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✒ ダンジョン攻略 10


霄囹

「 マオ、僕の式神はしばらく使えないぞ。

  はぁ………… 」


 シュンシュンは裏ボス(じゅれい)に式神をズタボロにされてショックを受けてるみたいだ。

 かなり強い式神みたいだから、落ち込むのも仕方無いかも知れない。


マオ

「 式神を使えないなら、びとを召喚したらいんじゃないのか? 」


霄囹

びとは駄目だな。

  今、調整ちゅうで召喚は出来ないんだ 」


マオ

「 調整ちゅう

  またいじってるのか? 」


霄囹

「 メンテナンスだよ。

  びとは死体を使ってるからな、見た目に依らず意外と繊細なんだよ 」


マオ

「 ……………………アレが繊細…… 」


霄囹

「 使える式神を増やす必要が有りそうだな。

  2軍を作るか── 」


マオ

しきれいを式神にする事は出来ないのか?

  使役はしてるんだろ 」


霄囹

「 使役にも種類が有るんだ。

  式神にするなら専用の使役術を使う必要が有るんだよ。

  それにしきれいは名前を奪って強制的にくだしてるからな、式神には出来ないのさ。

  1度奪った名前は返せないからな 」


マオ

「 陰陽術も奥が深いんだな……。

  でもさ、しきれいって沢山るじゃんか。

  どうやって名前を覚えてるんだ?

  シュンシュンって記憶力がいのか? 」


霄囹

「 専用の帳面に名前を移してるんだ。

  それをめくれば、名前としきれいの姿が見れるんだ。

  便利なんだぞ 」


マオ

「 へぇ~~、そんなのが有るんだな 」


霄囹

「 フフン!

  僕しかれないし、見れないようにしてあるんだ!

  式神用の帳面も有るんだぞ! 」


マオ

「 名前を奪ってないのにか? 」


霄囹

「 名前を奪わなくても使えるんだよ。

  ──来年(1月)はいったら僕は一旦、故郷に戻る。

  新たな式神を手にれて育てる為にな! 」


マオ

「 来年か──。

  じゃあ、しばらくは会えなくなるのか…… 」


霄囹

「 おい、そんな顔するなよ。

  別にこんじょうの別れをする訳じゃないんだぞ。

  《 げんじの屋敷 》を拠点にして動くんだから、でも会えるさ 」


マオ

「 そうなんだ?

  じゃあ、遊びに行けるな! 」


霄囹

「 そんなに嬉しそうな顔するなよ。

  まったく……(////)」


キギナ・メグド・ナール

しょうれいの故郷って、≪ にっぽんこく ≫とは別の≪ しまぐに ≫なのよね?

  名前はなんて言うのよ? 」


霄囹

「 さぁな………………≪ こく ≫だったか?

  覚えて無いな 」


マオ

「 わこく??

  初めて聞いたかも!

  どんな漢字なんだ? 」


霄囹

「 一般的な “ わ ” だな。

  平和の “ 和 ” とむずかしい方の “ くに ” だな。

  書くと── “ 和圀 ” だ 」


マオ

「 へぇ~~。

  “ しま ” は付かないんだな 」


霄囹

「 そうだな。

  ≪ にっぽんこく ≫にも付いてないだろ 」


マオ

たしかに! 」


キギナ・メグド・ナール

「 その≪ こく ≫にも死神ってるの? 」


霄囹

「 死神だって?

  僕は見た事ないねぇ。

  てんにょしてるけどな 」


キギナ・メグド・ナール

てんにょぉ? 」


マオ

づるさんと人間だったげんさんは、てんにょの血も受け継いでるんだ 」


キギナ・メグド・ナール

「 へぇ?

  てんにょねぇ~~。

  会ってみたいわね! 」


マオ

「 ははは…………。

  あぁ──あと、向こうの怪異には実体が無いんだ。

  専用のを使わないと倒せないんだ。

  此方こっちの攻撃は効かないのに、怪異(無実体)の攻撃はらうんだよな~~ 」


霄囹

「 陰陽師は式神に倒させるから、は必要ないんだが、護身用に欲しがる陰陽師は退魔師試験を受けて合格しないといけない 」


マオ

「 シュンシュンはを持ってないのか? 」


霄囹

「 僕の式神は強いんだ。

  なんか僕には必要無い。

  げんも持ってないと思うぞ。

  彼奴アイツには呪靈を呼び出せるからな 」


マオ

づるさんが愛用してるらいの弓もなんだ 」


キギナ・メグド・ナール

「 あのしょくの悪くてあく趣味な弓もがなの?

  マジできっしょぉ~~ 」


マオ

「 ははは…………。

  オレも退魔師試験に合格してとうを持ってるよ 」


キギナ・メグド・ナール

「 ふぅん?

  実体の無い怪異ねぇ?

  死神の武器でも駄目なのかしら? 」


マオ

「 どうかな?

  セロがオレの為に用意してくれた特殊なかたなと剣ですら、怪異(無実体)の攻撃は防ぐ事は出来ても、怪異(無実体)への攻撃は出来なかったんだよな 」


キギナ・メグド・ナール

「 ふぅん?

  私も≪ こく ≫に行ってみたいわ!

  死神がないなら、思いっきり羽根を伸ばせそうだし! 」


マオ

「 でも、シュンシュンが≪ こく ≫に帰るのは来年だぞ 」


キギナ・メグド・ナール

「 私だって来年で構わないわよ。

  今年の冬は映画を観ないといけないもの! 」


マオ

「 映画?

  濃厚なBLボーイズラブの陰陽師映画だっけ?

  実写版の── 」


キギナ・メグド・ナール

「 そうよ★

  アレを観なきゃ、安心してとしを越せないわ! 」


 そんな訳で、雑談に花を咲かせながら休憩をした。

 はらごしらえもしたし、キノコンが新品のおおがまを持っててくれた。

 裏ボス(じゅれい)への再戦の準備も整えた。


マオ

「 キノコン、すけ頼むな 」


キノコン:噴水場担当

「 お任せくださいませエリ。

  マオ様を勝利へ導きますエリ! 」


 キノコンはキリッとした顔で、ビシッと敬礼をしてくれる。

 うん、頼もしいな!


マオ

「 じゃあ、裏ボス(じゅれい)と再戦だ!


キノコン:噴水場担当

「 ワンパンでしずませますエリ★ 」


キギナ・メグド・ナール

「 頼もしいじゃないのよ。

  期待してるわよ! 」


霄囹

「 1万単位も支払ったんだ。

  活躍してくれないと困るぞ! 」


マオ

「 キノコンは期待を裏切ったりしないって。

  信頼して大丈夫だ 」


 シュンシュンはだに1万単位を支払ったのが気にわないみたいだ。

 「 オレが貯める 」って言ってんのにな──。

 シュンシュンは根に持つタイプなんだな。

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