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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
四月上旬 【 囲碁サロン始めました。】「 デwwwwwト 」前の話です。
406/424

✒ 囲碁サロン 5


セロフィート

「 マオ、帰りますよ 」


マオ

「 セロ!

  御免っ、今、対局ちゅうなんだ。

  終わる迄、待っててくれないかな 」


セロフィート

「 多面打ちですか 」


担当編集者:功峰

「 多面打ちって、まおちゃんって多面打ちが出来るくらい強いのぉ?

  凄いわぁ~~~~。

  院生もさおねぇ…… 」


マオ

「 もうぐ終わるよ 」


セロフィート

「 対局の相手──彼はプロ棋士みたいですよ、いさみねさん 」


担当編集者:功峰

「 そうなのぉ?

  プロ棋士と多面打ちなんて、まおちゃんってなにものなのよ、セロちゃあん 」


セロフィート

「 可愛い義弟おとうとです♪ 」


 セロといさみねさんの会話を聞きながら、ひたすら白石を打つ。

 つぎ(つぎ)にオッサンの知り合い達が投了して行くなか、オッサンだけがねばっている。

 いさみねさんは、オッサンの知り合い達のなかに混ざって対局が終わった盤上の棋譜をスマホ(スマートフォン)しゃメっている。


 セロはけいに棋譜を記録している。

 ようやくオッサンが投了してくれた。

 やっとセロと帰れるぅ~~。


マオ

「 セロ、お待たせ!

  多面打ち、終わったよ 」


セロフィート

「 マオ、楽しめました? 」


マオ

「 う…うん……。

  まぁまぁ…かな? 」


セロフィート

「 折角ですし、ワタシが黒石で逆転させましょう 」


マオ

「 えぇっ!?

  帰らないのかよっ! 」


セロフィート

「 ワタシもプロ棋士さん達と打ちたいですし 」


マオ

ほど(ほど)にな? 」


 オッサンと対局した盤上の棋譜をスマホ(スマートフォン)しゃメる。

 オレが盤上の棋譜をけいに記録したあと、入れ替わるようにセロが多面打ちをする事になった。

 投了の黒石を赤石に変えたセロの相手をするのは、白石を黄石に変えたオッサンとオッサンの知り合い達だ。


担当編集者:功峰

「 セロちゃあんも多面打ちするのぉ~~? 」


マオ

「 今から絶望的に負けてる黒石を逆転させるんだよ 」


担当編集者:功峰

「 はぁ??

  負けてる黒石を逆転させる──ですってぇ?

  そんな事が出来るって言うのぉ?? 」


マオ

「 逆転の一手が盤上に有るんだ。

  セロにはさ、逆転の一手がに有るのか分かるんだ。

  ()()()()かしちゃうから、見てろよ 」


担当編集者:功峰

「 信じられないわぁ…… 」


 半信半疑ないさみねさんをに、セロとオッサン,オッサンの知り合い達との多面打ちが始まった。

 プロ棋士であるオッサン,オッサンの知り合い達は、真剣な顔で()()で陣地を守ろうと攻防している。

 逆にセロは、一定のペースを崩さずに()()を打つ。


 余裕のヨッちゃんで()()は容赦無く()()の陣地を奪って行く。

 みるみるうちに、()()は逆転を果たしてしまう。

 オッサンもオッサンの知り合い達も手も足もせないまま、いっぽうてきに投了した。


担当編集者:功峰

まおちゃん、どうなったの? 」


マオ

「 セロが勝ったよ 」


担当編集者:功峰

「 セロちゃあんがプロ棋士達に勝ったのぉ? 」


マオ

「 セロの強さは異次元級なんだ 」


担当編集者:功峰

「 セロちゃあんの意外な一面を知っちゃったわぁ~~。

  作品の参考に棋譜をしゃメって残さないとね! 」


セロフィート

「 マオもけいに棋譜を記録してください 」


マオ

「 分かったよ… 」


 セロに言われてけいに盤上の棋譜を記録する。

 当然、しゃメを撮るのも忘れないぞ!

 《 裏野ハイツ 》に帰ったら【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 ~ 碁会所 ~ 】にしゃメを送信して、ボーナスポイントをゲットするんだ!






不機嫌なオッサン

「 アンタはプロ棋士か?

  投了したあとに逆転させるなんて事、今の本因坊にも出来るかどうか── 」


セロフィート

「 ワタシは物書きです。

  マオ、帰りましょう 」


マオ

「 お…おぅ…… 」


セロフィート

いさみねさん、ひととおり書いたら連絡しますね 」


担当編集者:功峰

「 了解よぉ。

  連絡、待ってるわぁ 」


 いさみねさんに挨拶を済ませたセロはオレの手を握る。

 セロに手を引かれて《 囲碁サロン 》をた。

 いさみねさんは、オッサンとオッサンの知り合い達に囲まれている。


 5人のプロ棋士達にセロの事を根掘り葉掘りと聞かれそうだ。

 ご傷様だな──。

 騒ぎになりそうなのに、セロはまったく気にしてないみたいだ。


マオ

「 セロ、プロ棋士達のまえで逆転碁しちゃってかったのか? 」


セロフィート

「 構いません。

  彼の記憶などでもかいざん出来ますし 」


マオ

「 そだったな……。

  都合のわるい記憶を消すなんて朝飯まえだったな…… 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  たまには《 囲碁サロン 》もいですね 」


マオ

「 そ…そだな……。

  お高いけどな! 」


セロフィート

「 参考の為に別の《 囲碁サロン 》へ行く事も有るでしょう。

  そのときはワタシに付き合ってください 」 


マオ

いよ。

  “ 囲碁サロンデート ” もたまにはいかもな? 」


 手を繋いで歩いてるセロとオレって、どんなふうに見えてるんだろう。

 恋人同士には見えて無いよなぁ……。

 身長が180cmセンチメートル有れば、通行人達から恋人だと思われるかな?


 お巡りさんに(職務)(質問)とかされたらだな……。

 なんて事を考えて歩いていたら、お巡りさんが2めい歩いてる。

 こえを掛けられるんじゃないかとないしんドキドキしたけど、まえを歩いていたカップルがこえを掛けられたからホッと胸を撫でろした。


セロフィート

「 お巡りさん、ご苦労様です 」


お巡りさん

「 あぁ…これはこれは、セロフィートさん!

  このまえは御協力、がとう御座いました。

  お出掛けですか? 」


セロフィート

「 《 囲碁サロン 》からの帰りです 」


 セロは自分から、お巡りさんにこえを掛けて話し始めた。

 どうやら、お巡りさん達と顔見知りみたいだ。

 “ 御協力 ” ってなにに協力したんだよ……。


マオ

「 セロ、お巡りさんは仕事ちゅうだろ?

  邪魔したら駄目なんじゃないか? 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  そうでしたね。

  お巡りさん、またなにか有れば協力させて頂きますね。

  今日きょうは失礼します 」


お巡りさん

「 助かります!

  気を付けて、お帰りください 」






マオ

「 セロ、なんしたしいんだよ? 」


セロフィート

「 引ったくりをつかまえた事が有ったので。

  そのときからしたしくさせてもらってます 」


マオ

「 引ったくり?

  知らん顔して見て見ぬ振りが当然のセロが、つかまえたのか?

  替えの利く使い捨ての玩具おもちゃだと思ってる人間の為に? 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  ワタシにも魔が差すときは有ります 」


マオ

「 …………嬉しいな。

  オレの知らない所でセロがひとだすけしてくれてたなんてさ(////)」


セロフィート

だすけはきらいですけど? 」


マオ

「 ははは……。

  がとな、セロ! 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  マオに喜ばれました♪ 」


 セロの意外な一面を知れるなんて、予想がいな収穫だったな。

 セロも少しずつだけど、変わっててるんだ!

 自分の事みたいに嬉しい(////)


マオ

ます(ます)、セロにれちゃうな! 」


セロフィート

「 嬉しい事を言ってくれますね。

  こん、久しりに『 いいこと 』しましょう 」


マオ

「 えっ、いのか?

  ほんに久しりだよな(////)

  セロと『 いいこと 』したい! 」


セロフィート

「 決まりですね。

  朝まで寝かせません。

  いですね? 」


マオ

「 望む所だ!(////)」


 セロと『 いいこと 』かぁ。

 こんが楽しみ過ぎるぅ~~♥️











──*──*──*──  翌日


 づけが変わった午前2時ごろにっぽん全国に存在している《 囲碁サロン 》が、一斉に原因不明のだいえんじょうに見舞われた。

 ごとばしらが夜空に向かって伸びており、ゴゥゴゥと勢いく燃えていた──という朝のニュースが放送された。

 なんで《 囲碁サロン 》が一斉に燃えるんだ!?


 全国の《 囲碁サロン 》が一斉に放火されたのか??

 でもそんな事が有り得るのか??

 もの凄いかず在るのに、一斉に──なんて……。


セロフィート

「 物騒な世の中ですね、マオ 」


マオ

「 そ…そだな…… 」


マオキノ

「 恐いですエリ~~ 」


 言葉とは裏腹に全然こわがってないのがバレバレだ。

 だってスマホ(スマートフォン)さわりながら言ってるからだ。


セノコン

だい事件ですエリ。

  未解決事件で御蔵りしちゃいますエリ 」


マオ

「 そだな……一斉放火なんて人間わざじゃないもんな…… 」


 オレのじかには、それが簡単に出来てしまうセロとキノコンがるけど──、うたがっちゃ駄目だよな??

 怪異とか異形とか霊的存在のわざで──。

 いや、霊的存在のわざは無いよな。


 セロもキノコンも異形にはいるじゃんか!

 オレもだけど──。


マオ

「 これからどうなっちゃうんだろうな…… 」


セロフィート

「 警察も忙しくなりますね 」


 犯人はセロ…………かな??

 でも聞けないオレはチキン(腰抜け)野郎だ。

 ま…まぁ……犯人探しなんてする必要無いよな?


 オレは探偵じゃないからな!

 気分転換に【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 ~ 碁会所 ~ 】で遊ぶとしよう!

 そうしようっ!!

◎ セロフィートを担当する編集者は、交代しています。

  その内、ホストクラブで情けなかった編集者も登場させる予定です。

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