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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
七月中旬 【 デwwwwwト 】年越しました。
381/424

⭕ 旅館で❌❌❌ 3


 [ 喫茶店 ]で聞き込みをしていた2名の刑事さんから、セロとオレも今回(今日)[ 大浴場 ]で起きた殺人事件についていろ(いろ)と聞かれる事になった。

 刑事さんのはなしで判明した事は、現在ぜっさん立ちり禁止となっている[ 大浴場 ]で殺害された人物は、なんと観光ツアーに参加していたツアー客だった。

 初耳なんだけどぉ!!


 1人は別の観光ツアーに参加していたツアー客で、女性──。

 もう1人は、セロとオレが参加している観光ツアーのツアー客で、オカマ──。


マオ

「 ……………………セロ、オレ達が参加してるツアー客の中にさ、オカマさんなんてたっけ?? 」


セロフィート

「 マオ、それはオカマさんではなく、トラスンさんの事でしょう 」


マオ

「 うん?

  トラスンさん??

  なんだよ、トラスンさんって? 」


セロフィート

「 ニュースぐらい見てください。

  “ トラスンさん ” と言うのは── 」


 セロは無知な──最近の出来ごとなにかとうといオレの為に “ トラスンさん ” について詳しく丁寧に教えてくれた。

 とは言え、セロの言う事だからな~~。

 までに受けて、信じていのか分からない。


マオ

「 ふぅん?

  身体からだは男だけど心は女──。

  身体からだは女だけど心は男──。

  なんか……ややこしい人間もるんだな?

  女装したり男装する人達とは違うの??

  違いが分からないよ…… 」


セロフィート

「 そうですね。

  分からなくていです。

  トラスンさんは[ 女湯 ]の中で殺害されていた──という事です 」


マオ

「 そうなんだ?

  じゃあ、女性じゃん 」


刑事

「 違うよ、女性ではないんだよ。

  殺害された被害者は、“ トラスン女性 ” と言われているんだ。

  いわわば──、身体からだは男なんだけど、心は女。

  性転換手術はしてないけど、性別変更を《 役場 》で認めてもらえて、“ 書類じょうの女 ” にはなれた “ もとおとこ ” の人だよ 」


マオ

「 …………………………は??

  ……………へ?

  どゆことぉ??

  《 役場 》に必要な書類を提出したら、男から女,女から男に性別の変更が出来るって事ぉ??

  知らないうちにカオスな社会に変貌しちゃってたっ!! 」


セロフィート

だ途中経過です。

  変貌しつつ有る状態ですよ、マオ 」


刑事

「 《 役場 》に書類を提出しても、誰でも性別の変更が出来る訳じゃないよ。

  現在は “ 特殊な悩み ” に苦しんでいるトラスンに限っているんだよ 」


マオ

「 ふ…ふぅん……。

  一応、対象者は決められているんだ…。

  でもさ、この《 旅館 》って誰でも利用が出来る[ 混浴 ]が在ったよね? 」


セロフィート

「 在りますね。

  貸し切りの出来るファミリー用の[ 家族 ]も在ります。

  [ 混浴 ]も[ 家族 ]も無料で貸し切りが出来ます 」


マオ

「 無料で貸し切りが出来るなんて凄いじゃん!!

  あれ?

  だったらさ、無料で貸し切れる[ 混浴 ]にトラスン女性の死体が発見されないとか?? 」


セロフィート

「 トラスン女性は[ 混浴 ]ではなく、わざ(わざ)[ 女湯 ]を利用したのでしょう? 」


マオ

「 [ 混浴 ]と[ 女湯 ]とちがえてはいっちゃったとか?? 」


セロフィート

「 仮にそうだとしても、素面シラフの状態で[ 混浴 ]と[ 女湯 ]をちがえる事は無いと思いますけど? 」


マオ

「 じゃあ、酔っぱらってたんじゃないのか?? 」


セロフィート

「 “ 書類じょうの女 ” となれた “ だけ ” のぶんざいで、女性と同じ[ 女湯 ]を利用する権利が有る──と勘違いしていた痛い人ではなかったのでしょう? 」


マオ

「 それ、ただの危険人物じゃんかよ…。

  通報されても文句言えないだろぉ… 」


刑事

「 殺害されたトラスン女性は、まさにそういう思考の人物だったようですよ。

  [ 女湯 ]のまえ従業員スタッフこうろんをしたり、めている場面をなんも目撃されていた証言がいくつも有ります。

  どうやらトラスン女性は初めから[ 混浴 ]にはがんちゅうに無く、[ 女湯 ]にはいる事に対して、強い執着が有ったようですね。

  従業員スタッフが[ 混浴 ]の利用をすすめてもかたくなに[ 女湯 ]に入浴する事にこだわっていたそうで──、どうしても[ 女湯 ]を利用されたいなら、女性客にはいりょして、女性客が入浴しない時間帯に利用する事を従業員スタッフが提案したらしいんだけど……、その提案に対してふんしたトラスン女性は、『 かみを呼べ! 』と騒ぎ散らしていたんですよ 」


マオ

「 …………とんでもない迷惑行為だな… 」


セロフィート

「 [ 女湯 ]の利用客の中にはとしも行かない未成年の幼女,少女もます。

  男性に対して、苦手意識を持つ女性も中にはるでしょう。

  時代の流れに追い付けず、トラスン女性の存在を受けれられない女性も少なからずるでしょう。

  そのような弱い立場の女性達の思いをそんちょうもせず、はいりょもせず、無視し強引に[ 女湯 ]を利用しようとする行為は “ 犯罪 ” と言えます。

  トラスン女性はみずから “ 犯罪者 ” になろとしていた危険人物予備軍だった訳です。

  怖いですね、マオ 」


マオ

「 犯罪者……はさすに言い過ぎな気もするけど、トラスン女性のしていた事ってのは、≪ しまぐに ≫に攻め込んで侵略しようとしてる敵国兵士って感じかな。

  やってる事が完全にてきがたのソレじゃんな 」


セロフィート

「 凡人にはトラスン女性が[ 女湯 ]に対して狂気みた執着とこだわりを持つ理由は分かりません。

  トラスン女性が[ 女湯 ]を利用していなければ、防ぐ事の出来た事件かも知れませんね 」


マオ

「 無理意地をとおして[ 女湯 ]を利用したのが原因で、誰かに殺害されちゃった──って事か?

  それだと自業自得のような気がしてるんだけど…… 」


セロフィート

「 仮にそうだとしても、殺害はです。

  ひとごろしをした以上、つみつぐなわせなければなりません。

  犯人に事情が有ろうとも、見付けて逮捕する必要が有ります。

  犯人が逮捕されなければ、事件は解決しません。

  未解決事件のまま放置さ続ける事となります 」


マオ

「 刑事さんには頑張って犯人を探してもらって、逮捕しもらわないとだな!

  事件を解決しさせてよね、刑事さん 」


刑事

「 勿論、そのつもりだよ!

  必ず、2人を殺害した犯人を探し出して逮捕してみせるよ! 」


セロフィート

「 刑事さんの働きに期待してます 」


刑事

「 それじゃあ、私はほかの御客に聞き込みをしてますね。

  御協力、がとう御座いました!

  ──あぁ、そうだ!

  さく、男性を殺害した犯人の捜索も始まっていますよ。

  そっちの犯人も探し出して逮捕しますからね!

  安心して過ごしてくださいよ 」


マオ

がとう。

  じゃあ、第1発見者のオレがうたがわれる心配は無くなったんだ? 」


刑事

「 勿論だよ!

  第1発見者が犯人のケースも実際には有るけど、まれな事だからね。

  被害者と顔見知りの人物にしぼって捜査しているよ 」


セロフィート

かったですね、マオ。

  晴れて無実を勝ち取れましたね 」


マオ

「 オレは初めから無実だったろが!! 」


刑事

「 仲のい親子ですね 」


マオ

「 親…子ぉ…… 」


セロフィート

「 マオとワタシは兄弟きょうだいですよ、刑事さん 」


刑事

「 えぇっ?!

  兄弟きょうだいだったんですね。

  それは失礼しました! 」


マオ

「 ははは…… 」


 刑事さんはてんないはいってほかの御客に聞き込みをしに行った。


マオ

「 セロとオレが参加してるツアー客から被害者が出るなんてな。

  今日きょうの観光ツアーは中止になったけどさ、明日あしたからの観光ツアーはろうな?

  まさか、明日あしたも中止── 」


セロフィート

「 犯人次第でしょう 」


マオ

「 メインの桃りだけは体験したいんだけどぉ!! 」


セロフィート

「 逮捕されるといですね 」


マオ

ごとぉ~~ 」


セロフィート

ごとでしょうに 」


 セロはティーカップにくちを付け、フルーツティーを飲んでいる。

 オレはスペシャルプリンパフェをヤケいする事にした。

◎ 訂正しました。

  トラスンと言うのは── 」─→ “ トラスンさん ” と言うのは── 」

  “ トラスン ” について ─→ “ トラスン ” について

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