⭕ 清めの塩 ３
霄囹
「 『 褒め言葉だ 』って言ってるだろが。
幻夢は趣味の水墨画で大成功して、個展の依頼が凄いだろ。
だから、水墨画の個展への招待状を付けてやる予定さ 」
マオ
「 玄武さん，弓弦さんは？ 」
霄囹
「 特に無いな。
弓弦は女嫌いに拍車が掛かってるし、玄武は僕の “ 妻 ” だから、オマケは無い 」
マオ
「 何時から玄武さんがシュンシュンの妻になったんだよ？
玄武さんの耳に入ったりでもしたら、更に嫌われるぞ 」
霄囹
「 僕の心の中での事だから、グダグダ言うなよ。
マオは僕の特別だから話したんだ。
誰にも言うんじゃないぞ 」
マオ
「 “ 財布 ” で “ しんゆう ” って呼ばれても嬉しくないんだけどな～～ 」
霄囹
「 フン！
間違っては無いだろ（////）」
マオ
「 全くシュンシュンは……。
怒らないのは、オレだけだからな？
セロの前では四肢を引き裂かれたとしても絶対に言うなよ 」
霄囹
「 恐ろしい事を言うなよ…… 」
マオ
「 それ以上の発言をしてるって事だよ。
オレ以外は許してくれないぞ 」
霄囹
「 肝に銘じとく 」
ちゃんと分かってんのかな、シュンシュン──。
まぁ、良いか。
酷い目に遭わされて後悔するのはシュンシュンの方だしな。
オレはちゃんと伝えたし──。
後はシュンシュン次第って事で！
マオ
「 それでさ、“ 清浄の塩 ” って、キノコンに作らせてるのか？ 」
霄囹
「 当たり前だろ。
キノコン以外に誰が準備するんだよ 」
マオ
「 公式マスコットキャラクターに認定しているキノコンを働かせるなんて、シュンシュンも鬼畜だな 」
霄囹
「 謝礼は支払ってるよ 」
マオ
「 謝礼って？ 」
霄囹
「 キノコンの好物は活きの良い人間だろ。
人間を拉致するなんて僕には朝飯前さ★ 」
マオ
「 生きた人間をキノコンに渡してるって事かよ？ 」
霄囹
「 安心しろ。
お前が煩いから善良な一般市民は拉致してない。
最近、世間を賑わせてる犯罪── “ 闇バイト ” を知ってるか？ 」
マオ
「 やみばいと？？
シュンシュン、闇呪術を悪用してバイトしてるのか？ 」
霄囹
「 何で僕だよ。
言っとくが僕は “ 闇バイト ” とは無関係だからな！
まぁ、聞けよ。
“ 闇バイト ” を悪用して稼いでいる首謀者と幹部等を拉致してるんだ！ 」
マオ
「 首謀者と幹部達を拉致？
そんなのどうやって見付けるんだよ？ 」
霄囹
「 呪術が十八番の陰陽師だぞ。
犯人の特定なんて簡単に決まってるだろ！
安心しろよ、ちゃんと直筆と拇印入りの遺書を残してやってる。
“ 闇バイト ” 以外にも行って来た悪事に関してもメモリーカードのデータに残してある。
フフン！
僕は優しいだろ★ 」
マオ
「 親切なのが逆に怖いな～～ 」
霄囹
「 首謀者と幹部が消えれば、部下が繰り上がり後を継ぐだろ。
組織を潰さなければ、キノコンに支払う謝礼は無くならない。
何時でも必要な時に好きなだけ狩れる様にしてるんだ 」
マオ
「 態と “ 闇バイト ” の組織を生かしてるのか。
えがつないけど、頑張って尽くしてくれてるキノコン達の御褒美に活用してる訳だし、まぁいっか 」
霄囹
「 マオも話の分かる奴になったな！ 」
マオ
「 シュンシュンは存在してる “ 闇バイト ” の組織の数を把握してるって事か？ 」
霄囹
「 そうだな。
無駄に増えて収集が付かなくなると面倒だから、式隷に監視させてるんだ 」
マオ
「 式隷の姿は人間に見えないから監視役に向いてるよな。
“ 増えない様に ” って事は、何か式隷にさせてるのか？ 」
霄囹
「 いや、監視だけだ 」
マオ
「 何で目を逸らすんだよ？ 」
霄囹
「 気の所為だろ 」
シュンシュンは絶っ対、式隷に “ 何か ” させてると思う。
“ 善からぬ事 ” って事だけは分かる。
悪い事してる奴等だから、別に良いか──。
◎ 訂正しました。
善良な一般市民 ─→ 善良な一般市民
