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⭕　転売ヤー　３

霄囹

「 ……………………………………あった！

　コイツが２作目だな。

　どうやら幼少時（じ）から始まる物語（ストーリー）みたいだ。

　引っ越し先（さき）の幼稚園に編入後（ご）、幼いヒロイン達と出逢い、仲良くなるのが第１章の内容みたいだな」

霄囹

「 …………１作目と２作目のイラストが全然違うんだけど？

　何（なん）でかな？」

霄囹

「ヒロイン達のクオリティが半（はん）端（ぱ）なく上（あ）がってるな。

　相（そう）当（とう）な力（ちから）を入（い）れてるみたいだ。

　２作目が出た後（あと）に１作目がリメイク発売されてるな」

マオ

「リメイク発売って？」

霄囹

「イラストは兎も角、中身（ストーリー）が良（よ）かったんだろう。

　エロゲーなのに中身（ストーリー）の出来が良（よ）くて人（にん）気（き）が出たらしい。

　中身（ストーリー）は変えず、ヒロインのイラストを一（いっ）新（しん）したんだと。

　２作目のイラストが当たったんだな。

　ファンからの要望でリメイク版が実現したらしいぞ」

マオ

「へぇ～～。

　そんな事が有るんだな。

　リメイク版の１作目は無いのか？」

霄囹

「何（なん）だよ、マオ。

　興味が出たのか？

　お前も好きだな★ 」

マオ

「別にエロゲーがしたい訳じゃなくて、どんなイラストにビフォーアフターしたのか見たいだけだよ」

霄囹

「フッ★

　そういう事にしといてやるよ★ 」

マオ

「ウインクすんな！」

　また、シュンシュンがゲームソフトを探してくれる。

　手慣れてるな～～。

　オレが知らないだけで、かなり頻繁に来（き）てるのかも知れないな。

マオ

「なぁ、シュンシュン──【少年陰陽師★平安幻想異聞録】も１８禁ソフトに指定されてるんだっけ？」

霄囹

「【少年陰陽師★平安幻想異聞録】は２０禁ソフトだぞ。

　１８禁ソフトコーナーを探しても無いぞ」

マオ

「えっ……此（こ）処（こ）には無いのか？」

霄囹

「２０禁ゲームは完全に成人向けゲームだからな。

　１８歳は未（ま）だ未成年だから、対象外（がい）扱いされてるぞ。

　成人年齢を１８歳に引き下（さ）げる話（はなし）も出てるみたいだが、２０禁ゲームは２０歳にならないと購入が出来ない仕組みになってるんだ。

　１８歳，１９歳が年齢を偽（いつわ）り、２０禁ソフトを購入すると “ 年齢詐称の罪（つみ） ” で即（そく）現行犯逮捕される事になってるな。

　１００万円の罰金を支払い、３年～５年の刑務所(ブタ箱)生活で臭（くさ）い飯（めし）を食（く）う事になるぞ。

　刑務所(ブタ箱)生活が嫌（いや）なら保釈金（きん）５００万円だ。

　５００万は最低額だぞ」

マオ

「随分と厳（きび）しいんだな……。

　罰金を支払っても刑務所に入（い）れられるのかよ？」

霄囹

「年齢詐称も立派な犯罪だぞ。

　それに罰金や保釈金（きん）は刑務所の維持費や運営費，犯罪者達の食事代なんかに使われる事になってるんだ。

　善（ぜん）良（りょう）な国民から搾り取ってる(徴収してる)税金だけで大（おお）勢（ぜい）の犯罪者達を養（やしな）えやしないのは明（めい）白（はく）だろ」

マオ

「そうなんだ…。

　シュンシュンは物（もの）知（し）りだよな」　

霄囹

「（マオってチョロいよなぁ。

　　疑いもしないで信じてやがるしぃ～～。

　　そういう所が “ 可愛い ” んだろうな～～）

　【少年陰陽師★平安幻想異聞録】は再来年(２年後)に２０禁で【少年陰陽師★平安幻想異聞録２】を発売する予定らしいぞ」

マオ

「えっ？

　【少年陰陽師★平安幻想異聞録２】が発売されるのか？

　オレ、未（ま）だハードモード(性愛ルート)をクリア出来てないのに── 」

霄囹

「イージーモード(友愛ルート)，ノーマルモード(家族愛ルート)はクリアしてるんだろ。

　ハードモード(性愛ルート)は諦めろよ。

　セーブデータの入（はい）ってるメモリーカードを〈テ(原質)フ(の源（みなもと）) 〉に変換されたくないだろ」

マオ

「それはそうだけど…… 」

霄囹

「セロフィートは確実に殺（や）るぞ」

マオ

「物騒な言い方（かた）するなよ…… 」

霄囹

「 ──有ったぞ、マオ。

　これがリメイク版の１作目だ」

マオ

「本（ほん）当（と）だ！

　随分とイラストが違うな。

　リメイク版の方（ほう）で遊びたいかもだ」

霄囹

「よし、買うか。

　この３本は僕がマオにプレゼントしてやるよ。

　少し早いが真（しん）友（ゆう）からのクリスマスプレゼントだぞ！」

マオ

「シュンシュン……。

　支払うのはオレだろ」

霄囹

「細かい事を言うなよ。

　帰ったら早速、プレイしてみようぜ」

マオ

「オレがするのかよ？」

霄囹

「ＢＬ（ボーイズラブ）ゲームや（・）り（・）込（・）ん（・）ど（・）い（・）て（・）今更だろ。

　これでマオも大人の階段を上（あ）がれるな★ 」

マオ

「 …………別に上（あ）がりたく無ないけど。

　オレはと（・）っ（・）く（・）の（・）昔に大人だし！」

霄囹

「ふぅん？

　因（ちな）みにマオは異性と合体した事が有るのか？」

マオ

「有るわけ無いだろ！（////）

　手だって握った事ないし……（////）」

霄囹

「何（なん）だよ、じゃあマオはチェリーちゃんのまま人間を止（や）めたのか？」

マオ

「チェリーちゃん？

　確（たし）かにサクランボは好きだけど──、種無しの方（ほう）が食べ易いかな。

　種も〈テ(原質)フ(の源（みなもと）) 〉に変換されるから食べても問題は無いんだけど── 」

霄囹

「果物（フルーツ）に持って行くなよ。

　まぁ──、だからこそのマオか。

　女に喰（く）われて無い男子は今（いま）時（どき）貴重だぞ」

マオ

「どゆことだよ？」

霄囹

「此方（こっち）の事だから気にするな。

　（マオには女の手（て）垢（あか）が付いてないのか──。

　　意外だな……人間だった頃に彼女の１人や２人は居（い）たかと思ったが──。

　　なら、男の手（て）垢（あか）は──いや、セロフィートが “ 魂（たましい）の契約 ” 迄して手に入（い）れたマオだ。

　　男の手（て）垢（あか）も付いてないんだろう。

　　セロフィートの事だ、手（て）垢（あか）でベトベトなマオと “ 魂（たましい）の契約 ” をするとは思えないからな）」　　

マオ

「シュンシュン？

　急に黙（だま）り込んだりして、どうしたんだよ？」

霄囹

「僕が直（じき）々(じき)に女の汚（きたな）さと醜（みにく）さを確（しっか）りと教えてやるよ」

マオ

「遠慮したい…… 」

霄囹

「遠慮するなよ、僕の善意だ。

　マオは僕の財（しん）布（ゆう）だからな、特別だぞ★

　転売する分（ぶん）を買ったらＣＥＳ（コンビニエンスストア）に寄ろうぜ」

マオ

「未（ま）だ買うのかよ？」

霄囹

「当たり前だろ。

　｛税込み１万しないゲームソフトが１０万に化（ば）けるんだぞ！

　　買うに決まってるだろ｝」

マオ

「シュンシュン……。

　通報されて警察沙（ざ）汰（た）にならない程（てい）度（ど）にしとけよ」

霄囹

「通報？

　される訳が無いだろ。

　｛寧（むし）ろ、通報するのは美少女の姿をした僕の特権だぞ｝」

マオ

「そうだったな～～」

　シュンシュンの事だから、デート中（ちゅう）にラブホテルとかに連れ込まれたりはしないだろうけど──。

　どっちかと言うとシュンシュンの方（ほう）が、相手を騙（だま）して連れ込む側だもんな。

　態（わざ）々(わざ)ゲームソフトの転売なんてしなくても毎（まい）月（つき）億に近い金額を稼いでるってのに悪趣味だよな。

　シュンシュンの買い物は未（まだ）々(まだ)終わりそうもない。

　シュンシュンの買い物って女の買い物並（な）みに長いかも知れない。

　出来る事なら今（いま）直（す）ぐにでも１８禁コーナーから出たい……。

◎　訂正しました。

　　何（なん）でかな？ ─→ 何（なん）でかな？」

　　入（い）れてるみたい。─→ 入（い）れてるみたいだ。

　　入（いれ）られるのかよ？ ─→ 入（い）れられるのかよ？

　　本（ほん）当（とう）だ！ ─→ 本（ほん）当（と）だ！

　　オレが擂るのかよ？ → オレがするのかよ？

◎　変更しました。

　　幼稚園で、─→ 幼稚園に編入後（ご）、

　　第１章みたいだな」─→ 第１章の内容みたいだな」

⭕ 転売ヤー ３

⭕　転売ヤー　３