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⭕ 夏祭りと花火大会 9


 オレはげんさん,げんさん,づるさんの名前を呼んで手を振る。

 オレの声にいてくれたげんさん,げんさん,づるさんも手を振ってこたえてくれる。


セロフィート

てら刑事、失礼しますね 」


寺尾刑事

「 あっ、はい!

  会えて嬉しかったです(////)」


マオ

てら刑事、捜査頑張ってね! 」


セロフィート

「 行きましょう、マオ 」


 セロとオレはてら刑事と「 さよなら 」して、げんさん,げんさん,づるさんの所へ移動した。











マオ

「 ──ってな訳で、階段から上へはがれなかったんだ…… 」


 げんさん,げんさん,づるさんと合流が出来たオレは、さっき有った事を話して聞かせた。


玄武

「 夏祭りのなかに殺人事件とは治安が悪いな 」


弓弦

「 米●町なら分かるが、けんがいではなかったか? 」


獅聖幻夢

「 マオ殿、犯人のぼしは付いていますよ 」


マオ

「 えっ?

  げんさん、犯人を知ってるの? 」



獅聖幻夢

「 “ 知っている ” と言うより、“ けんとうが付いている ” だけですね 」


マオ

けんとう

  どゆこと?? 」


セロフィート

「 犯人はしょうれいさんとキギナさんです 」


マオ

「 えっ?!

  シュンシュンとキギナ?

  だって、犯人は人間だって言ったじゃんか 」


セロフィート

「 当たり前です。

  犯人に出来る人間はやまほどますし 」


マオ

「 じゃあ、セロは誰のわざか分かってて、『 犯人は人間だ 』って嘘をいたのかよ 」


セロフィート

しょうれいさんとキギナさんを警察へ突き出す訳にはいきませんし 」


マオ

「 でもさ、なんでシュンシュンとキギナが40人もの男達をころすんだ?

  ぜんいて、花火を差し込んでおお火傷やけど迄させて── 」


セロフィート

「 それはしょうれいさんとキギナさんに聞くとしましょう 」


マオ

「 そ、そうだな!

  事情を聞く必要が有るよな! 」


玄武

「 ………………金銭目的ではないか?

  『 MBK(魔法のブラックカード)を貸せ 』と言われたが、断ったからな 」


弓弦

たしかにな──。

  その線も有るかも知れないな。

  海水浴場でもナンパとやらをされていたようだしな 」


マオ

「 ナンパ?

  金銭目的で??

  そう言えば、被害者達の財布の中身がからっぽだったし、所持品も1つも無かった。

  40人もの被害者は全員、んでたみたいだし…… 」


獅聖幻夢

「 あの2人ならちゅうちょ無くり兼ねないと思いますよ。

  しょう(しょう)突き放し過ぎたようです 」


マオ

「 ………………MBK(魔法のブラックカード)を貸さなかったからって、40人もころす事ないだろ…… 」


セロフィート

「 とは言え、キギナさんは死神です。

  死神はたましいを狩るのが使命です。

  まいげつ決められたかずたましいを狩り、ノルマを達成させる事がキギナさんの役目ですし、とがめる事は出来ません。

  新しく産まれるあかかずだけ、現世このよきている人間のたましいを狩り、一定のくうはくを作る必要が有ります。

  とても重要な役目です 」


マオ

「 …………老い先の短い年寄りを選べばいのに、なんで未来の有る若者を選ぶんだろ? 」


セロフィート

「 死神に重要なのは、割り振られたかずたましいを狩り、輪廻の流れへ還す事です。

  世代,年齢,性別…など、死神には無関係です。

  大勢の人間がまとめて死ぬのは死神の都合でしかないです。

  たましいを狩り、ノルマを達成させる為ならば、死神は災難,災害を利用します。

  今回の被害者達はうんわるめいうんが尽きただけ──。

  まさに “ いっすんさきは闇 ” です 」

 

マオ

「 死神ってのは、手当たり次第──無差別にたましいを奪うんだな…… 」


獅聖幻夢

「 死神では無い私達も人間を襲っていますけど、死神の仕事を奪っているのでしょうか?

  死なせてしまった人間のたましいは死神が回収するのですか? 」


セロフィート

「 人間だけでなく肉体うつわから抜けたたましいは、ほうっといても輪廻の流れへ還ります。

  此をさまたげる事はなんぴとりとも出来ません。

  ごく(ごく)まれケラが地上に残る事も有りますけど、捨て置いても構わない存在です 」


マオ

ざんりゅうねんたいってヤツだな。

  ざんりゅうれいたいに変わってばくれいになるんだよな 」


セロフィート

「 そうです。

  死神が関わらなくても、たましいは毎日かで肉体うつわから抜け、輪廻の流れへ還っています。

  たましいが輪廻の流れへ還るたび、死神に与えられているノルマは変動します。

  死神のかずは多いですから、ノルマが変動したからと言っても死神はたいした影響を受けません。

  ノルマが減れば死神は喜びますけど、らいげつらいげつも新しくノルマが更新されます。

  こんげつのノルマを達成した場合、余分に狩ったたましいかずらいげつぶんのノルマに繰り越され、たましいを狩るかずを減らす事が出来ます。

  少しでもらいげつラクをしたいなら、こんげつたましいりを頑張ればいだけです 」


獅聖幻夢 

「 死神に支障は起きないという事ですね。

  安心しました(////)」


 げんさん、なんで嬉しそうに「 安心しました 」なんて言うんだろう?

 もしかして此からも被害者を出し続けるつもりなのかな?

 オレの周りには、ガチでヤバい人しかないよな……。

◎ 追加しました。

  災難を利用します。─→ 災難,災害を利用します。

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