな。

 シュンシュンはゆみさんに気を許してるみたいだ。

 だ14歳の未成年だもんな。

 身近に頼れる相手がたら、安心して気も緩んじゃうよな。

 画面の中のシュンシュンはオレと同じかも知れない。


マオ

「 オレにとってはセロだもんな(////)」


 シュンシュンが寝ようとしたとき──、〔 誘いを受ける 〕〔 誘いを断る 〕の2択が出る。

 一体なにに対しての “ 誘い ” なのかまったく分からない。

 〔 誘いを受ける 〕って事はゆみさんから “ 誘われる ” って事なのかな??

 まぁ、宿泊室にはシュンシュンとゆみさんしかないんだから、誘ってる相手はゆみさんしかないよな。


 う~~ん……セロがてくれたら適切なアドバイスをしてもらえるのにな~~。

 試作品の攻略本も無いから、どっちが正解なのか分からない。

 だけど……折角、打ちけれて仲良くなれたんだし、ゆみさんからの誘いを断って、くなるのはいやかもだ。

 明日あしたから一緒に行動する事にもなるんだし。


 悩んだすえにオレは〔 誘いを受ける 〕を選ぶ事にした。

 正解なのか分からないし、どんな展開を迎えるのか分からないけど──、これから一緒に行動をして御世話になる相手だ。

 ゆみさんとは少しでも友愛を上げて、交友関係をくしておきたいと思う。


 ゆみさんから「 に備えて、そろそろ休もう 」って台詞が出る。

 どうやらなにも起きないみたいだ。

 シュンシュンから「 おやすみ、ゆみさん。明日あしたから宜しく! 」って元気な声で台詞が出る。

 ゆみさんから「 おやすみ、しょうれい── 」って台詞が出ると、画面がパッと暗くなった。


 暗くなった画面から、キラキラ輝くミラーボールが回っている映像が流れる。

 ハープの綺麗ないろも聞こえてた。

 朝を迎えるだけなのに随分派手な演出だな──って思う。


 画面に【[ セーブ ]しますか? 】ってアイコンが出たから、〔 する 〕を選んで新しいセーブデータを1つ増やした。

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