✒ ダンジョン攻略 ５
──＊──＊──＊── 地下１階
──＊──＊──＊── ダンジョンギルド
《 ダンジョンギルド 》の受け付けカウンターで、パーティ登録を済ませたら、単位をパーティ制にしてもらった。
此でオレが怪物にトドメを刺したら、パーティ全体の単位になる。
因みに個人制の時に貯めた単位は、個人でしか使えない様になっている。
オレが《 ダンジョンギルド 》で手続きをしている間にシュンシュンは《 ダンジョンストア 》で初心者用のモデルガンの弾を補充して来たみたいだ。
弾を補充したシュンシュンは、マッサージ機に座って居眠りを始めた。
マオ
「 相当疲れたみたいだな。
シュンシュンは式神に頼ってばっかりだから、戦闘は不向きみたいだな。
１人で潜るか── 」
その前に買い物を楽しんでいるキギナのスマホへＬＩＮＥする事にした。
キギナがＬＩＮＥを見るかは分からないけどな～～。
オレは準備を整えて、再び≪ ダンジョン ≫の中へ入る事にした。
正直、パーティを組んで攻略するより１人で攻略する方が向いてるんだよな。
閉店時間までに何階層まで行けるかな？
──＊──＊──＊── ダンジョン
──＊──＊──＊── ５階層
マオ
「 ふぅ～～。
５階層の裏ボスは中々手強かったな。
でも、此で魔法の袋５つ目ゲットだ！
う～～ん、階層が広いから時間が掛かっちゃったな。
階層ボスの〈 合成獣 〉を倒して《 ダンジョンギルド 》に戻るか── 」
オレだけ≪ ダンジョン ≫に残って攻略を続けるってのは出来ないかな？
階層パトラーのキノコンに聞いてみようかな？
オレは階層ボスに挑む前に、５階層のパトロールをしているキノコンの元へ走った。
マオ
「 キノコン！
一寸聞きたいんだけどさ、店が閉店しても≪ ダンジョン ≫に残って攻略を続けたら駄目かな？ 」
キノコン：５階層パトラー
「 それは大丈夫ですエリ。
テストプレイヤーに関しては地下１階でのみ寝泊まりＯＫとなっていますエリ。
勿論、ダンジョン内でも寝泊まり出来ますエリ。
閉店時間を過ぎると各階層に安全地帯が出現しますエリ。
安全地帯でのみ、休憩が可能となっていますエリ 」
マオ
「 そうなんだ？
じゃあ、朝まで攻略を続けられるんだな 」
キノコン：５階層パトラー
「 はいですエリ。
安全地帯には《 出張ギルド 》《 出張ストア 》も出店しますエリ。
飲食物の購入，道具の購入，装備品の変更やメンテナンスも出来ますエリ 」
マオ
「 至れり尽くせりだな 」
キノコン：５階層パトラー
「 支払いは貯めた単位かセロカＰになりますエリ。
良ければマオ様も安全地帯を御利用くださいませエリ 」
マオ
「 教えてくれて有り難な、キノコン 」
≪ ダンジョン ≫から出ないで攻略を続けられると知って、オレ的にはラッキーだ。
閉店時間になると安全地帯が出現して、《 出張ストア 》で買い物が出来るのも有り難い。
オレは張り切って、遠慮無く攻略に集中する事にした。
──＊──＊──＊── ６階層
５階層の階層ボスの〈 合成獣 〉を余裕で撃破したオレは６階層へ下りる。
６階層は密林をイメージしているのか、動物の鳴き声や鳥の鳴き声が聞こえて来て、無駄に密林感が出ている。
密林の中に在る遺跡をイメージしているのかも知れない。
オーブが祭られている祭壇が在る最深部は１００階層らしい。
未々先は長い。
密林らしく密林に棲息してそうな外見の怪物がゴロゴロと出現する。
１体の単位は少ないけど、出現した怪物を全て倒せば単位５０は行くから残さず倒す様にはしている。
閉店時間には３時間も早いから未だ安全地帯も出現しない。
出来るなら３時間の間に１０階層へ到達しときたい。
スピードアップしないと難しいかな？
とっとと裏ボスと階層ボスを倒して、７階層を目指そうっと！
