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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
四月下旬 【 外出して❗ 】「 デwwwwwト 」前の話です。
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⭕ vs 怪異 1


──*──*──*── トンネル・前


マオ

「 シュンシュン、なにしてるんだ? 」


霄囹

「 うん?

  あぁ……これか?

  これはこうだ 」


マオ

「 こう?? 」


霄囹

「 “ かおり ” と書いて “ こう ” と読む。

  このこうけむりを怪異はきらう。

  このこうけむりをトンネルないに充満させる 」


マオ

「 こんな広くて大きなトンネルの中にけむりを充満させるなら時間が掛かるんじゃないか? 」


霄囹

なんの為の陰陽術だよ。

  パパッと充満させて高速ババァを引きすぞ!」


マオ

「 お…おぅ 」


 シュンシュンは香炉の中にはいっているこうに火を着ける。

 香炉からけむりがるとぎぬそでから御札のたばを取りす。

 御札のたばを香炉のうえに置くと陰陽術を発動した。


 けむりを纏った御札のたばちゅうに浮く。

 けむりを纏った御札は1枚ずつトンネルの中へはいって行く。

 香炉からけむりは、トンネルの中へ飛んで行った御札のほうへ流れて行く。


霄囹

「 マオ、トンネルにはいるぞ! 」


マオ

「 あ…あぁ……けむくないのかな? 」


霄囹

こうけむりは怪異にし効果が無い。

  異形の僕には無害だ。

  けむたくもないから安心しろ 」


 シュンシュンはびとを大量に召喚する。

 誰が見ても、明らかにオレはらないだろ!!

 【 時代劇特番「 3匹で斬る!! 」まぼろしのの未公開映像追加! 4時間スペシャル 】が見たかったのにぃ゛~~!!


 シュンシュンに召喚されたびと達はか大量の御札ホルダーを身に付けている。

 あのホルダーは見た事が有って知っている。


 御札ホルダーの中にはシュンシュンが作った──って言うとへいが有るな。

 シュンシュンが作った御札を古代エンシェント魔法マジックで大量にした御札のたばはいっている。

 からびとは御札を使えるようになったんだよ……。


マオ

「 シュンシュン、なんびとが御札ホルダーを身に付けてるんだよ。

  びとって、人間の死体を使って作ってるから御札を持てないんじゃ無かったのか? 」


霄囹

「 改良したんだ。

  僕が作った渾身の御札だからな、怪異には効果抜群だ。

  この御札を高速ババァに貼りまくって、動きを鈍くする。

  御札を貼っても弱体化させる事は出来ないから、マオがとうで高速ババァを斬り、ダメージを与えながら弱体化させるんだ 」


マオ

「 それこそびとに囲ませて集団リンチしたら済むんじゃないか?

  オレが手伝う意味なんて欠片かけらも無いよな? 」


霄囹

「 駄目だ。

  さっき言ったろ。

  僕はびとを改良したんだ。

  改良したびとは腕力,握力もがっている。

  攻撃力,破壊力もがってるんだ。

  集団フルボッコなんてしてみろ、高速ババァが消滅しちまうだろが! 」


マオ

「 そ…そうかな……??

  そのていの怪異を式神に加えて意味は有るのか?? 」


霄囹

「 1つののうりょくにズバ抜けて特化してる怪異だからな。

  魅力的だろ?

 ( なんて苦しい言い訳なんだ……。

   こんな取って付けたような言い訳でマオが納得するとは思えないんだが──、は致し方無い。

   無理してでもゴリ押しするしかない!! )」


マオ

「 う~~ん……。

  まぁ…シュンシュンの式神だしなぁ……。

  オレが言うのも変かもな。

  取り敢えず、斬ってダメージを与えればいんだよな?

  ちゃんとどきは教えてくれよ 」


霄囹

「 あぁ……勿論だ!

 ( ふぅ…………なんとか誤魔化せたみたいだな。

   いくら報酬の為とは言え、僕の(とも)(だち)でもある主人あるじだますなんて心が痛む…… )」


 僕はさきに13たいびとをトンネルの中へ進ませる。

 先頭に2体──1番(左側)2番(右側)

 2列目には間隔をけて3体──(1番と2)(番の中間)(1番の)(左斜め下)(2番の)(右斜め下)


 3列目には2体──(4番の)(左斜め下)(5番の)(右斜め下)

 4列目にも2体──(6番の)(左斜め下)(7番の)(右斜め下)

 5列目にも2体──10(8番の)(右斜め下)11(9番の)(左右斜め下)


 最後の6列目2体──12(10番の)(右斜め下)13(11番の)(左右斜め下)

 中央がポッかりといている状態となるが、別にはない。

 第一陣のあとに、同じ円陣を組ませた中央に僕とマオが歩く。


 どうやら第一陣が怪異と接触したようだ。

 びと達は、装着させている御札ホルダーから抜き取った御札の束を使い高速ババァにペタペタと貼り付けている。

 ほかの怪異ならば、高速ババァにはけっしてちかかないがびとは違う。


マオ

「 シュンシュン、な…なんうめごえが聞こえるんだけどぉ? 」


霄囹

「 高速ババァが苦しむこえだろ。

  フフン♪

  僕の渾身の御札が “ いてる ” って事さ! 」


マオ

「 弱ってる怪異を斬るなんて── 」


霄囹

「 弱ってない。

  動きをめてるだけだ。

  さぁ、マオ!

  無抵抗の高速ババァを斬りきざむんだ!! 」


マオ

「 シュンシュン、言いかたぁ~~ 」


 腰にげてる鞘からとうを抜いて構える。

 警戒しながら高速ババァにちかく。

 高速ババァは御札をベタベタに貼られていて、身動きの取れない状態になっている。


 オレは身動きの取れない無抵抗な高速ババァに向かって、とうを振りろす。

 ダメージをった高速ババァは痛いのか悲鳴をげる。

 な…なんか、弱いものいじめをしてるみたいでだなぁ~~。


 この怪異(高速ババァ)は人間にわるさはしてないんだよな?

 シュンシュンのがっな行動で、こんなひどい仕打ちをしてもい訳ないじゃないか!!

 これ以上、無抵抗なこの怪異(高速ババァ)を斬りきざむなんて──。


 オレはとうろして攻撃をめた。

 おおきなからだをプルプルと震わせて、おおきな両目から涙を流して泣いている高速ババァを斬るなんて出来る訳がない……。


マオ

「 シュンシュン……もうめよう。

  敵意と殺意を向けて襲い掛かってる怪異ならだしも、涙を流してる無抵抗な怪異を斬るなんてオレには出来ない……。

  いくらシュンシュンの頼みでも、これ以上は──。

  御免………… 」


霄囹

「 チッ──。

  怪異の涙にコロッと騙されやがって!

  だから、おまえ迄も “ お子ちゃま ” なんだよっ!! 」


 シュンシュンはな御札をすと怪異へ飛ばす。

 でも飛ばせるように準備していたみたいだ。

 用意周到だな!


マオ

「 シュンシュン、なんで!

  おおきなからだを震わせて、涙を流して泣いているんだぞ!

  なんでっ!! 」


霄囹

「 マオに退たいは向かないな。

  分かってはいた事だが──。

  おまえ、コイツに舐められてるんだぞ 」


マオ

「 舐められてる?

  なんでだ?

  オレは怪異に舐められるような事は少しも── 」


霄囹

いか、マオ。

  ず、怪異は涙を流さない。

  いのちいもしない。

  基本的には自分より強い相手をまえにしても折れたりしない。

  自分が唯一無二の王だと思っているし、なによりもプライドがエレベストより高いからだ。

  相手を油断させる為の戦術でしかない。

  騙されるな! 」


マオ

「 でもシュンシュンはセロに対して、プライドを捨てて服従したじゃないか 」


霄囹

「 セロフィートは別次元の存在だぞ!

  〈 (原質)(みなもと) 〉に変換されたくないからだ。

  だが、にセロフィートはない。

  コイツはちがいなく、()の首を狙っていたぞ 」


マオ

からだを震わせて泣いてたのに、オレの首を狙ってたって?

  ほんなのかよ…… 」


霄囹

「 僕は主人あるじ()に嘘はかない。

  コイツ(高速ババァ)が危険な怪異なのはちがいないんだ 」


マオ

「 でも人間にわるさはしてないんだろ? 」


霄囹

「 あのなぁ、トンネルからないからって、人間に危害を加えてない訳じゃないんだぞ 」


マオ

「 どういう事だよ? 」


霄囹

は有名な《 心霊スポット 》だ。

  きもだめしにトンネルへた人間をコイツ(高速ババァ)はトンネルの中へ招きらうのさ 」


マオ

「 えっ??

  トンネルにた人間をべる? 」


霄囹

「 このトンネルはな、コイツ(高速ババァ)領域テリトリーなのさ。

  このトンネルはコイツ(高速ババァ)の≪ 異界 ≫と繋がっている。

  にはコイツ(高速ババァ)に連れ去られた人間がとらわれてるのさ。

  コイツ(高速ババァ)人間はエサなんだ。

  われるときを恐怖におびえながら待ってるのさ 」


マオ

「 それなら!

  ≪ 異界 ≫にとらわれてる人間達を助けないとだろ! 」


霄囹

「 それは無理だ 」


マオ

「 無理ってなんでだよ?

  なんで助けれないんだよ! 」


霄囹

「 怪異の作った≪ 異界 ≫に長く過ぎるとな、此方こっち側に戻ってとき身体からだを維持させる事が出来ないんだ。

  怪異とは異なるものになっちまうのさ。

  意識は有るが言葉は話せない。

  陰陽師に見付かれば確実にはらわれる存在になるんだ 」


マオ

「 そんな……。

  怪異が作る≪ 異界 ≫って、そんなにヤバいのかよ? 」


霄囹

「 人間にはな。

  言っとくが異形の作る≪ 異界 ≫も人間には害だぞ。

  ≪ 異界 ≫に人間を連れ込むのは御法度だ 」


マオ

「 もしもだけどさ、高速ババァを手違いで倒しちゃったら、高速ババァの≪ 異界 ≫にとらわれている人間はんだ? 」


霄囹

「 作り手が死ねば、≪ 異界 ≫も消える。

  とらわれている人間がるなら戻ってれるが──、ものに変異するぞ 」


マオ

「 戻ってはれるんだな。

  ≪ 異界 ≫と一緒に消えたりしないのか? 」


霄囹

「 それは無いさ。

  なんでかは聞くなよ。

  僕にも詳しい理由や仕組みは分からないんだ 」


マオ

「 そうなのか? 」


霄囹

「 あぁ…。

  げんに聞いても知らないと思うぞ。

  怪異に聞いても答えはないだろうな 」


マオ

「 そうなんだ…… 」


霄囹

「 そんな事より、攻撃を再開しろよ 」


マオ

「 えっ? 」


霄囹

「 間抜けな声をすな 」

◎ 訂正しました。

  僕の真友(財布ともだち) ─→ 僕の(とも)(だち)

  心霊スポットだ。─→ 《 心霊スポット 》だ。

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