⭕ ダンジョン攻略 3
──*──*──*── ダンジョン
──*──*──*── 1階層
マオ
「 ──でな、階層ボスは〈 合成獣 〉なんだけど、階層の探索率が100%になると、裏ボスの呪靈と戦えるんだ。
呪靈を倒すと魔法の袋をゲット出来て、少ない荷物で探索が出来るんだ 」
霄囹
「 戦闘経験の無い一般人に〈 合成獣 〉や呪靈が倒せるのかよ? 」
マオ
「 その為に怪物を倒して戦闘経験を養って行くんじゃないか。
1階層,2階層に出現する怪物は1体で行動してるんだ。
遭遇しても相手にするには1体だから、戦闘が未経験者でも安心だろ。
3階層からは怪物が2体 ~ 3体の複数で行動してるから、2階層迄で単位を貯めて装備を整えて、道具を確り補充してから挑まないといけないんだ。
4階層になると怪物は3体 ~ 5体で行動するんだ。
4階層からは1人で挑まずパーティを組んで攻略を進めるのが賢明だな。
オレは1人でも余裕だけど── 」
霄囹
「 怪物を倒してゲット出来るのは単位だけなのか? 」
マオ
「 LV上げに必要な経験値,核石がゲット出来るよ。
核石ってのは、怪物の心臓みたいなもんで、宝石みたいにキラキラしてるんだ。
核石は《 ダンジョンギルド 》が回収しいて、受け付けカウンターに出すと景品と交換してくれるんだ 」
霄囹
「 怪物を倒して、単位,経験値,核石をゲットする訳だな。
鯔つまり、“ 単位 ” ってのが金の代わりで、“ 核石 ” ってのがドロップアイテムの代わりって事か── 」
マオ
「 核石の名前は、馴染みのある魔石でも良かったんでけど、魔物は出現しないからさ── 」
霄囹
「 それにしても随分と広い階層だよな。
今の探索率は幾つなんだ? 」
マオ
「 未だ20%って所かな。
地図が完成したら探索率100%になるよ 」
霄囹
「 こんなに歩いてたったの20%だって?!
歩き疲れて倒れそうだな…… 」
マオ
「 まぁ≪ ダンジョン ≫ってのは歩いてナンボだからな。
行き止まりには宝箱も置かれてるみたいなんだ。
本当の≪ ダンジョン ≫っぽいだろ? 」
霄囹
「 安全に休憩の出来る場所は無いのかよ? 」
マオ
「 えぇと──、この赤の三角がオレ達で、尖ってる方が進んでる方向を示してるんだ。
この黄の三角が階層パトラーをしてるキノコンだから、合流が出来れば案内してくれるよ。
キノコンは南側をパトロールしてるみたいだな 」
霄囹
「 休憩の出来る場所を聞いてるんだが?
──おい、この青の三角は何だよ? 」
マオ
「 オレ達以外のテストプレイヤーだよ 」
霄囹
「 おい、青の三角が消えたぞ! 」
マオ
「 オレ達が未だ歩いてない場所に入ったんだよ。
分かれ道が有ったろ。
オレ達は真っ直ぐに進んだけど、彼等は右側に曲がったみたいだな 」
霄囹
「 地図を完成させる為にまた分かれ道に戻らないといけないのかよ…… 」
マオ
「 1階層に出現する怪物の情報は地図と同様、スマホで見れるよ 」
霄囹
「 スマホを片手に≪ ダンジョン ≫攻略とはな。
スマホ様々だな 」
マオ
「 便利だよな~~。
貸し出し用のスマホホルダーに入れとけば、スマホが破損する心配も無いから、安心してスマホを使えるしな 」
霄囹
「 《 セロッタ商会 》の公式HPに入って、[ ダンジョン テストプレイヤー ]で検索すると公式HPに入れるんだったな 」
マオ
「 うん。
スマホの画面に探索者カードをタッチさせるとデータを読み込んだ後、地図や怪物図鑑としても使えるんだ 」
霄囹
「 怪物図鑑の1頁を完成されるのに最低でも同じ怪物を10体は倒さないと駄目なのは多過ぎじゃないのか? 」
マオ
「 単位を貯める為には怪物を倒さないといけないから、10体なんて直ぐだよ。
緑の丸が階層に現れた!
階層が1体ずつ散らばってくのが分かるだろ 」
霄囹
「 こういうサービスは有り難いが、階層に出現した怪物の数が多くないか? 」
マオ
「 単位が低いからさ、沢山倒す必要が有るんだよ。
一定時間が経過する度に怪物が出現する様になってるんだ。
出現した怪物を全部倒す必要は無いよ 」
霄囹
「 トドメを刺した奴が単位をゲット出来るんだったよな? 」
マオ
「 そうだな。
単位獲得を個人制にするかパーティ制にするかは《 ダンジョンギルド 》で決めれるよ。
今のオレ達は個人制になってるから、別々に怪物を倒さないと単位はゲット出来ないかな 」
霄囹
「 はぁ……。
《 ダンジョンギルド 》に戻ったら、単位はパーティ制にするからな! 」
マオ
「 分かったよ 」
シュンシュンとオレは地図を見ながら歩く。
途中で怪物と遭遇して、シュンシュンは待っていたモデルガンを撃つけど、怪物が素早く動くから当たらない。
代わりにオレが剣を振って斬り倒す。
地面に倒れた怪物は≪ ダンジョン ≫の中に吸い込まれて消えて行く。
地面に残ったのは宝石みたいに輝く核石だ。
霄囹
「 此が核石か──。
本当に宝石みたいに綺麗だな── 」
マオ
「 此だけでもテンションが上がるだろ? 」
霄囹
「 記念に持ち帰れないのかよ? 」
マオ
「 出来ないよ。
そんなに欲しいなら《 ダンジョンショップ 》で、レプリカが売られてるから買えば良いよ 」
霄囹
「 売ってるのかよ。
帰る前に《 ダンジョンショップ 》も覗いて見るとするか 」
マオ
「 じゃあ、この調子で階層の探索率100%を目指して地図を完成させよう! 」
霄囹
「 明日は筋肉痛になりそうだな…… 」
マオ
「 《 救護室 》にはマッサージ機の有るから解せるよ 」
◎ 訂正しました。
魔法 袋─→ 魔法の袋
《 ダンジョンギルド》─→《 ダンジョンギルド 》