340/424

⭕　ダンジョン攻略　２

──＊──＊──＊──　ダンジョンギルド

　受け付けカウンターでテストプレイヤーの証（あか）しでもある腕（わん）章（しょう）を受け取って、左腕に付ける。

　会員カードも提示して、探索者（プレイヤー）登録が済んだら、探索者（プレイヤー）カードを発行してもらえた。

　探索者（プレイヤー）カードは無くさない様（よう）に紐付きのパスケースに入（い）れられて渡される。

　パスケースに付けられている紐は切れない丈夫な紐が使われていて、腰に巻き付けれる様（よう）になっている。

　紐には古代（エンシェント）魔法（マジック）のコーティング魔法（マジック）が掛けられているんだ。

　紐を腰に巻き付けるのは、頻繁に探索者（プレイヤー）カードを使う事になるからだ。

　パスケースは軽くて丈夫な素材が使われていて防水性でもある。

　探索者（プレイヤー）カードパスから出ない工夫がされている。

　探索者（プレイヤー）カードは破損しないけど、紛失したり盗難に遭った場合も安心保証がされている。

　探索者（プレイヤー）カードには古代（エンシェント）魔法（マジック）の防犯魔法が掛けられているから、登録をした本人以外には使えない仕様になっていて、ダンジョン内（ない）をパトロールしているキノコンが持ち主（ぬし）に届けてくれる様（よう）になっている。

マオ

「シュンシュン、《ダンジョンストア》で装備品を借りよう。

　テストプレイヤー用に道具（アイテム）一式セットも支給されるんだ」

霄囹

「マジかよ。

　至（いた）れり尽（つ）くせりだな」

──＊──＊──＊──　ダンジョンストア

　《ダンジョンギルド》の横に在る《ダンジョンストア》の中に入（はい）ると、此から≪ ダンジョン ≫に潜（もぐ）るテストプレイヤー達で賑（にぎ）わっていた。

　必要無いけど、人の目も有るから皮の鎧を借りる。

　皮の鎧は初期に装備する定番の防具で、軽くてそ（・）こ（・）そ（・）こ（・）の防御力が有る。

マオ

「オレは剣を借りるけど、シュンシュンは何（なに）を借りるんだ？」

霄囹

「僕は陰陽師だぞ。

　武器なんてま（・）と（・）も（・）に扱った事なんて無いんだ。

　何（ど）れが良（い）いかなんて分かるかよ」

マオ

「貴族の嗜（たしな）みで教わった事は有るんだろ？」

霄囹

「あのなぁ、教わっても実戦で使わないと意味無いだろ。

　う～～ん…………バールと釘バットならど（・）っ（・）ち（・）が殺（さっ）傷（しょう）力（りょく）が強いと思う？」

マオ

「殺（さっ）傷（しょう）力（りょく）って……。

　どっちも凶器だと思うけど……。

　どっちも近（ちか）付（づ）かないと攻撃は当たらないだろ。

　接近戦はオレが得意だから、シュンシュンは離れた場所から攻撃が出来るのが良（い）いんじゃないか？」

霄囹

「離れた場所からの攻撃だとコントロールと命中率が必要だろが！

　僕は自信が無いぞ！」

マオ

「う～～ん……。

　モデルガンで良（い）いんじゃないか？

　軽いし、撃った時（とき）の衝撃も無いみたいだし。

　色付きのパチンコ弾（だま）は属性魔法が附与されているみたいだから、弱点の属性を撃って命中させれば怪物（モンスター）に隙を作れるんだ」

霄囹

「モデルガンなんて撃った事ないぞ！」

マオ

「練習したら良（い）いだろ。

　武器は色（いろ）々(いろ)有るし、自分に合うか試してみたら良（い）いよ。

　シュンシュンの防具は鎖（くさり）帷子（かたびら）にするか？」

霄囹

「そんなジャラジャラした鎧なんて嫌（いや）だね！

　マオと同じので良（い）い」

マオ

「皮の鎧だな。

　じゃあ、カウンターに行こう。

　借りる装備品の登録を済ませたら、道具（アイテム）一式セットを受け取って≪ ダンジョン ≫に入（はい）ろう」

霄囹

「なぁ、本物の怪物（モンスター）を相手にして戦うんだよな？

　モデルガンで大丈夫なのか？」

マオ

「大丈夫だって！

　詳しい話（はなし）は≪ ダンジョン ≫の中でするよ」

　カウンターで従業員（スタッフ）に借りる装備品の登録をしてもらう。

　従業員（スタッフ）は全員〈器（うつわ）(キ)人（にん）(ニン)形（ぎょう）(カ) 〉だ。

　道具（アイテム）一式セットを受け取ると、従業員（スタッフ）から２人分（ぶん）の弁当と水筒が渡される。

　どうやら≪ ダンジョン ≫の中で空（くう）腹（ふく）になった時（とき）に食べれる様（よう）にって事みたいだ。

　他（ほか）にも食べ物や飲み物を買えるみたいだ。

　未（ま）だ、怪物（モンスター）を倒して単位をゲットして無いから、セロカＰ（ポイント）で買う事になるけど。

マオ

「シュンシュン、食べ物と飲み物を買ってくか？」

霄囹

「そうだな。

　腹が減っては戦（いくさ）も出来ないからな！」

マオ

「シュンシュンは高みの見（けん）物（ぶつ）してるだけだろ。

　 ──じゃあ、色（いろ）々(いろ)見てみよう」

　オレはシュンシュンと一緒に食べ物と飲み物を選ぶ事にした。

　《ダンジョンストア》で買った物は地下１階からは持ち出せない事になっている。

　だから、買った分（ぶん）は≪ ダンジョン ≫の中で消費してしまわないといけない。

マオ

「 ──此ぐらいにしとこう。

　階層（フロア）の裏ボスを倒せたら、魔法（マジカル）の袋(バッグ)が手に入（はい）るんだ。

　それ迄は買い過ぎ，持ち過ぎしない様（よう）に注意しよう」

霄囹

「階層（フロア）の裏ボスだってぇ？

　階層（フロア）にはボスだけじゃないのかよ？」

マオ

「詳しい話（はなし）は≪ ダンジョン ≫の中でな」

　カウンターに探索者（プレイヤー）カードを提示して、セロカＰ（ポイント）で食べ物と飲み物を購入する。

　道具（アイテム）一式セットが入（はい）っている２つのリュックサックの中に半分ずつ入（はい）れる。

マオ

「よし、じゃあ≪ ダンジョン ≫攻略に行こう！」

霄囹

「確（しっか）り僕を守れよ、マオ！」

　《ダンジョンストア》を出たら《ダンジョンギルド》に入（はい）って奥へ進む。

　改札口（ぐち）のパネルに探索者（プレイヤー）カードをタッチして、改札口（ぐち）を通（とお）る。

　入（い）り口（ぐち）として設置されている改札口（ぐち）は３つ有って、横へ３列に並んで通（とお）れる様（よう）になっている。

　改札口（ぐち）を抜けたら、シュンシュンと一緒に≪ ダンジョン ≫へ続く階段を下（お）りた。

◎　訂正しました。

　　《ダンジョンストア》─→《ダンジョンストア》

⭕ ダンジョン攻略 ２

⭕　ダンジョン攻略　２