✒ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 12
師匠,先輩,後輩,同僚,仲間達から裏切られて、時を操る妖怪の妖術で平安時代に飛ばされてしまったシュンシュン──じゃなくて、主人公が森の中で倒れている所から始まった。
画面は美麗で滑らかなドット絵だ。
ドット絵のシュンシュンが動く。
画面の下にシュンシュンの顔と、台詞が出て来る。
気を失っていたシュンシュンが意識を取り戻したみたいだ。
どうやら夕鶴ちゃんは実体化しないらしい。
普通に進めてたら夕鶴ちゃんは仲間にならないキャラだもんな~~。
シュンシュンの台詞はフルボイスだけど、何て言ってるかは割愛したい。
起き上がったドット絵のシュンシュンは、狩り衣に付いている土を払う仕草をしている。
細かい動きだな~~。
シュンシュンは見知らぬ森の中に居る事に戸惑っているみたいだ。
そりゃそうだよな。
現代の町中に居た筈なのに、気が付いたら森の中だもんな。
そりゃ、戸惑うよな~~。
シュンシュンは自分の身に起きた状況の把握を出来ていないまま、意を決したのか森の中を歩き始めた。
初めての森なのか、シュンシュンは慎重に手探りをしながら森の中をさ迷い歩く。
マオ
「 ………………。
なぁ、セロ。
無闇に歩き回らないでさ、召喚した式神に森の中を偵察させたら良いんじゃないか? 」
セロフィート
「 気が動転していて、頭が回らず、思い付かない設定なのでしょう。
森の中を戸惑いながらさ迷う主人公をプレイヤーに見せたかったのかも知れません。
主人公の年齢は14歳の設定ですし 」
マオ
「 えっ?
14歳なの?!
じゃあ、平安時代では未だ未成年扱いになるんだな。
知らなかったよ 」
セロフィート
「 取り扱い説明書にキャラクターの紹介欄があります。
未だ読んでません? 」
マオ
「 うん…………実は……あはは…(////)」
セロフィート
「 マオ、ゲームを始める前に先ず、説明書を読むようにしてください 」
マオ
「 あはは……。
えぇと~~~~シュンシュンは、≪ 村落 ≫を探して歩き回るんだったよな? 」
セロフィート
「 そうですね。
主人公を動かし、森の中を散策します。
ツヅラの中にはアイテムが入ってます 」
マオ
「 宝箱じゃないんだな?
平安時代だからツヅラなのか? 」
セロフィート
「 そうでしょうね。
ツヅラには、大,中,小と3種類あります。
小のツヅラは金銭,中のツヅラは消耗アイテム,大のツヅラは装備品が入ってます 」
マオ
「 へぇ、ツヅラの大きさで入ってるアイテムを分けてるんだな 」
セロフィート
「 ツヅラは行き止まりに置かれてます。
森の中を散策し、歩いた部分は黒く塗り潰されます。
画面の右上に地図が出来上がってますね。
赤い三角が主人公を表してます。
緑色は分かれ道の印です 」
マオ
「 へぇ、何処に分かれ道があるのか分かる様にしてくれてるんだな。
親切じゃん♪ 」
セロフィート
「 画面の上に長いゲージがあります。
このゲージは時間を表してます。
平安時代は午前4時 ~ 午後16時 ~ 深夜4時と大きく12時間で区切られてます 」
マオ
「 午前0時 ~ 正午 ~ 深夜0時じゃないんだな 」
セロフィート
「 平安時代は午前4時から始まります。
平安人は午後20時 ~ 22時の間に就寝します。
ゲージのメモリは午前4時,7時,10時,午後13時,16時,19時,22時,深夜1時,4時──と、3時間ずつ目印が付いてます。
ゲージの上に出ている矢印が現在の時間を表してます。
現在は17時です。
ゲージを見れば、日が暮れて来ている事が分かります 」
マオ
「 確かにな。
ゲージに色が付いてるから分かり易いよ。
──そう言えばさ、妖怪が出て来ないけど、何でだ? 」
セロフィート
「 探索中だからです。
地図を完成させ易くする為に、探索中は妖魔と遭遇しない様になってます。
地図が完成すると妖魔が出現し、高確率で遭遇します。
平安時代は妖魔との遭遇率が高いです。
準備を万端にしてから挑みましょう 」
マオ
「 じゃあ、地図が完成する前──探索中にツヅラを開けないとだな。
地図が完成したら[ セーブ ]もしないとな! 」
セロはドット絵のシュンシュンを動かして、森の中を探索しながらツヅラを開けて行く。
陰陽師に装備品ってあるんだな。
帽子,狩り衣,腰紐,靴,数珠,扇子……未々色々と有りそうだ。
見付けたツヅラを全部開けれた後、探索が終わる。
地図が完成すると白色だった部分が黄色に変わった。
セロはステータス画面を出して[ セーブ ]する。
セロフィート
「 今から遭遇した妖魔と戦いながら、森の出口を目指します。
森から出ると≪ 村落 ≫に入れます 」
マオ
「 いよいよ、平安時代の妖魔と戦うんだな。
見てるだけなのにドキドキして来たよ! 」
セロフィート
「 夕食の時間まで40分あります。
≪ 村落 ≫へは入らず、式神のLVを上げましょう 」
マオ
「 夕鶴ちゃん以外はLV51だったよな。
余裕で倒せそうな気がするんだけどな~~ 」
セロがシュンシュンを動かして、出口へ向かっていると妖魔と遭遇した。
妖魔の姿が見えないのって不便だよな~~。
試練の洞窟のダンジョンの中みたいに、妖魔の姿を見える様に出来たら良いのにな。
画面が切り替わって戦闘シーンになる。
シュンシュンの前には、実体化している夕鶴ちゃんが立っている。
移動中は出て来ないのに、戦闘中になると出てくれるんだ?
シュンシュン,夕鶴ちゃんと対峙している妖魔は5体。
狼みたいな妖魔が2体と火の玉みたいな妖魔が2体と忍者みたいな妖魔が1体だ。
3DCGってヤツだからか、立体的でリアルだ。
物凄く滑らかな動きをするから、ついつい見入ってしまう。
画面の下には選択画面が出ている。
〔 相談 〕〔 召喚 〕〔 法術 〕〔 道具 〕〔 撤退 〕の5択が出ている。
〔 撤退 〕って、戦闘から離脱して逃走するって事だよな。
〔 相談 〕って何だろうな?
セロフィート
「 先ずは選択画面で〔 相談 〕を選びます。
〔 相談 〕を選ぶと御神木の精がアドバイスをくれます 」
マオ
「 アドバイス?? 」
セロフィート
「 敵の情報です。
名前,属性,弱点,技…等、戦闘に役立つ事を教えてくれます 」
マオ
「 へぇ~~。
夕鶴ちゃん、親切だな。
初めて見る妖魔の情報を知ってるとかツッコミ処があるけど…… 」
セロフィート
「 平安時代より前から地に根を張っていた御神木の精です。
妖魔の事を知っているのは当然です。
敵の弱点を知れたら〔 召喚 〕を選び、敵に有利な属性の式神を選び、召喚させます 」
セロが〔 召喚 〕を選ぶと画面が切り替わる。
8属性の式神を選べるみたいだ。
因みに式神はドット絵だ。
セロフィート
「 召喚する式神を決めたら、アイテム欄から依り代を選びます。
依り代を選ぶと式神が画面に〔 召喚 〕されます。
複数の式神を〔 召喚 〕したければ、〔 続ける 〕を選び、同じ事を繰り返します。
〔 召喚 〕しなければ、〔 戦闘 〕を選びます 」
セロが〔 戦闘 〕を選ぶと画面が切り替わる。
画面の右側に絵が出ている。
セロフィート
「 右側に絵が出ましたね。
これは攻撃をするキャラクターの順番を表してます 」
マオ
「 素早さの高いキャラクターが有利なんだよな。
戦闘に参加してる筈の夕鶴ちゃんが入ってないんだけど? 」
セロフィート
「 主人公が使役している式神が戦闘不能になる迄、御神木の精は戦闘には参加しません。
主人公のサポートに徹します 」
マオ
「 えぇっ?!
使えないの!?
強いのに……使えない……。
シュンシュンのサポートって何してくれるんだよ? 」
セロフィート
「 〔 相談 〕で敵の情報を教えてくれたり、盾となり敵の攻撃を防いでくれたり、戦闘後のツヅラの出現率を上げてくれたり、〔 撤退 〕を出来るよう囮になってくれます 」
マオ
「 そうなんだ… 」
セロフィート
「 戦闘フィールドで素早さの1番高い式神が3回攻撃が出来ます。
このチャンスを無駄にしない戦い方をします 」
式神を〔 召喚 〕した事で画面には新しく〔 式神 〕が出ている。
セロが〔 式神 〕選ぶと、式神が使える法術の種類が画面に表示される。
全体攻撃が出来ない式神だから、セロは複数攻撃の法術を選ぶ。
画面には攻撃する敵の種類が表示される。
複数だから〔 狼 〕〔 火の玉 〕の片方を選択するらしい。
セロが〔 火の玉 〕を選択すると式神が法術を発動させて、〔 火の玉 〕を攻撃する。
2体の〔 火の玉 〕は9999のダメージを受けて消えた。
マオ
「 強ぇっ!!
初っぱなから9999もダメージを与えるなんて!! 」
セロフィート
「 敵の弱点である属性で攻撃すれば大ダメージを与えられます 」
続けてセロが〔 狼 〕を選ぶと、式神は2体の〔 狼 〕も余裕で倒した。
弱点の属性じゃなかったからか、7000超えのダメージを与えた。
それでも強い!!
LV51の式神、恐るべしだ!
最後に残った〔 忍者 〕は単体攻撃の法術で倒した。
敵を倒すとツヅラが3つ残された。
自動的にツヅラが開いて、アイテムをゲット出来た。
マオ
「 ツヅラを3つも落としてくれてラッキーだな! 」
セロフィート
「 式神のLVを上げといて良かったでしょう。
上盤の戦闘は問題なくサクサクと進めます。
中盤に入ると妖魔のLVが上がります。
上盤の最後で試練の洞窟へ行き、式神のLVを上げましょう 」
マオ
「 うん。
戦闘が楽なのは助かるよな。
強くてニューゲームシステム最高だな! 」
それからは夕食の時間まで、森の中で遭遇した妖魔をひたすら倒し続けて、森の中で遭遇する妖魔からしか入手の出来ない珍しいアイテムをゲットしまくった。
◎ ドット絵のイメージは、「 ポポロクロイス物語 」です。
どんなドット絵なのか気になる読者さんは、検索してみてください。
絵本みたいに綺麗なんですよ!
未だに好きな作品です。