✒ MMQ真夏イベント 後半7
──*──*──*── 天井
テラテラしている糸みたいな謎の液体が、“ 何か ” の涎じゃない事を祈りつつ天井を見上げると────。
マオ:セロー
「 どぉげげぇ~~~~~~?!
何じゃ、こりゃあ゛ぁぁぁぁあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ゛ぁぁぁぁぁ!!!! 」
霄囹:ゲンブ
「 ──セロフィートなら絶対に言わない台詞だな。
それにしても──こいつぁ、中々良い眺めじゃないか。
おい、セローも思うだろ? 」
マオ:セロー
「 思わねぇよ!
シュンシュン、玄武さんの顔で喜ぶのは止めてくれよ 」
霄囹:ゲンブ
「 此を見て喜ばない男が居るもんかよ!
流石は20禁だねぇ。
やる事が違う 」
マオ:セロー
「 感心してる場合じゃないだろ! 」
霄囹:ゲンブ
「 少しは楽しませろよ。
健全で正常な男なら紳士ですら、この光栄を見てフル勃起して大変だぞ 」
マオ:セロー
「 玄武さんの顔で下劣で卑猥な事を言うな、馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 」
霄囹:ゲンブ
「 叩くなよ!
お前もセロフィートの顔でする事じゃないだろ。
──然し、触手と百合を融合させるとは、運営の中にも解ってる奴が居るんだな 」
マオ:セロー
「 どゆことだよ? 」
霄囹:ゲンブ
「 フフン!
聖女 × 触手 × エロティックの組み合わせは “ 黄金の金字塔 ” なんだよ! 」
マオ:セロー
「 お……黄金の金字塔?? 」
霄囹:ゲンブ
「 神に遣える穢れもエロも知らない純真無垢な聖女が、触手に弄ばれながらエロ沼へ堕ち、凌辱の末に辱しめられ孕まされる事に悦びを感じる淫乱聖女に成り下がるのさ。
触手に犯され、ぐちょぐちょのめちょくちょにされる淫乱聖女の豊満な胸と子宮の中には、男の浪漫が詰まっているんだ!!
実に良いねぇ~~~~ 」
マオ:セロー
「 玄武さんは絶対に言わないのにぃ!! 」
霄囹:ゲンブ
「 《 百合加護の箱庭 》はまさに男の性欲天国だな!
はっはっはっはっはっ! 」
マオ:セロー
「 くぅ~~~~。
シュンシュンの口を凧糸で縫い付けたい~~~~!! 」
霄囹:ゲンブ
「 ──百合の花が美しく咲き誇っていられる原因は、触手に絡まれ凌辱されて悦んでる聖女達の秘部から垂れ流され続けているテラテラした液体の能力だ。
アヒアヒ,アヘアヘ言いながら人目も憚ずに触手に好き勝手弄ばれ、女の至福を感じている聖女達は百合の花を咲かせる為に必要不可欠な贄って事さ。
前の穴も後ろの穴も触手に犯される嫌悪感や負の感情も快感に変え、感覚を麻痺らせ狂わせているのは、百合の花から漂う香りの所為だ。
触手は百合の花の手足って所か──。
実に素晴らしい眺めだぁ!! 」
マオ:セロー
「 …………………………こんな場面をリ◯さんとナ◯ガさんには見せられないよ…… 」
霄囹:ゲンブ
「 同然だろ。
此処に来たのが僕とセローじゃなくて、リ◯とナ◯ガだったら、触手に捕らわれて聖女達の二の舞に遭ってただろうな。
僕等が来て良かっただろ 」
マオ:セロー
「 う~~ん…………リ◯さんとナ◯ガさんだったら、触手に捕まる前に魔法で木っ端微塵にしてたかも知れないけど? 」
霄囹:ゲンブ
「 馬鹿だな。
それだと聖女達を無傷で助け出せないだろが!
怪我をさせたら “ アウト ” なんだぞ。
それにだ、男の僕等には効果の無い香りだが、女には毒なんだ。
吸い込んだら最後、全身の力が抜けて足腰が使い物にならなくなって大変だぞ。
今回はエイツが居なくて幸いだった 」
マオ:セロー
「 そっか──、エイツは男装してるだけで女だもんな 」
霄囹:ゲンブ
「 ──幸い序でに聖女達は触手に犯されているだけで、怪我はしてないみたいだ。
このまま無傷で助け出せれば、このイベントは終わりだ 」
マオ:セロー
「 本当に終わるのかよ?
──触手にがんじがらめに絡まれてる聖女達を一体どうやって助け出すんだ? 」
霄囹:ゲンブ
「 なぁに、簡単さ。
転移陣を使う。
聖女だけを転移させるんだ 」
マオ:セロー
「 そうか!
でも、何処に転移させるんだ?
都合の良い場所なんて── 」
霄囹:ゲンブ
「 依頼を受けた≪ ベレッダルジン ≫に決まってるだろ。
領主の屋敷の中庭に転移させれば、多少は安全だろう 」
マオ:セロー
「 そう上手く行くかな? 」
霄囹:ゲンブ
「 心配するな。
既に式神を領主邸へ向かわせている。
向かうでも事態の把握ぐらいはしてくれるだろ 」
マオ:セロー
「 肝心な所が、いい加減だな~~ 」
霄囹:ゲンブ
「 セローも転移魔法が使えるんだから手伝えよ 」
マオ:セロー
「 分かったよ。
予想してた救出劇とは大分違うけど──、“ 聖女救出大作戦 ” 開始だな! 」
マオ:セロー
「 ふぅ──。
やっと最後の1人を転移させれたなぁ~~。
残ったのは大量の百合の花とウネウネと動く気色の悪い不気味な触手だけか──。
シュンシュン、この部屋だけど、どうするつもりなんだ? 」
霄囹:ゲンブ
「 燃やして消し炭だな。
百合の花と触手は同化してるからな。
百合の花を燃やせば、触手も燃え尽きるさ 」
マオ:セロー
「 決まりだな!
極級炎魔法で燃やしてやるよ! 」
そんな訳で《 百合加護の箱庭 》に炎魔法を放って、火の海にしてやった。
それからは敵兵士の誘導をしてくれていたリ◯さん,ナ◯ガさんと合流する。
リ◯さんと,ナ◯ガさんも随分と大暴れしてくれたみたいで、城内は激しくズタボロだ。
どんな魔法を使ったら、見るも無惨な有り様になるんだか。
リ◯さん,ナ◯ガさん曰く、城内の彼方此方に魔法で仕掛けを作ったらしい。
城から出たら仕掛けた魔法を発動させるんだとか。
2人共、悪い顔をしてるな~~。
一体どんな仕掛けを施して来たんだろう。
気になるけど、聞くのが恐いから止めとこうと思う。
城内から無事に脱出すると、城は跡形も無く崩れ落ちて瓦礫の残骸と化した。
城内には敵兵士以外にも人が居たかもれないけど、どうなったのかは分からない。
ゲームだから、気にするだけ無駄か。
リ◯さん,ナ◯ガさんは仲良く「 知らない 」って言うけど、犬猿の仲とは思えない様に息ピッタリだから、きっと知ってるんだと思うな。
敢えて聞きはしないけどな。
だってゲームだし、此処で2人を追求するのは賢く無い奴がする事かも知れないから──。
霄囹:ゲンブ
「 ≪ 街 ≫へ戻って、領主の屋敷へ向かうぞ! 」
シュンシュン──ゲンブの一声で、≪ 街 ≫を目指して移動する事になった。