⭕ 回らない寿司 1
《 タイムミー 》から出て、横断歩道を渡り終わって歩行者用の歩道を歩いている。
シュンシュンに買わされた18禁のエロゲーソフトは、オレが背負っているリュックサックの中に入っている。
一般的なサイズのリュックサックだけど、セロが収納魔法と軽減魔法を掛けてくれているから、幾らでも入るし、重くないリュックサックになっている。
要は現代版の魔法のバッグだな。
コーティング魔法と盗難防止魔法も掛けてくれてるから、リュックサックが車のタイヤに引かれても中身は無事だし、仮に盗まれたとしてもオレから半径5m離れると自動的に戻って来る仕様になっているんだ。
防犯魔法も掛けられてるから、オレ以外にはチャックを開ける事が出来なくて中身を持ち出せない様にもなっている便利なリュックサックだ。
古代魔法を重ね掛けされているリュックサックなんて、世界に1つしか存在しない高級な代物だ。
セロがオレの為に態々古代魔法を重ね掛けしてくれた特別なリュックサック。
オレに対するセロの愛を感じるぅ~~(////)
霄囹
「 マオ、途中で回らない寿司を食べて帰ろうぜ 」
マオ
「 回らない寿司ぃ?
おでんと中華まん類を食べたばっかりじゃないか。
未だ食べる気なのか? 」
霄囹
「 別に良いだろ。
使うのはマオの金じゃ無いんだからさ。
高級寿司を食べたいな。
お前が幻夢に連行されては、高級寿司を無理矢理に食べさせられてる事を知ってるんだからな! 」
マオ
「 別に連行されてないし!
無理矢理食べさせられてないし!
御馳走してくれてるだけだし(////)」
霄囹
「 幻夢は善意の押し付けが好きだからな!
迷惑してるんだろ 」
マオ
「 迷惑なんてしてないよ。
良くしてもらってばかりで、逆に申し訳無いと思ってるくらいなんだ……。
オレは未だ〈 皇 〉になってないし、セロが寿命を迎える迄は〈 皇 〉になるつもり無いんでけどさ…… 」
霄囹
「 マオが〈 皇 〉だろうが〈 皇 〉でなかろうが、眷属には関係無いんだぞ。
主人を構って甘やかしたんだ。
特に幻夢には弟が居ただろう。
人間だった弟は、とっくの昔に天寿を全うし、来世に生まれ変わり、別の誰かとして新しい人生を歩んでいる──が、幻夢は今も生きてる。
守護るべき弟が出来たみたいで嬉しいんだろ。
このまま幻夢を甘やかしてたら、どんどんエスカレートするかもな~~ 」
マオ
「 怖い事言うなよ… 」
霄囹
「 幻夢は妥協しないからな。
彼奴が厳選した店なら本物だ。
ネタも最高の一級品しか取り寄せない篦棒に高い寿司屋に決まってる。
本物のセレブしか通わない会員制の《 寿司屋 》とかな! 」
マオ
「 何で知ってんだよ……。
確かに会員制の《 高級寿司屋 》ばっかりだけど…… 」
霄囹
「 フフン、やっぱりな!
そうだと思ったんだ。
彼奴
弓道の大会に行くと、金持ちしか乗らない高級リムジンが駐車場を埋め尽くすらしいからなぁ。
趣味で描
マオ
「 そ…そうなんだ……。
水墨画は出展する度
霄囹
「 作品を買う客の情報は公開されないからな。
幻
幻
マオ
「 そうなんだ……。
幻
霄囹
「 さぁな。
其
楽しみだねぇ、回らない高級寿
マオ
「 行
今から行く《 高級寿司屋 》の大将には、良
他
紹介してくれた幻
霄囹
「 あのなぁ、僕だって貴族の端
礼儀作法くらいマスターしてるんだよ!
今
馬鹿にするなよ 」
マオ
「 えっ?!
そうなのか?
……………………礼儀正
霄囹
「 これでも最高権力者の帝
年配になってからだけどな。
礼儀作法に拘
今では良
マオ
「 へぇ?
じゃあ、お手並み拝見だな! 」
霄囹
「 お
王族の皇子様! 」
マオ
「 …………………………先
霄囹
「 マオ!
そういうのは良
マオ
「 自信が無いのか?
ブランクが有るもんな★ 」
シュンシュンは負け惜
礼儀正
楽しみかも★
◎ 訂正しました。
今も生
買い難 (にく)いんだが、─→ 買い難