⭕ お姉ちゃんじゃない!! 1
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
早い時間から覗きに来てくださり、有り難う御座います。
今回は【 光が死んだ夏 】の1話を見て、挑戦してみました。
大いに期待しないで読んでください。
毎度の事ながら、期待して読まれると “ ガッカリ ” しちゃいますので──。
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市
──*──*──*── ファミレス・ガルト
マオ
「 えぇと……話を整理すると──、キャンプから帰って来てから、お姉さんの様子がおかしいって事かな? 」
依頼人
「 は…はい!
そうです!! 」
マオ
「 まるで別人に変わって帰って来た──か。
御両親は明らかに変わってしまったお姉さんを受け入れて生活している──と 」
依頼人
「 そうです! 」
霄囹
「 手を焼く程に素行が悪く、頭を悩ませていた娘が、“ 素行の良い真面目ちゃん ” になってキャンプから帰って来た。
両親からしたら悩みの種が無くなって安堵するだろうな。
アンタの両親は世間体を気にするタイプか?
外見が娘のままなら、仮に中身が変わっていたとしても対して問題無いのかもな。
両親が求めていた素行の良い真面目な娘になったなら内心から喜んでる事だろう。
受け入れて暮らすなんて有り得ない事じゃないさ。
親ってもんは自分達の理想を子供を押し付けて強要したがるからな。
今更、素行の悪い娘に戻られても困るんじゃないか? 」
マオ
「 シュンシュン、言い過ぎだぞ 」
霄囹
「 親目線で言ってみただけだろ。
今迄これといって事件や事故は起きてないんだろ?
放っときゃ良いって 」
マオ
「 シュンシュン! 」
霄囹
「 アンタはキャンプへ行く前の素行の悪い姉さんに戻ってほしいのか?
素行の良くなった姉さんだとアンタにとって不都合なのか? 」
依頼人
「 ………………ぞわぞわ…するんです……。
お姉ちゃんが帰って来る迄は…そんな事は無かったんです!
だけど……お姉ちゃんが帰って来た日からずっとぞわぞわしてるんです……。
き……気持ち悪くて………… 」
マオ
「 困ってるみたいだしさ、お姉さんに会ってみないか? 」
霄囹
「 気が進まないねぇ。
“ 悪さをした ” って言うなら喜んで行くが──、馴染んでるんだろ?
アンタがぞわぞわを感じなくなれば問題無いんじゃないか? 」
マオ
「 シュンシュン…… 」
霄囹
「 だってなぁ~~。
怪異が人間の身体を乗っ取って人間社会で暮らしてる事なんて珍しい事でもないんだぞ。
悪さをしてる訳じゃないなら僕の出る幕はないさ 」
依頼人
「 怪異って……。
お姉ちゃんは取り憑かれているんじゃないんですか? 」
霄囹
「 怪異は取り憑くんじゃなくて乗っ取るんだよ。
命が尽き掛けてる人間の身体を貰うんだ。
新しい家を探すヤドカリみたいにな 」
マオ
「 霊的存在が乗り移るって事は? 」
霄囹
「 有る訳ないだろ。
霊的存在には出来ないさ。
人間を守護る力が無いんだから、呪う事も祟る事も出来ない。
姉さんが変わったのを 『 霊の仕業だ! 』とか『 除霊しましょう 』なんて言って来た奴は偽者だ。
詐欺師だと思って良い。
僕の名刺を見せれば追い返せるから、持ってろ。
1束、10万で売ってやる 」
マオ
「 こら、シュンシュン!
名刺を売るなよ。
依頼人は学生なんだぞ。
10万も出せる訳ないだろ 」
霄囹
「 僕の名刺で詐欺師から財産を守れるんだぞ!
金を貰って何が悪い!
10万出して大事な財産を守れるなら安いもんだろ 」
マオ
「 名刺はタダで良いから。
名刺を見せてシュンシュンの事を知らない奴も偽者だよ。
他にも “ 騙されてるかも ” って人に会ったら、シュンシュンの名刺を渡してほしいな。
詐欺師の被害者を少しでも減らしたいんだ 」
依頼人
「 あ…有り難う御座います。
でも…どうして…… 」
霄囹
「 詐欺師は商売敵だからな。
此方も迷惑してるんだ。
オカルト詐欺やスピリチュアル詐欺ってのは、楽して稼げるからな。
年々軽い気持ちで詐欺を働く犯罪者が増えてるんだ。
撲滅するのは難しいが、被害者を減らす事なら出来るだろ 」
依頼人
「 分かりました。
微力ながら御手伝いしますね(////)」
マオ
「 有り難う── 」
霄囹
「 まぁ、何が姉さんの身体を乗っ取ってるのかは置いといて、コレを身に付けてろ 」
マオ
「 数珠?
シュンシュンは数珠まで作る様になったのかよ 」
霄囹
「 御守りを身に付けた状態で風呂やプールには入れないだろ。
温泉では外す事になるかも知れないが、それ以外では外す必要の無い数珠が便利だ。
今は黒しかないが、後々色付きも作る予定さ。
これを手首に付けてれば、ぞわぞわしない様になる 」
マオ
「 へぇ~~凄いんだな。
でもさ、何でぞわぞわするんだろうな? 」
霄囹
「 体質だよ。
異質が混じった空気に肌が敏感なだけさ。
別に悪い事じゃない。
防衛本能みたいなもんだからな。
ぞわぞわするからって必ずしも危険に遭遇する訳でもないぞ。
日々の生活に支障を来してるなら身に付けとけば良いさ。
1つ50万な 」
マオ
「 シュンシュン! 」
霄囹
「 何でだよ!
これは僕にしか作れない特別な数珠なんだぞ!
其処等辺で売られてる数珠とは訳が違うんだ!
80万を30万も値下げしてやるんじゃないかよ!
寛大で良心的だろがっ! 」
マオ
「 学生に30万も払える訳ないだろ!
がめついのは良いけど、相手は未成年だぞ 」
霄囹
「 親が居るだろ。
親に払わせれば良いんだ 」
マオ
「 シュンシュン……。
依頼人は御両親に内緒で来てるんだぞ。
数珠の支払いを頼める訳ないだろ 」
霄囹
「 チッ──。
出血大サービスで10万!
これ以上は下げないからな!
マオの所為で70万の赤字だぞ! 」
マオ
「 シュンシュン……此処で商売するなって。
取り敢えずさ、数珠の効果を試す為にも依頼人の《 家 》に行ってみないか?
シュンシュンならさ、お姉さんを見たら分かるだろ 」
霄囹
「 分かった分かった。
姉さんの身体を乗っ取った経緯ぐらいは聞いてやるよ 」
依頼人
「 有り難う御座いますっ! 」
マオ
「 よし、じゃあ行こう! 」
霄囹
「 何でマオが張り切ってるんだよ。
全く…… 」
あまりシュンシュンは乗り気じゃないみたいだけど、依頼人の《 家 》へ行って調べる事になった。
◎ 訂正しました。
風呂やプールには入れないだろ。─→ 風呂やプールには入れないだろ。




