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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
六月中旬 【 泥棒は誰だ❗ 】「 デwwwwwト 」前の話です。
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⭕ 刑事からの依頼 1


──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


──*──*──*── 陰陽師4事務所


 は陰陽師であるシュンシュンが所長を務めている陰陽師が働いている事務所だ。

 シュンシュンと同じ陰陽師のげんさん,げんさん,退魔師のづるさんが所属している。

 げんさん,づるさんは《 裏野ハイツ 》からかよっていて、げんさんは《 陰陽師フォー事務所 》で暮らしている。


 ちなみに死神のキギナはを借りて居候している。

 キギナは依頼がはいってもいっさい手伝いはしない。

 たましいを狩るのが役目の死神キギナの対象は人間だからだ。


 オレは昼食ランチをする為に《 陰陽師フォー事務所 》へていた。

 セノコンとマオキノが故郷の≪ キノコン王国 ≫へ帰省しているあいだ、シュンシュンから《 陰陽師フォー事務所 》の管理をかまされているキノコンの手料理を食べる為だ。

 [ ランチルーム ]の片隅でキノコンのりきさく──葡萄たっぷりタルトタタンを食べていると来訪者がた。


 陰陽師のげんさん,げんさん,退魔師のづるさんは私用で出掛けていてない。

 《 陰陽師フォー事務所 》に残ってるのは、管理人のキノコンと所長のシュンシュンだけらしい。

 来訪者の対応もキノコンの役目だ。


 キノコンの本体は腰に白いエプロンを付けているけど、分身たいのキノコン達はじるしになるような物をなにも身に付けていない。

 キノコン(分身体)が[ 玄関 ]に設置されている[ 受付ぐち ]で来訪者の対応を終えると待機している別のキノコン(分身体)が来訪者を2階へ案内する。

 [ ランチルーム ]の横をキノコン(分身体)と来訪者がとおり過ぎて行く。


 [ ランチルーム ]の一角で囲碁を打っていたキノコン(分身体)の1体が、冷たいオシボリ,魔法の(マジカル)ティーポット,コップを乗せたトレイを持って[ ランチルーム ]をて行った。

 葡萄たっぷりタルトタタンを完食したオレは、厨房を仕切っているキノ()コン()に御礼を言ったあと、階段をがって2階の[ 応接室 ]へ向かった。


──*──*──*── 2階


──*──*──*── 応接室前


 [ 応接室 ]のまえでシュンシュンと鉢合う。

 シュンシュンのみぎよこキノコン( 分身体 )が歩いている。

 [ 受付ぐち ]から来訪者を2階の[ 応接室 ]へ案内したキノコン(分身体)かな?


霄囹

「 マオ、てたのか。

  来訪者が気になったか? 」


マオ

「 来訪者も気になるけど、シュンシュンが必要以上にか心配でさ 」


霄囹

「 僕はしないぞ!

  でも良心的な価格を提示してるだろ 」


マオ

「 でもさ、ぼったら駄目な相手にも容赦無くじゃないか。

  ぼるにしても相手は選らばないとだろ 」


霄囹

まったく──。

  交渉の邪魔だけはするなよ 」


マオ

もしてないだろ 」


霄囹

「 どのくちが言うんだ! 」


 とまぁ、[ 応接室 ]のまえでシュンシュンとかるくちを叩き合ってウォーミングアップを済ませる。

 そのあいだキノコン(分身体)なくなっていた。

 シュンシュンが[ 応接室 ]のドアをけて入室した。


──*──*──*── 応接室


 シュンシュンのあとに続いてオレも入室する。

 1人用のソファーには来訪者がすわっていた。


霄囹

「 待たせたな、かんさん 」 


マオ

「 シュンシュン、知り合いか? 」


霄囹

「 “ 所長 ” って呼べよ。

  特別に僕の “ 助手 ” として同席させてやるんだぞ 」


マオ

「 分かったよ、シュンシュン所長 」


霄囹

「 ………………普通でい…… 」


 シュンシュン所長がソファーに腰をろしてすわる。

 オレはシュンシュン所長のひだりがわに腰をろしてソファーのうえすわった。

 簡単な自己紹介で、向かいにすわる来訪者が《 警察署 》の[ 刑事部 ]に勤務している刑事だと分かった。


マオ

「 刑事さんも陰陽師に依頼とかしにるんだ?

  ドラマの中だけじゃないんだね 」


 なんて感心していると、刑事のかんさんは《 陰陽師フォー事務所 》へた理由を話してくれた。






刑事:駻間

「 ──という訳で、犯人を特定し、つかまえてほしいんですよ 」


霄囹

「 はぁ?

  自転車泥棒の犯人をつかまえろだぁ?

  そんなの警察の仕事だろうが!

  そんな依頼を持ってるな!

  僕は暇じゃないんだぞ。

  帰れ! 」


マオ

「 シュンシュン!

  はなしの途中だろ。

  自転車泥棒だって立派な犯罪じゃないか。

  わざ(わざ)足を運んでてくれてるんだから協力してあげよう 」


霄囹

ちゃ(ちゃ)れるな 」


マオ

「 刑事さん、もう少し詳しく教えてくれないとシュンシュンに追いされちゃうよ 」


刑事:駻間

「 あ…あぁ…………実は犯行現場は《 中学校 》の敷地に在る[ 駐輪場 ]で起きとるんです。

  自転車通学をしている学生達が利用している[ 駐輪場 ]です。

  [ 駐輪場 ]には監視カメラが設置されていて── 」


マオ

「 《 中学校 》の敷地?

  なんで《 中学校 》の[ 駐輪場 ]に停めてる自転車が泥棒の被害に遭うんだ?

  今日きょうの《 学校 》って、一般人が無断ではいれないように警備員が配置されてるんじゃなかったっけ? 」


霄囹

「 《 学校 》勤務の警備員の事だな。

  不審者だの異常者だのが校内へ侵入するのを防ぐ為、警察官を定年退職したもと現役の警察官達を《 学校 》勤務の警備員として雇用し、子供達の安全をまもってるんだろ。

  おもに《 小学校 》《 中学校 》で取りれられている制度だな。

  警備員に現役時代のコネを使わせて犯人をさがさせろよ。

  裏社会とつうじていた警察官だってただろ 」


刑事:駻間

「 監視カメラの映像をなん確認しても犯人の姿がにもうつっとらんのです。

  生徒の自転車が[ 駐輪場 ]から盗まれる映像はうつっとりますが、肝心の犯人の姿がうつっとらんのです 」


マオ

「 自転車って盗まれないように鍵が掛けられてるよな?

  鍵が掛けられてる状態の自転車を持ちげて盗んでるって事か??

  警備員が見回りしてる《 中学校 》でどう(どう)と泥棒するなんて、頭のイカれてる奴の犯行かな?

  《 駅 》にも[ 駐輪場 ]は在るし、明らかに《 中学校 》の[ 駐輪場 ]に停めてある自転車より盗み放題なのに── 」


霄囹

「 問題発言だぞ、マオ。

  監視カメラにうつらない自転車泥棒の犯人を怪異のたぐいじゃないか──と踏んでる訳だな 」


刑事:駻間

「 そうなります。

  どうですか。

  受けてもらえますか 」


霄囹

「 盗まれる時間帯はひるか? 」


刑事:駻間

「 そうなります。

  被害が発覚するのは決まって放課後のようですから 」


霄囹

「 自転車を盗む怪異ねぇ?

  そんな怪異は聞いた事が無いんだが── 」


マオ

「 でもさ、いまどきの怪異の中にはスマホ(スマートフォン)を使いこなしてる奴もるじゃんか。

  人間みたいに盗んだ自転車を売ってる怪異だっててもないだろ? 」


霄囹

「 まぁ、たしかにな。

  否定は出来ないな。

  カネが好きでしゅせんな怪異も実際にるからな── 」


マオ

「 シュンシュンみたいにな 」


霄囹

ひとこと多いぞ! 」


マオ

「 受けるのか? 」


霄囹

「 急かすなよ、マオ 」


 シュンシュン所長は胸のまえうでみをして考えている。

 勿体って考えなくても受けてあげたらいのにな!

◎ 訂正しました。

  起きとおるんです。─→ 起きとるんです。

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