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⭕　海水浴しよう　９

──＊──＊──＊──　海の家

──＊──＊──＊──　浜辺

マオ

「うわっ、本（ほん）当（と）に始まっちゃってるな！」

セロフィート

「マオ──、セノコンとマオキノが待ってます。

　行ってあげてください」

マオ

「う、うん── 」

　セロに促（うなが）されるまま、オレはマオキノとセノコンの元（もと）へ向かった。

マオ

「マオキノ，セノコン──。

　オレの帰りを待っててくれたって？

　遅くなって御免な… 」

マオキノ

「マオ様！

　お帰りなさいませエリ～～」

セノコン

「お帰りなさいませエリ、マオ様」

マオキノ

「マオ様の分（ぶん）は此方（こちら）に御用意させて頂いていますエリ」

セノコン

「焼いた肉に新鮮な野菜（ベジタブル）や美（お）味（い）しい茸（キノコ）を巻いていますエリ。

　肉と野菜（ベジタブル）をバランス良（よ）く食べて頂けますエリ」

マオキノ

「新鮮な魚介類を使った刺身も作っていますエリ。

　肉が焼ける間（あいだ）、お食べくださいませエリ。

　伊勢海老や甘海老の刺身は別格ですエリ」

セノコン

「鮹（タコ）と烏（イ）賊（カ）の刺身も絶（ぜっ）品（ぴん）ですエリ」

マオ

「刺身の食べれるんだな。

　串に刺した肉も食べれるんだよな？」

マオキノ

「勿論ですエリ。

　高級和牛５つ星（ぼし）ランクの肉を使ったステーキも焼いていますエリ」

セノコン

「多種類のステーキソースも御用意していますエリ」

マオ

「豪華だな～～。

　いただきます！

　じゃあ、先（ま）ずは肉野菜巻きと肉茸（キノコ）巻き食べるよ」

マオキノ

「御用意致しますエリ」

　オレ専用のテーブルの上に次（つぎ）々(つぎ)と皿が並べられる。

　豪華なＢＢＱ（バーベキュー）料理だ。

　今夜は朝まで食べちゃうぞ♥

マオ

「 ──セロも一緒に食べてくれないかな…… 」

マオキノ

「セロ様は幻（げん）夢（む）さま達と話（はなし）をされていますエリ」

セノコン

「月刊囲碁の雑誌の件で御相談したい事が有ると仰（おっ）有（しゃ）っていましたエリ」

マオ

「月刊囲碁の雑誌？

　皆（みんな）囲碁が好きだよな。

　 ──そう言えば、シュンシュンとキギナは何（なに）してたんだろう？

　今回は誘いを御免しちゃったからな…… 」

マオキノ

「御２人なら、ナンパをさ（・）れ（・）て（・）い（・）た（・）みたいですエリ」

マオ

「ナンパさ（・）れ（・）て（・）た（・）？

　してたじゃなくてか？」

セノコン

「男からナンパをさ（・）れ（・）て（・）いましたエリ。

　御２人をナンパした男は１人や２人ではなかったと報告を受けていますエリ」

マオ

「へぇ？

　まぁ、中身は最悪だけど、外（がい）見（けん） “ だけ ” は可愛いもんな。

　声を掛けられるのも当然か──。

　それってキノコン情報なのか？」

セノコン

「はいですエリ。

　海水浴場をパトロールしているキノコンからの密告ですエリ★ 」

マオ

「密告……。

　それはセロにも上（あ）がってる報告なのか？」

セノコン

「当然ですエリ。

　全（すべ）てセロ様に報告されますエリ。

　今回はお（・）仕（・）置（・）き（・）されないと思いますエリ」

マオ

「プライバシー無いじゃんかよ。

　 ……………………２人で何（なん）かや（・）ら（・）か（・）し（・）た（・）んだ？

　でも、お咎（とが）め無しって事は、セロ的には “ セーフ ” な案件なんだな？」

マオキノ

「そうだと思いますエリ。

　ゴミ掃除は “ 悪（わる）い事（こと） ” には入（はい）りませんエリ」

マオ

「ゴミ掃除…………。

　２人で何（なに）をしてたのか一寸（ちょっと）気になっちゃうな」

　後（あと）でシュンシュンにそ（・）れ（・）と（・）な（・）く（・）聞いてみようかな？

　ナンパ男（おとこ）達（たち）と何（なに）したのか気になるし──。

マオ

「そう言えばさ、こんなに沢山の新鮮な魚介類を何（ど）処（こ）から調達してるんだ？

　養殖してるのを使ってるのか？」

マオキノ

「キノコンが直（じか）に海へ潜（もぐ）って調達していますエリ。

　大漁ですエリ♥ 」

マオ

「大漁は良（い）いけど、獲（と）り過ぎない様（よう）にな？」

マオキノ

「其（そ）処（こ）等（ら）辺（へん）は心（こころ）得（え）ていますエリ。

　安心してくださいませエリ」

セノコン

「漁を邪魔する怪異や人間に関しては容赦無く屠（ほふ）り、海の藻（も）屑（くず）にしていますエリ★

　心配には及（およ）びませんエリ」

マオ

「 …………オレはキノコンに屠（ほふ）られる怪異や人間の方が気の毒に思うよ。

　程（ほど）々(ほど)に手加減してやってくれよな。

　セロを慕（した）って傘（さん）下（か）に入（はい）ってくれてる怪異に大（たい）してはさ、特に寛大でな」

セノコン

「 ………………………………勿論ですエリ」

マオキノ

「 ………………………………当然ですエリ」

マオ

「その長い間（あいだ）が気になっちゃうんだけどぉ！？」

マオキノ

「マオ様、細かい事は気にしちゃ駄目ですエリ。

　もっとお（・）お（・）ら（・）か（・）な（・）気持ちを持ってくださいませエリ」

セノコン

「串焼きが焼き上（あ）がりましたエリ。

　鰻と穴（アナ）子（ゴ）も焼いていますエリ。

　タレ無し蒲焼きとタレ付き蒲焼きを御用意致しますエリ」

マオ

「鰻も食べれるのか？

　楽しみだな～～♪

　焼き鳥も食べたいんだけど、出来るかな？」

マオキノ

「焼き肉用の鶏肉を使い焼いていますエリ。

　焼けたら御持ち致しますエリ」

マオ

「有（あ）り難（がと）な♪ 」

　マオキノとセノコンはオレと会話しながら、馴れた手付きで調理をしてくれる。

　椅子に座（すわ）って食べてるだけで良（い）いなんて、至（いた）れり尽（つ）くせりされるって最高だな♥

◎　訂正しました。

　　さ（・）れ（・）て（・）（・）い（・）た（・） ─→ さ（・）れ（・）て（・）い（・）た（・）

　　さ（・）れ（・）て（・）（・）｜いましたエリ。─→ さ（・）れ（・）て（・）いましたエリ。

　　怪異に（ち）大してはさ、─→ 怪異に大（たい）してはさ、

⭕ 海水浴しよう ９

⭕　海水浴しよう　９