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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
七月中旬 【 デwwwwwト 】年越しました。
392/424

✒ 嗚呼…非道 2


──*──*──*── 翌日


──*──*──*──  照塰帑病院


 《 てらあま病院 》は、かなり広い敷地ないにデカくて立派なびょうとうが建っている。

 敷地ないの案内看板を見ると、ぼうせいをイメージしているのか、真ん中の病棟を中心に5つの病棟に行けるようになっていて、病棟の壁には虹がえがかれている。


──*──*──*── 病棟


 真ん中の病棟に在る正面玄関からはいると広いロビーにる。

 天井が馬鹿みたいに高くて高級ホテルみたいな《 病院 》だ。


セロフィート

ひろあきさんの[ 病室 ]を聞きましょう 」


マオ

「 うん。

  面会…出来るといんだけど…… 」


 セロが受け付けでヒロッキ(萩頼寛晶)の[ 病室 ]の事を聞いてくれる。

 受け付けの人はセロに向かってペラペラとなにかを話している。


セロフィート

「 マオ、ひろあきさんは意識が戻り、[ 集中治療室 ]から[ 個室 ]へ移ったそうです 」


マオ

かったぁ!

  [ 個室 ]って事は、ほかの患者さんを巻き込まない為の配慮かな 」


セロフィート

「 そうかも知れませんね。

  ひろあきさんを刺した母親がだ逮捕されていないなら、[ おお ]にれば、ほかの患者さんに被害がおよぶ可能性が有ります 」


マオ

「 そうだよな。

  無抵抗な患者が被害に遭う危険な可能性が有るならけないと…… 」


セロフィート

「 マオ、行きましょう 」


 セロは受け付けの人から聞いたヒロッキ(萩頼寛晶)が移された[ 個室 ]をして進んで行く。


──*──*──*── 病棟C


 [ 病棟シィ ]に移動したら、エレベーターに乗って[ 個室 ]の階へ向かう。

 廊下を歩いてヒロッキ(萩頼寛晶)の[ 個室 ]へ向かっていると、警察官が立っている。


マオ

「 セロ、彼処あそこヒロッキ(萩頼寛晶)が移された[ 個室 ]なんだよな?

  なんで警察官が立ってるんだ? 」


セロフィート

なにか起きたのでしょう。

  事件続きでせわしいですね。

  なにが起きたのかたずねてみましょう 」


マオ

古代エンシェント魔法マジックだいかつやくだな! 」


 セロは廊下に立っている警察官に話し掛ける。

 警察官には守秘義務が有るのにセロに向かってペラペラと喋ってくれる。

 守秘義務も古代エンシェント魔法マジックまえではりょくだな。






セロフィート

「 マオ、事情が分かりました。

  場所を変えて話します 」


マオ

「 お…おぅ……。

  ヒロッキ(萩頼寛晶)は中にるのか? 」


セロフィート

「 別の[ 個室 ]へ移されているそうです。

  刑事さんから事情聴取を受けているみたいです 」


マオ

ヒロッキ(萩頼寛晶)が事情聴取?!

  セロ、詳しく教えてくれよ! 」


セロフィート

「 はいはい。

  [ 休憩所 ]が有ります。

  すわって話しましょう 」


──*──*──*── 休憩所


 [ 休憩所 ]にはさいわいにも患者や見舞いにている人がない。

 いているソファーに腰をろしてすわる。

 会話の内容が聞かれないようにとセロが防音魔法を掛けた。


マオ

「 セロ、警察官からなにを聞けたんだ? 」


セロフィート

ひろあきさんの[ 病室 ]にしゅうさんの婚約者さんが御見舞いにていたそうです。

  そのあとひろあきさんを刺したままとうぼうしていたじつが[ 病室 ]へはいって行きました。

  [ 病室 ]からさけごえと悲鳴が聞こえたと患者から教えられた看護師が[ 病室 ]へはいると、まみれの状態で婚約者さんが床に倒れていたそうです。

  ひろあきさんは窓のそばすわり込み放心状態となっていたようですね 」


マオ

「 えと…………ヒロッキ(萩頼寛晶)の御見舞いにてたお姉さん(婚約者さん)が、フラッとやってヒロッキ(萩頼寛晶)の母親に “ 刺された ” って事かよ? 」


セロフィート

「 間違い無いでしょう。

  婚約者さんの身体からだに刺さっていた刃物は、ひろあきさんを刺したときに使われた刺身ぼうちょうでした。

  婚約者さんは身体からだすうしょも刺されていたそうです。

  残念ながら息を引き取り亡くなってしまいました 」


マオ

「 嘘…だろ……。

  あのお姉さん(婚約者さん)が死んだ??

  ヒロッキ(萩頼寛晶)の母親は!

  逮捕されたのか?

  それともとうぼうしたのか? 」


セロフィート

「 母親はひろあきさんがすわり込んでいた窓から落下し、死亡したそうです 」


マオ

「 えっ…………死んだ?

  落下死??

  窓から──って事は自殺したって事か? 」


セロフィート

「 いいえ。

  婚約者さんをめっしにした母親を窓から落下させたのは──、ひろあきさんです 」


マオ

「 えっ?!

  ヒロッキ(萩頼寛晶)が母親を窓から落下させた??

  でもさ、ヒロッキ(萩頼寛晶)は安静にしてないといけない病人じゃないか!

  病人が刃物を持ってる元気な母親を窓から落としたって言うんだよ!! 」


セロフィート

「 [ 病室 ]にたのは入院患者のひろあきさん,ひろあきさんの御見舞いへた婚約者さんだけです。

  へ刃物を持ち込んだ母親が現れ、婚約者さんを刺しました。

  ひろあきさんは母親に刺される婚約者さんを黙って見ているような人ではないです。

  母親から刺される婚約者さんを無理をしてでも助けようと動いた筈です 」


マオ

「 無理をして……お姉さん(婚約者さん)を助けようとした…… 」


セロフィート

ひろあきさんの着ていたパジャマは婚約者さんの血でよごれていたそうです。

  自分の身体からだに鞭を打ち、懸命に婚約者さんから母親を引き離そうとしたあかしです。

  亡くなってしまった婚約者さんは残念です 」


マオ

「 ………………じゃあ、ヒロッキ(萩頼寛晶)お姉さん(婚約者さん)を助ける為に母親をむ終えず窓から落とした──って事かよ? 」


セロフィート

「 さて、“ む終えず ” なのかは分かりません。

  ひろあきさんの腹のうちは誰にも分かりません。

  仲のかった弟さん(藤嶋周斗)の婚約者さんが目のまえで刺されたのです。

  平常心ではられないでしょう。

  突発的にえた殺意による犯行かも知れませんし 」


マオ

「 セロ!

  ヒロッキ(萩頼寛晶)を犯人にしたいのかよ! 」


セロフィート

「 そんな事は言ってませんし。

  そもそも、婚約者さんを刺した母親が自分から窓を飛び降りた説は成立しません 」


マオ

なんでだよぉ! 」


セロフィート

みずから飛び降りる場合、落下するとうつぶせの状態で地面に全身をぶつける事になります。

  窓から後ろ向きに落下をすると壁に近い地面に落ちますし、仰向けの状態になります。

  母親は仰向けの状態で落ち、仰向けの状態で地面へ激突しました。

  落下場所は壁から離れています。

  自分から窓を飛び降りたのではなく、誰かから勢いく押されて落下した事をものがたっています。

  依って母親を窓から落下させたのはじっであるひろあきさんの可能性が高いです 」


マオ

「 そんな……。

  ヒロッキ(萩頼寛晶)は逮捕されちゃうのかよ! 」


セロフィート

「 相手が相手,事情が事情ですし、情状酌量の余地は有るかも知れません 」


マオ

「 セロ、なんとか出来ないのかよ?

  ヒロッキ(萩頼寛晶)を無実にするとかさ 」


セロフィート

「 マオ……。

  それは出来ません 」


マオ

なんでだよ!

  事件に無関係なあくにんつみを擦り付けて殺人犯に仕立てげるなんてもしてる事だろ!

  セロならヒロッキ(萩頼寛晶)を無罪に出来るじゃん! 」


セロフィート

「 出来ますけど、しませんし 」


マオ

なんでだよぉ! 」


セロフィート

「 折角、お見舞いにたのです。

  帰るまえに駄目もとひろあきさんの[ 病室 ]へ寄ってみましょう 」


マオ

「 お…おぅ…… 」


 はなしを終えたセロとオレは、[ 休憩所 ]を出るとヒロッキ(萩頼寛晶)の[ 病室 ]を向かった。

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