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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
四月上旬 【 囲碁サロン始めました。】「 デwwwwwト 」前の話です。
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✒ 囲碁サロン 3


マオ

がとう御座いました。

  最後まで指導碁で終わっちゃったな 」


奥邦真矢奈

「 嘘よ…………私が指導碁で負けるなんて……。

  私が貴方あなたより弱いって言うの!? 」


マオ

「 ははは……。

  ドンマイ? 」


奥邦真矢奈

貴方あなた

  院生ね!

  の《 囲碁教室 》に通ってるのよ?

  教えなさい!! 」


マオ

「 オレは院生じゃないよ。

  オレが指導碁しか打てないのは、指導碁ばかり打たれていたから、打ちかたを覚えちゃっただけで──。

  彼処あそこすわって話し合いをしてるオレのあにの所為かな~~。

  セロなら、この状態から黒石を勝たせる事が出来るよ 」


奥邦真矢奈

「 はぁ?

  なに言ってるの?

  この状態から黒石が逆転するですって?

  馬鹿を言わないでくれるかしら!

  そんなのプロ棋士だって無理よ! 」


マオ

「 そんな事ないよ。

  この盤上のかに逆転に繋がる一手が隠れてるんだ。

  オレには分からないけど、セロなら分かるよ 」


奥邦真矢奈

「 馬鹿らしい!

  はなしにならないわ!

  げんじのまおだったわね。

  私に(黒星)を付けたアンタの事は忘れないからね! 」


 院生の少女(奥邦真矢奈)は機嫌をわるくしたのか、プンスカと怒りながら《 囲碁サロン 》をて行った。

 盤上の棋譜をけいに記録しとく。

 あとでセロに逆転してもらおっと!


 投了した黒石が、打ち手を変えて華麗に白石に逆転する動画をマオキノに取ってもらうんだ!

 【 投了からの逆転シリーズ 】の動画は、かなり人気あるみたいだからな。

 げんさん,げんさん,づるさんにも打ってもらって、画面を4つに区切って投稿してもらおっと!


 みんな、打ちかたが違うから、囲碁を上達したい人達の参考になるかもだしな!

 盤上の碁石をの中へれてあとかたけを終えたオレは、セロの元へ戻る事にした。

 オレとの対局が囲碁をめる切っ掛けにならなきゃいけど──。






 だ話してるぅ~~。

 セロのとなりすわってサンドイッチの盛り合わせとクリームソーダを注文する。

 暇だからけいしゃメって、げんさん,げんさん,づるさんのスマホ(スマートフォン)へ送信した。


 《 囲碁サロン 》で院生の子と打った事──、白石がオレ,黒石が院生の子って事──、黒石が白石に逆転する一手を教えてほしい事──を文章も付け加えた。

 3人とも忙しいから返信は期待してなかったけど、注文したサンドイッチの盛り合わせとクリームソーダが運ばれてまえに返信がて驚いた。

 意外といそがしくないのかな?


 3人ともメッセージ欄に “ ◯◯ ― ◯◯ ” って数字を書いてくれてるけど、3つとも数字が違う。

 棋力の高さで逆転の一手の場所って違うのかな?

 セロならに打つんだろう。


 げんさん,げんさん,づるさんとは違う場所だろけど──。

 そうなるとだ、盤上には黒石が白石に勝てるかも知れない “ 逆転の一手 ” が4ヵ所も隠れてる事になる訳だ。

 投了しても、打ち手が変われば “ 逆転も可能 ” なんて、囲碁はほんとうに奥が深い。


 運ばれてたクリームソーダを飲みつつ、サンドイッチの盛り合わせを食べながら、3人へ御礼の返信メッセージを送る。

 セロと担当編集者の話しはとうぶん終わりそうに無いから、オレは【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 ~ 碁会所 ~ 】で遊ぶ事にした。

 対局した棋譜を記録したけいメった画像を【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 ~ 碁会所 ~ 】の中に有る[ 棋譜帳 ]へ送信するとセロカポイントが加算されて、[ 棋譜帳 ]のページが増えるんだ。


 [ 棋譜帳 ]のページが増えるたびに妖怪スタンプが1つ貰えて、妖怪スタンプが10個になると各都道府県の御当地キャラクターと囲碁を打てるようになるんだ!

 都道府県の御当地キャラクターは、キノコン達が無断で改良してる人工AIが担当するらしいから、めちゃんこ強いらしい。

 オレは御当地キャラクターをだ1体もゲットしてないけど、47都道府県ぶんの御当地キャラクターをコンプリートするのって大変だよな。


 47都道府県の御当地キャラクターをコンプリート出来たら、ボーナスポイントが貰えるみたいだ。

 御当地キャラクター1体に対して、妖怪スタンプは10個も必要な訳で──。

 けいしゃメ画像を10回も送信する必要が有る訳で……。


 コンプリートをしてるプレイヤーってるのか??

 100枚ぶんの棋譜を集める為に、100回も対局をしないといけないんだぞ?

 御当地キャラクターをゲットしたら、にっぽんれっとうの都道府県に『 制覇 』って文字がようになっている。


 御当地キャラクターのスタンプが押されるから、にっぽんれっとうの都道府県を御当地キャラクターのスタンプで埋めていく形式になっている。

 気の長いコンプリートだと思う。

 オレはすでに断念している。


 セロと打った棋譜もしゃメって送信しとこうっと──。

 サンドイッチの盛り合わせを完食したオレは、ナポリタンスープパスタの大盛りとアイスフロートを注文した。

 久しりの【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 ~ 碁会所 ~ 】だから、一寸ちょっと気を引き締めてキャラクターとの対局に挑む。


 時間制限したい人向けに時間制限システムも付いてるけど、オレはナポリタンスープパスタとアイスフロートを食べないといけないから時間制限を選択せず、2つ有るセーブデータから1つ選んで[ ロード ]する。

 アプリゲームなんだけど[ セーブ ]が5つ出来るようになっている。

 オレのセーブデータには、本編のストーリーモードの主人公シュンシュンと対戦モードの自分しかない。


 今回は対戦モードで遊ぶ。

 自分 vs キャラクター(人工AI)で勝ち抜き戦で対局する。

 棋力の弱いキャラクター(人工AI)からじゅん(じゅん)に倒して行く。


 人間のキャラクター(人工AI)は弱いからぐに勝ててしまう。

 妖怪達(人工AI)にも余裕で勝てる。

 おもて妖魔王のセロも楽勝に倒せたけど、どうしてもうら妖魔王のセロには勝てない。


 アイテムを使ってズルをしないと勝てないレベルなんて反則だろ!!

 ちなみにうら妖魔王のセロに勝利するには、特殊なアイテムが必要で簡単にはにゅうしゅが出来ない。

 オレは基本、アイテムを使ってズルちなんてしないから、当然アイテムなんて持ってない。


 だから、オレはうら妖魔王には勝てない。

 ちなみに “ 妖魔王のセロ ” は、セロがモデルになってるからだ。

 だから、うら妖魔王の棋力は実際のセロに近い。


 うら妖魔王との対局に勝つと妖怪達の棋力がググンとがるんだよな。

 妖怪達の封じられていた棋力が解放される事になるって寸法だ。

 で──、ストーリーモードをクリアした状態になると、隠しストーリーを始める事が出来るようになる訳だ。


 オレはだ本編のストーリーモードをクリアして無いから、画面には隠しストーリーはない。

 本編のストーリーモードをクリアしないと隠しストーリーで遊ぶ事は出来ないんだ。

 ストーリーモードで遊ぶりょくすでにオレには無い。


 うら妖魔王は諦めて、プロ棋士達を相手に対局をする。

 ちなみに妖怪達のモデルはプロ棋士達だけど、あくまでもゲームのキャラクターだから棋力は変化しない。

 で対局が出来るプロ棋士達の棋力はがったりがったりと変化する。


 実際のプロ棋士達が強くなったり弱くなったりするからだ。

 プロ棋士達の棋力は変化しないけど、波が有って一定では無いから勝てるときも有ればけるときもある訳で──、完全にランダムだ。

 プロ棋士達と打ってもオレは必ず指導碁になってしまう。


 現代の本因坊と対局して勝つと、歴代の本因坊達とも対局が出来るようになるんだよな。

 オレは現代の本因坊にも歴代の本因坊達にも指導碁で勝っちゃった訳だけど、1人だけ勝てない本因坊がる。


 それが子供の姿で院生になって、プロになったづるさんだ。

 “ 歴代で最強の棋力を持った本因坊 ” として伝説が語り継がれるほどにプロ棋士達からあがたてまつられているらしい。

 双子の兄弟としてげんさんも子供の姿で院生になってプロ棋士になったけど、本因坊はづるさんへゆずったんだよな。


 げんさんはづるさんが本因坊になる迄、本因坊のを守っていた。

 で──、本因坊のげんさんに挑んだづるさんに勝ちをゆずって、本因坊をりたんだ。

 対局が済んだあとげんさんは〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉があらかじめ用意していた救急車に乗って、病院へ搬送された──って流れで幕をじたんだよな。


 たいびょうわずらっていた事を明かして、療養に専念する為にプロ棋士を引退して、大自然の病院へ移る事が報道されたあと、そのままときの人になったもと本因坊──という設定で、げんさんはもとの姿に戻った。

 にっぽんれっとうを旅行して季節を楽しむ生活を送るようになったんだよな。

 囲碁は趣味の1つとして、旅行先の《 碁会所 》へ立ち寄っては続けている。






マオ

「 ──おぉ!

  ナポリタンスープパスタぁ~~(////)

  もう1皿、注文しよっ! 」 


担当編集者:功峰

「 あらあら、まおちゃんは食いしん坊さんなのねぇ~~。

  さっき、サンドイッチの盛り合わせを1人で食べちゃったのに、ナポリタンスープパスタまで1人で食べちゃうなんてぇ~~。

  それ、3人まえなのよぉ 」


マオ

「 えっ?

  ナポリタンスープパスタって3人まえだったの?

  オレは1人まえかと思って── 」


セロフィート

「 好きなだけ頼めばいです。

  《 囲碁サロン 》ですから、囲碁を打つのを忘れないようにしてください 」


マオ

「 さっき院生の子と打ったよ。

  指導碁で勝ったけどな! 」


担当編集者:功峰

「 あらあらあらあら、なぁ~~にぃ~~。

  まおちゃん、囲碁強いのぉ?

  院生の子に買っちゃうなんて凄いじゃないのぉ~~。

  指導碁で勝っちゃうなんてぇ~~。

  その設定、頂いちゃいましょ★

  主人公の働く《 囲碁サロン 》の常連客になる新キャラにかしら? 」


セロフィート

「 主人公と刑事にからませます? 」


担当編集者:功峰

「 そうねぇ~~ 」


 また2人で話し合いを始めた。

 オレの事なんて忘れちゃったみたいに!!

 ナポリタンスープパスタを完食したオレは、再びせきを立った。


 店内をプラプラ歩いていたら、スタッフ(お姉さん)が困っているみたいだからこえを掛けてみた。

 どうやら対局相手を探している客がるらしい。

 その人は癖の強い人らしくて、誰も対局したがらないみたいだ。


 暇してる事とオレも対局する相手を探していた事を伝えると、スタッフ(お姉さん)は安堵したのか、嬉しそうな顔をした。

 スタッフ(お姉さん)に案内されて対局相手を探している客のせきに案内された。

 どうせ指導碁で勝っちゃうけど、プラプラしてるよりはマシだよな。


 セロからも「 囲碁を打つように 」って言われたからな!

 案内されたさきには着物を着た年配のオッサンが椅子にすわっていた。

 扇子をパタパタと動かしてあおいでいる。


 人がさそうな感じに見えるけど、話してみないと分からないよな。

 相手は一応年長者だから、オレは自分からこえけて挨拶をしてみた。

 相手は見た目が子供っぽいオレを見て、明らかにいやそうな顔をされた。


 傷付くなぁ~~。

 秒でかせてやろうかな!

 オレは誰が相手でも手を抜いたりはしないんだ!

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