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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
一〇月中旬 【 寄り道 】「 オーブGET 」の続きです。
360/424

⭕ 転売ヤー 2


 時間を少しさかのぼってみる──。




 2階の《 フートコード 》でちょうしょくを終えたあと、オレはシュンシュンに引っられて同じく2階に在るゲームソフトが販売されてる《 ゲーム店 》へ連れて行かれた。

 には色んなゲームソフトが揃っていて、開店してからたいして時間がってないのに、御客がおおぜいていてにぎわっている。

 男性客よりも女性客が多いのはなんでだろうな?


 《 ゲーム店 》にはいった シュンシュンはさまとあるコーナーの在る場所へ向かった。

 そのコーナーはじょうひんなワインレッドいろをしたカーテンで仕切られている場所だった。

 なんでカーテンで仕切られているのかオレには分からなかった。


 カーテンをけて中へはいると、その空間には男性客だらけだった。

 かなり広い売り場なのに男性客がおおぜいる所為でせまく感じる。

 男ばっかりだから独特の男しゅうがしてムサい……。


マオ

「 シュンシュン、る御客ってさ、みんな18禁ゲームがてでるのか? 」


霄囹

「 当然だろ。

  ちなみにだ、左側に在るは男性専用の18禁コーナーだが、右側には女性専用の18禁コーナーも在るんだぞ 」


マオ

「 女性専用の18禁コーナー??

  そんなのも在るんだ?

  っていうか、女性も18禁ゲームするのか? 」


霄囹

「 はぁ?

  当たり前だろ。

  女は “ 18禁を知らない天使 ” とか思い違いしてんなよ。

  女にだって性欲は有るんだ。

  性欲のぐちにエロゲーを利用するには男も女も同じだぞ 」


マオ

「 そ…そうなんだ…… 」


霄囹

「 エロゲーは世代や性別の垣根を越え、世界を救う救世主メシア的存在でも有る。

  エロを否定する馬鹿のやまいは完治しない。

  恥を捨て、殻をやぶり、自分の中で押さえ込んでいたエロを認めて、素直に受けれる事で、エロをけんしていた自分から心をはなち、エロに全身をゆだねれば──、細胞が活性化し、なんびょうなんか死滅させて元気になれるってもんだ。

  エロのちからは偉大でな、1番の特効薬なんだよ。

  エロパワーの凄さがわかったか? 」


マオ

「 ………………きゃくしょくし過ぎじゃないのか?

  なんでもほど(ほど)にだろ。

  悪用して迷惑を掛けるやからだってる訳だし──。

  それにエロのちからが凄くてなんびょうが完結しない患者だってるだろうし…… 」


霄囹

「 当然だろ。

  信じる気持ちのきょうじゃくこうていも人に依って違うんだ。

  してや心の底から “ 信じきる ” なんて事が出来る人間なんてやしない。

  クローンじゃないんだから、だいなりしょうなり差が有るのは当然だ。

  みんな違うのは当たり前だし、世界の常識だぞ。

  熱心な活動が差別を無くそうといくら奮闘したって、差別ってのは無くならないように世界は出来てるんだ。

  まれ出る環境が違うように、どうやったって自分を産む母親を選ぶ事も決める事も出来やしないんだ。

  自分を産んだ母親が奴なのか見てれば、前世の自分のざまけんとうは付くだろ。

  因果応報だな。

  自分を産んだ母親に文句を言ったり、恨んだりするよりも前世の自分に文句を言うべきなんだ 」


マオ

「 前世の自分に文句は言えないだろ。

  前世の記憶が無いんだからさ……。

  それに状態,環境化でも “ 人間として産まれる事が出来た ” って事は奇蹟じゃないか。

  じゅうぶん、黒字繰り越ししてるって事だろ。

  頑張って善を積んで功徳の貯金をしてくれた前世の自分に対して、ずは “ 感謝ありがとう ” だろ。

  文句を言うのは違うと思うな 」


霄囹

「 セロフィートとってのになんで “ 感謝ありがとう ” って言葉が出てるんだよ?

  お前、ほんとうに僕のなのか? 」


マオ

「 シュンシュン!

  財布を “ マオ ” って読むなよ。

  オレはセロの財布であって、シュンシュンの財布じゃないんだからな! 」


霄囹

「 ケチくさい事を言うなよ。

  僕のともだちだろ★ 」


マオ

「 シュンシュン~~~~。

  財布を “ ともだち ” って読むの禁止にするぞ! 」


霄囹

「 なら、しんゆうだな★ 」


マオ

まったく…… 」




 ────とまぁ、そんなこんなで現在にいたる訳で……。


霄囹

「 おっ!

  見ろよ、マオ。

  これなんておもしろそうだぞ 」


マオ

なにが? 」


霄囹

「 主人公が前世にダイムスリップするらしい。

  前世で出逢うさま(ざま)なヒロイン達と楽しめる内容だ。

  ヒロイン達とづくりも出来て、2作目のソフトでは1作目のセーブデータをコンバートする事が出来るらしいぞ 」


マオ

「 2作目が有るんだ?

  データをコンバートするとなにか違うのか? 」


霄囹

「 2作目の物語ストーリーが変わるみたいだな。

  セーブデータ無ししくはコンバートしない状態で進める2作目のノーマル物語ストーリーとセーブデータ有り、コンバートした状態で進めるスペシャル物語ストーリーが有るんだ。

  なか(なか)そそってくれる内容じゃないかよ 」


マオ

「 過去の世界にタイムスリップした主人公はさ、現代に帰れるのかな?

  そもそもどうやって過去の世界にタイムスリップするんだよ? 」


霄囹

「 方法なんかたいした問題じゃないさ。

  肝心なのは、これがエロゲーだって事だ。

  出逢える可愛いヒロイン達に痴漢(エロい事)して楽しめるって事が重要なんだ★ 」


マオ

「 でもさ、イラストを見る限り “ 可愛い ” とは言えないんじゃあ…… 」


霄囹

「 ………………………………そうだな……。

  おもしろそうな内容なんだが……このイラストじゃあ不完全燃焼だな……。

  イラストより中身ストーリー重視の作品か?

  このイラストのヒロインとエロい関係になれてもどころえそうだな…… 」


マオ

「 ……………………ちなみに2作目は有るのかな? 」


霄囹

「 2作目か?

  探してやるから待ってろ 」


 シュンシュンはゲームソフトが並んでいる棚を見始めた。

 左手に持っているゲームソフトの2作目を探してくれる。

◎ 訂正しました。

  みな18禁ゲーム ─→ みんな18禁ゲーム

  はけぐち ─→ ぐち


◎ 変更しました。

  付けていた ─→ 込んでいた

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