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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
七月中旬 【 デwwwwwト 】年越しました。
380/424

✒ 旅館で❌❌❌ 2


 いろ(いろ)と──バスガイドさんとツアー客達のあいだひともんちゃくあった訳だけど、セロがあいだはいってなだめてくれた事で、なんとかしゅうしゅうが付いて落ち着いた。

 さすすうせんねんきているセロだ。

 無駄に──じゃなくて、伊達にながきしてる訳じゃなかった。


 ほんじつのツアーが中止になった事が原因で、激しいかんしゃくを起こしたツアー客もた。

 楽しみにしていた今日きょうの観光ツアーが中止になったんだから、そりゃ怒るのは仕方無い事だと思う。

 高いカネを支払って参加してるんだから当然だ。


 ツアー客には怒る権利が有るし、文句を言う権利も有る。

 バスガイドさんはツアー客の思いを聞いてあげる義務と責任が有る。

 だからと言って、バスガイドさんに対して暴言をいてけなすのは間違っていると思う。


 バスガイドさんの人格否定をするのは明らかに言い過ぎだ。

 キレるのは構わないけど、大人なんだからせつたもってほど(ほど)にキレないと駄目だと思う。

 言葉の暴力もちからの暴力も絶対に駄目だ。


 [ ロビー ]にを呼ぶ事態にならなくてかった。

 ツアー客達は[ 宿泊室 ]へ戻ったり、[ 売店 ]にはいったり──と《 旅館 》の中で1日を過ごす事になった。

 《 旅館 》から出るのは禁止って事だ。


 なんでツアー客達が、《 旅館 》から出たら駄目になったのかというと────。


バスガイド

「 あの──、さきほどみなさんをなだめてくださってがとう御座いました。

  なんと御礼を言ったらいか──。

  ほんとうに助かりました 」


セロフィート

「 気になさる事は無いです。

  バスガイドさんも被害者です。

  加害者のように非難される筋合いは無いですし。

  理解してもらえてかったです 」


バスガイド

「 御二人の御蔭です(////)

  《 旅館 》へ着いたそう(そう)に[ 大浴場 ]へ連れて行かれたときなにが起きたのか分かりませんでしたけど──。

  こんな事態になるなんて…… 」


セロフィート

「 《 旅行会社 》へ報連相をしなければいけませんから、忙しくなりますね。

  運転手さんにも事情を伝えて、相談されるといですね 」


バスガイド

「 はい……。

  でも、今回はベテランの運転手さん達が担当して下さっていますからかったです。

  こんの事を相談してきます 」


 バスガイドさんはセロとオレに頭をげると《 旅館 》から出て、[ 駐車場 ]へ向かって去って行った。


マオ

「 はぁ…………。

  まさか、《 旅館 》から出るの禁止なんて──。

  そりゃ、かんしゃく起こしたくもなるよ…… 」


セロフィート

かんしゃくは兎も角、ぶつける相手を間違えてはいけません。

  バスガイドさんもツアー客もみなが “ 被害者 ” です。

  被害者同士で責め合い、ののしり合っても状況はこうてんしませんし、ものごとかいけつしません。

  責めるべき敵──加害者を間違えない事です 」


マオ

「 そだな。

  無駄にしんあんおちいって、ギスギスするばっかりで、わるほうに向いちゃうだろうしな。

  だけどさ、そうなると一体だれが犯人なんだ??

  この《 旅館 》の中に犯人がまぎれ込んでいて、ひそんでいるかも知れないって事だよな?

  被害者の皮をかぶってさ、自分がおかしたつみからのがれようとしてる── 」


セロフィート

「 さて、それはどうでしょう?

  すでに《 旅館 》から出てとおくへおおせているかも知れません 」


マオ

「 でもさ、[ 大浴場 ]で死体を発見したのは、従業員スタッフさんってはなしだぞ?

  殺害された被害者は23時にはだ “ 生存していた ” って目撃証言だって有るんだろ 」


セロフィート

「 被害者が最後に目撃された正確な時間は、部外者のワタシ達には分かりません。

  犯行時刻は目撃されたと証言された23時以降 ~ 発見される迄の時間帯となるでしょう。

  ぶねに浮かぶ死体が発見されたのは、掃除をする為に[ 大浴場 ]へはいった従業員スタッフさん3名です。

  掃除をする時間帯は決められていました。

  午前4時ごろにはすでに死体が “ ぶねに浮かんでいた ” という事になります 」


マオ

「 そうなると──、犯人が犯行に使える時間は約5時間ってところか?

  5時間で出来るもんなのか?? 」


セロフィート

「 出来る人は出来ます。

  そもそも、御馬鹿さんでなければ、出来ない殺害などしません。

  計画性の無いとっぱつてきな犯行の可能性も捨てきれませんけど 」


マオ

とっぱつてき──。

  そっか……計画的な犯行の可能性も有れば、不運が重なったりょの事故って可能性も有るんだな── 」


セロフィート

「 事件の解決は[ 大浴場 ]で現場検証と捜査をしている刑事さんに任せればいです。

  素人判断で推理をしても捜査を混乱させるだけです。

  こんかいは大人しくたかけんぶつするとしましょう 」


マオ

たかけんぶつかぁ……。

  なぁ、セロ── 」


セロフィート

こんかいの事件にワタシは無関係です。

  ワタシをうたがわないでください 」


マオ

「 ご…御免……。

  オレ……またセロをうたがっちゃったな…… 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  ワタシはぜんかたまりですからね♪ 」


マオ

「 うぅ゛…… 」


セロフィート

「 おや、顔色がわるいですよ。

  [ 宿泊室 ]に戻ります? 」


マオ

「 [ 喫茶店 ]が在ったよな?

  なんか食べたい 」


セロフィート

「 はいはい。

  ワタシと『 いいこと 』するより[ 喫茶店 ]ですか── 」


マオ

「 えっ?!

  セロと『 いいこと 』──したいっ!! 」


セロフィート

「 駄目でぇ~~す。

  [ 喫茶店 ]へ行きましょう 」


マオ

「 えぇっ?! 」


 セロはオレのみぎを掴むと、オレを引っって歩き出した。

 明らかに目的地は[ 喫茶店 ]をしている。

 「[ 喫茶店 ]に行きたい 」なんて言わなきゃかったぁ~~~~。


 完全に失敗したぁぁぁぁぁあああああ……。

 こんはセロと『 いいこと 』は出来ないかも知れない。

 うぅぅぅ………………セロ、怒ってるのかな??


──*──*──*── 喫茶店


 てんないは昭和のレトロな雰囲気を感じられる[ 喫茶店 ]た。

 昭和の時代を知らないオレだけど、妙に落ち着くのはなんでかな??

 革製のソファーはつやびかりしているのか、なんとも言えないこうたくが有る。


 すわごこいのか分からないけど、「 すわってみたい 」って思える革製のソファーだ。


セロフィート

「{ マオ、見てください。

   刑事さんがてます。

   てんないの御客に聞き取りをしているみたいです }」


マオ

「{ 嘘ぉ!?

   また刑事ぃ~~。

   セロ、どうするんだよ?

   また事情聴取を受ける事になるのか? }」


セロフィート

「{ そうですね。

   こんかいの事件に関しては、マオとワタシは完全に無関係です。

   聞き取りに協力してもうたがわれる事は無いです }」


マオ

「 うん……。

  今回(今日)の犯行の犯人にされないなら──って、前回(昨日)の犯行の犯人でも無いからな!!

  オレ、1000(パーセント)無関係で無実だからなっ!!

  セロだって知ってるだろ 」


セロフィート

「 はいはい、そうですね。

  立ちばなしめてせききましょう 」


マオ

「 うん… 」


 セロにうながされて、いてるせきのソファーに腰をろしてすわる。

 観光ツアーは諦める事になったけど、喫茶店デートもわるくないかも知れない。

 聞き込みをしている刑事がなければ、もっとデートっぽくなるのにな…………。

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