⭕ ダンジョン攻略 17
マオ
「 シュンシュン、キギナに喧嘩を売らない!
キギナもシュンシュンの喧嘩を買わない!
御互い、言い返すの禁止にするぞ 」
霄囹
「 ………………チッ。
僕は悪くないからな! 」
キギナ・メグド・ナール
「 フン!
私だって悪くないわ!
か弱い私は何時だって被害者だもの 」
霄囹
「 被害者だぁ?
お前は何時だって加害者だろが! 」
キギナ・メグド・ナール
「 闇呪術で人間を呪っては遊んでるアンタだって、立派な加害者よ! 」
マオ
「 2人共!
仲間割れ禁止!! 」
霄囹
「 ……………………分かったよ… 」
キギナ・メグド・ナール
「 ……………………マオの顔を立てて上げるわ… 」
ふぅ~~。
何とか落ち着いてくれたみたいだな。
このまま2人だけにしたら、また口論を始めそうだ。
ネットチェスを楽しんでいるキノコンは、患者を完全に放置してるしぃ~~。
マオ
「 …………キギナにカードは貸せないけど、10万下ろすから、それで買い物しろよ。
余分には渡さないから、10万以内だからな 」
キギナ・メグド・ナール
「 マオぉ~~!
アンタ、最高の主人だわ♥
アンタの眷属になれて幸せよ♥ 」
マオ
「 そりゃどうも…… 」
霄囹
「 10万も使わせるのかよ!
僕には無いのか!
僕にも臨時の小遣いを寄越せよ 」
マオ
「 上から目線で言うな!
オレの方が年長者だからな。
《 ダンジョン 》攻略は今度にして、今日はシュンシュンの買い物に付き合うから、10万は無し! 」
霄囹
「 マジかよ……。
10万の方が良かったな。
失敗したぁ~~!! 」
マオ
「 シュンシュン… 」
全く、シュンシュンと来たら──。
毎月何千万って金額の収入が有るってのに……がめついんだから──。
開店時間まで6時間も有るから、オレはシュンシュンと囲碁で時間を潰す事にした。
シュンシュンと囲碁勝負をするのは久し振りだ。
因みにキギナは、開店前に目を付けている商品を確保をする為に《 救護室 》を出て行った。
霄囹
「 マオが『 10万やる 』なんて言うから、張り切って出て行ったな。
文字通りの現金女だな! 」
マオ
「 ははは…… 」
──*──*──*── 6時間後
──*──*──*── ATM
開店と同時にATMに足を運んだら、MBKを使って現金10万を引き出す。
引き出した10万円を置かれている封筒に入れてからキギナに手渡した。
キギナは嬉しそうににんまりとほくそえんでは、封筒に何度も唇を当ててはチュッチュッしている。
マオ
「 はしゃぎ過ぎじゃないかな? 」
キギナ・メグド・ナール
「 何言ってんの、10万なのよ、10万!!
テンション爆上がりに決まってるでしょ!
じゃ、私は買い物を楽しんで来るわね♥ 」
キギナはアニメ関連のグッズを販売している店に向かって走り去って行った。
まるで水を得た魚の様に元気だったな。
霄囹
「 マオ、僕等も行こう。
先ずはリッチな朝食だ!
2階の《 フードコート 》へ行こう 」
マオ
「 分かったよ 」
【 セロカ君の本屋・2号店 】と【 セロカ君の本屋・3号店 】の2階には《 フードコート 》が作られている。
《 フードコート 》に出店されている、テナント店は全て《 セロッタ商会 》関連の店舗だ。
調理は全てキノコンが担当していて、接客は店員に扮した〈 器人形 〉が担当している。
元手はタダ同然だから、売り上げ金額が半端無い。
近くのエスカレーターを使って、シュンシュンと2階の《 フードコート 》へ移動する。
──*──*──*── 2階
──*──*──*── フードコート
開店したばかりだから御客は居なくて、ガランとしている。
貸し切りだ。
朝食は、ふわっとしたパンケーキを食べる事になった。
意外にもシュンシュンはホットケーキやパンケーキが好きなんだ。
オレもキノコンが作ってくれる特製ホットケーキや特製パンケーキが好きだ。
新鮮なカットフルーツやヘルシーなクリームを添えてくれる。
ふわふわなパンケーキと言っても種類が有って、取り敢えず全種類のパンケーキを作ってもらう事にした。
色んなパンケーキを食べれるから朝食は豪勢だ。
キノコンは特製ワッフルもサービスで付けてくれた。
朝食を終えた後は、シュンシュンの買い物に付き合う。
シュンシュンは何を買うんだろう?
書籍とアニメ関連のグッズしか販売してないってのにな──。
◎ 訂正しました。
唇 (くちびる)を当てては ─→ 唇を当てては