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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
七月中旬 【 デwwwwwト 】年越しました。
387/424

✒ 事件が終わらない 1


──*──*──*── 旅館


──*──*──*── 駐車場


 ようやく《 旅館 》に着いて、[ 駐車場 ]を歩いていると「 キッキッーーーッッッ!! 」とか「 ドゴンッ!! 」とか「 グジャッ!! 」とか「 ギュルルルルルル 」とか「 ガッコン──ドギュギュギュンッッッ!! 」という物騒なおとが聞こえてた。


マオ

なんだろう?

  ものすごおとだったよな。

  車のおとかな?

  車がなにかにのかな? 」


セロフィート

「 マオ、きみりませんね。

  つい最近、死体の第1発見者となった事を忘れました?

  好奇心を抑えなさい 」


マオ

「 セロ、だけどさ── 」


セロフィート

かわの殺人事件の犯人はつかまってませんし、事件も解決してません。

  別の事件にも関わるつもりです? 」


 セロはオレが走って行けないように腕を掴んでいる。

 セロフィートあくりょくじんじょうじゃないほど強くて、オレのちからでは振り事は出来ない。

 無理に振りしたら、オレの腕が折れてしまいそうだ。


セロフィート

「 マオ、このまま知らない振りをして《 旅館 》へはいりましょう。

  マオが駆け付けなくとも、誰かが駆け付け第1発見者となってくれます。

  [ 宿泊室 ]でワタシと『 いいこと 』しましょう 」


マオ

「 セロ…………。

  セロと『 いいこと 』したいけど……でも!

  知らん顔は出来ないだろ!

  セロと『 いいこと 』したいけど…………見てみぬ振りは……したくない……。

  セロと『 いいこと 』……『 いいこと 』……セロとぉ~~~~ 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  はいはい、分かりました。

  マオは昔から子でしたね。

  好きになさい 」


マオ

「 セロ……いのか? 」


セロフィート

「 おや、このまま[ 宿泊室 ]へ連行してもいです? 」


マオ

「 ──様子を見てる! 」


 セロのちからゆるんだから、オレはおとがしたほうへ走った。


──*──*──*── 現場


 すでに人が集まっていた。

 どうやら第1発見者は別の人みたいだ。

 現場では、知らない “ 誰か ” が血を流して倒れている。


 [ 駐車場 ]には車椅子が倒れている。

 倒れている人物が《 旅館 》に宿泊している客なのか──、宿泊する為に《 旅館 》へた客なのか──、今のオレには分からない。

 始めから目撃してないオレには、どういう状況なのかも分からない。


マオ

なにが起きたんだよ…… 」


 倒れている人物の頭から尋常じゃない血液が流れ出ている。

 赤いみずまりみたいだ。


セロフィート

「 《 旅館 》の[ 駐車場 ]でげ事件ですか。

  いちだいですね、マオ 」


マオ

「 セロ── 」


セロフィート

むろ刑事には伝えました。

  もうじき、《 警察署 》から警察官がてくれます 」


マオ

「 えと──、救急車は? 」


セロフィート

「 はい?

  救急車は発見されたかたが呼んだでしょう?

  ワタシは車のおとを遠くで聞いただけですし 」


マオ

「 それはそうだけど…… 」


セロフィート

「 あれほどまりが出来てますし、即死ではないです?

  息をしているとは思えませんけど 」


マオ

「 それで言っちゃうか? 」


セロフィート

「{ こんなひとだかりの中で回復ヒール魔法マジックは使えませんよ。

   彼女の事は諦めなさい }」


マオ

「 彼女??

  いや、オッサンだろ?

  ひげやしてるし、坊主だし、体格だって──ふくよかだし…… 」


セロフィート

「{ マオ、見た目だけで人の性別を判断してはいけません。

   見た目と性別の違う人がたでしょう }」


マオ

「 そ…そだったな……。

  じゃあ、倒れて血を流してるオッサンは──、男じゃなくて……。

 { 男だけど、性転換手術をしないで書類じょうの女になったトラスン女性の人か? }」


セロフィート

「{ その逆です。

   外見を男性にちかけはしたもののいまだ “ 書類じょうの男 ” になれていないしんたい障碍者の女性です }」


マオ

「{ ややこしいっ!?

   でも、車椅子に乗ってたんだよな?

   障碍者なのは事実かも?? }」


セロフィート

「{ 大抵の事は刑事さんの捜査で明らかになる事です。

   る全員が刑事さんの事情聴取を受ける事になるでしょうね }」


マオ

「 そだな…… 」


 セロとごえで話していると、救急車のサイレンが聞こえてた。

 そのあとに続くようにパトカーや鑑識の車が[ 駐車場 ]に到着した。

 車から鑑識をする人達が降りてると、テキパキと作業を始める。


 [ 駐車場 ]の一部にイエローテープが貼られて行く。

 一部始終を見ているとすうにんの刑事が現場へ到着した。

 むろ刑事の姿は無いみたいだ。


マオ

むろ刑事はないんだな? 」


セロフィート

「 《 てらあま病院 》にるのかも知れません 」


マオ

「 あっ、そっか。

  ヒロッキの病室の警護を頼んだっけ──。

  でも、むろ刑事が警護のにんくとは限らないだろ? 」


セロフィート

「 事情聴取は必ずされます。

  《 旅館 》の中へはいりましょう。

  折角ですし、《 売店 》でなにか見てます? 」


マオ

「 そだな。

  《 売店 》で気になってる商品が有るんだ! 」


 セロと一緒に[ 駐車場 ]から《 旅館 》の[ 玄関 ]へ向かって歩く。

 刑事達の指示でほかの目撃者達も《 旅館 》の[ 玄関 ]き向かって歩き出している。

 これは[ ロビー ]で事情聴取のパターンかな?


──*──*──*── ロビー


 セロとオレは一緒にソファーに腰をろしてすわっている。

 4めいの刑事が現場にた目撃者達を集めて事情聴取をおこなっている。

 事情聴取が終わった目撃者達は[ ロビー ]から離れて行く。


 セロとオレの順番がた。

 セロとオレはべつ(べつ)の刑事に事情聴取を受ける事になった。

 オレの事情聴取を担当するのは、こわめてで体格のい刑事だ。


 こえぶとくて、雰囲気もこわい。

 でも…刑事なんだよなぁ……。

 犯罪者をつかまえて逮捕する刑事だから、正義の味方──。


刑事

「 名前は? 」


マオ

げんじのまお……です 」


刑事

「 まおろ君か。

  どんな漢字を書くんだい? 」 


マオ

「 えぇと── “ まお ” は “ みがく ” の “ 磨 ” で、“ ろ ” は── 」


 もしかして、オレの緊張をほぐそうとしてくれてる??

 オレはこわもて刑事の質問に素直に答える事にした。

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