──*──*──*── 階層ボス
キギナ・メグド・ナール
「 ちょっ──目が眩む様な金ピカじゃないのよ!
彼奴の鱗を売ったら高いんじゃないかしら! 」
キギナの瞳は爛々と輝いている。
どうやらヤマタノオロチの黄おう金ごんを見てウハウハ興奮しているみたいだ。
金きん欲よくに目が眩くらんでるけど大丈夫かよ……。
霄囹
「 がめつい死神だな!
見ろよ、彼奴アイツの背中を!
おい、見ろよ。
翼が生はえてるぞ──。
彼奴アイツ、飛行タイプじゃないか?
飛ぶなんて聞いてないぞ! 」
マオ
「 ………………。
強そうに見せる為の飾りかも知れないだろ?
宙には浮かないんじゃないかな?? 」
霄囹
「 本ほん当とかよ……。
黄おう金ごんといい翼といい完全にキ◯グギ◯ラをパクってるよな、絶対!
山やま岐たの大蛇おろちとキ◯グギ◯ラを合体させやがったんじゃないか? 」
マオ
「 キ◯グギ◯ラが何なにかは知らないけど、ヤバそうなのは分かった──。
取り敢えず、当初の予定通とおりヒールとキュアを使う首を落とそう。
もし、宙に浮く様ようなら、オレが左さ右ゆうの翼を斬り落とすよ。
シュンシュンとキギナは首に集中してくれ 」
キギナ・メグド・ナール
「 良いいわよ。
囮おとり役と翼はマオに任せるわ 」
霄囹
「 チームワークは苦手なんだが──、今回はマオリーダーに従したがってやるさ 」
マオ
「 じゃあ、オレは先に行ってヤマタノオロチ合成獣キメイラの注意を引いてるよ 」
オレは鞘から剣を抜いてヤマタノオロチ合成獣キメイラへ向かって走った。
春しゅん舂しょう霄しょう囹れいは飛行タイプの式神を召喚すると背中に飛び乗る。
雷属性のワンド,火属性のワンド,氷属性のワンドを持つと式神に命めいじてヤマタノオロチ合成獣キメイラへ向かわせた。
キギナ・メグド・ナールは背中から艶やかな漆黒の翼をバッと生はやし、大おお鎌がまを構える。
バサッと翼を動かす羽ばたかせるとヤマタノオロチ合成獣キメイラを目指して飛んだ。
マオはヤマタノオロチ合成獣キメイラの注意を引く為に何なん度ども斬り込んでは攻撃を続けている。
どうやらマオは左さ右ゆうの翼を落とす気でいるらしい。
春しゅん舂しょう霄しょう囹れいは式神に的確な指示を出しながら、絶妙な位置から雷属性のワンドを使い雷サンダー魔法マジックを放はなつ。
強力な雷サンダー魔法マジックを受けたヤマタノオロチ合成獣キメイラの動きが一瞬だけ止とまる。
一瞬の隙を見み逃のがさず、キギナ・メグド・ナールが素す早ばやくヒールを使うヤマタノオロチ合成獣キメイラの首を斬り落とす。
すかさず春しゅん舂しょう霄しょう囹れいが火属性のワンドを使い、ヤマタノオロチ合成獣キメイラの首が再生し生はえて来こない様ように神経を焼き尽くす。
その後あと、氷属性のワンドを使い焼いた首をカチンコチンに凍こおらせた。
マオもタイミングを合わせて左側の翼を斬り落とす。
マオ
「 ──どうやら、翼は再生しないみたいだな。
良よかった!
次は右側の翼を落とそう 」
再さい度ど、春しゅん舂しょう霄しょう囹れいは式神に的確な指示を出しながら、絶妙な位置から雷属性のワンドを使い雷サンダー魔法マジックを放はなつ。
強力な雷サンダー魔法マジックを受けたヤマタノオロチ合成獣キメイラの動きが一瞬だけ止とまる。
一瞬の隙を見み逃のがさず、キギナ・メグド・ナールが素す早ばやくキュアを使うヤマタノオロチ合成獣キメイラの首を斬り落とす。
すかさず春しゅん舂しょう霄しょう囹れいが火属性のワンドを使い、ヤマタノオロチ合成獣キメイラの首が再生し生はえて来こない様ように神経を焼き尽くす。
その後あと、氷属性のワンドを使い焼いた首をカチンコチンに凍こおらせる。
マオもタイミングを合わせて右側の翼を斬り落とす。
3度目も同様に春しゅん舂しょう霄しょう囹れいは式神に的確な指示を出しながら、絶妙な位置から雷属性のワンドを使い雷サンダー魔法マジックを放はなつ。
強力な雷サンダー魔法マジックを受けたヤマタノオロチ合成獣キメイラの動きが一瞬だけ止とまる。
一瞬の隙を見み逃のがさず、キギナ・メグド・ナールが素す早ばやくヤマタノオロチ合成獣キメイラの首を斬り落とす。
マオはヤマタノオロチ合成獣キメイラの注意を引く為にキギナ・メグド・ナールが斬り落とした首とは逆方向に攻撃をする。
春しゅん舂しょう霄しょう囹れいが火属性のワンドを使い、ヤマタノオロチ合成獣キメイラの首が再生し生はえて来こない様ように神経を焼き尽くす。
その後あと、氷属性のワンドを使い焼いた首をカチンコチンに凍こおらせる。
この連携攻撃パターンを5回繰り返し行おこなった末すえ、ヤマタノオロチ合成獣キメイラは左さ右ゆうの翼と8つの首を失う事になった。
霄囹
「 やったぞ!
ヤマタノオロチ合成獣キメイラを倒した! 」
キギナ・メグド・ナール
「 やっとね!
長い戦いだったわ!
金キンピカの鱗、欲しいわぁ~~ 」
春しゅん舂しょう霄しょう囹れいとキギナ・メグド・ナールは階層フロアボスを倒せて喜んでいた為、ヤマタノオロチ合成獣キメイラの異変に気き付づいていない。
ヤマタノオロチ合成獣キメイラの異変に気付けたのはマオだけだった。
マオ
「 シュンシュン,キギナ──、ヤマタノオロチ合成獣キメイラから離れろ!
未まだ終わってない!! 」
マオの言葉を聞いた春しゅん舂しょう霄しょう囹れいとキギナ・メグド・ナールだったが、反応が遅れたばかりにヤマタノオロチ合成獣キメイラの亡なき骸がらから放はなたれた強力で鋭い疾しっ風ぷうを食くらってしまった。
攻撃を全身に受けてしまったのはキギナ・メグド・ナールだ。
左さ右ゆうの翼にもダメージを食くらったキギナ・メグド・ナールはバランスを保たもてなくなり、空くう中ちゅうから落らっ下かすると地面に身体からだを強く打ち付けた。
春しゅん舂しょう霄しょう囹れいも突然の攻撃を食くらいはしたものの、咄とっ嗟さの判断と機転で乗っていた式神を盾にした。
受けるダメージを軽減させる事が出来たお・蔭・で・ヤマタノオロチ合成獣キメイラから距離を取る事が出来た。
式神から激しい怨みを買ったのは言うまでもない。
マオは倒れて深ふか傷でを負おったキギナ・メグド・ナールに近ちか付づくと、お姫様抱っこをしてヤマタノオロチ合成獣キメイラから離れた。
マオ
「 シュンシュン、回復系のワンドを使ってキギナを回復させてくれ 」
霄囹
「 分かった 」
春しゅん舂しょう霄しょう囹れいが回復系のワンドを使い、キギナ・メグド・ナールの傷を癒してる間あいだ、マオはヤマタノオロチ合成獣キメイラの亡なき骸がらの警戒を続ける。
マオ
「 第2形態とか無いよな…… 」
マオは不安に思いながら、ヤマタノオロチ合成獣キメイラの亡なき骸がらを見ている。
ヤマタノオロチ合成獣キメイラの亡なき骸がらがモゾモゾと怪しく動いているのを確認する。
マオは警戒を強め、唾つばと一緒に息もゴクリ──と呑み込んだ。
◎ 訂正しました。
お蔭で受けるダメージを軽減させるす事が出来た ─→ 受けるダメージを軽減させる事が出来た