✒ MMQ真夏イベント 後半4
──*──*──*── 第4関門
めっちゃ強そうな合成獣が現れて、オレ達の行く手を阻む。
合成獣の体には、第3関門で倒した筈の八人衆と四天王が取り込まれていた。
何でだ!?
どゆことだよ??
八人衆と四天王を取り込んでいる合成獣は、八人衆と四天王が使っていた技を遠慮無く繰り出して来る。
他の冒険者にとっては手強い合成獣だけど、オレ達にしてみたら苦労して倒す様な相手じゃない。
何せゲンブのLVは既に500を突破しているからだ!!
勿の論、オレだって前半の真夏イベントで頑張らなくても良いLV上げを頑張って、132になっている。
NGCのリ◯さんだってMAX99なんだから、楽勝に決まってる!!
そんな訳で、割りと簡単に合成獣を倒す事が出来て、第4関門も無事に突破する事が出来た。
いよいよ、磔にされている聖女を救出するんだ!
その前に──、途中で何が起こるか分からないから忘れずに[ セーブ ]しておく。
また合成獣と戦闘するのは御免だからな。
それに意地の悪い運営の事だ──、聖女の元へ向かってる途中に何か別の仕掛けや罠なんかを仕掛けてやがるかも知れないから、用心に越した事は無いだろう。
小まめな[ セーブ ]って大事だもんな!
オレ達3人は聖女の元へ駆け寄る。
聖女の所へ辿り着いて、磔にされていた聖女を助け出そうとしたら聖女は────。
聖女に良く似た蝋人形と摩り替えられていた。
おい、コラぁ、運営ぇ~~~~!!
どゆことだよ!?
本物の聖女は、どうしたぁぁぁぁぁぁぁ!!
オレ達が聖女の衣装を着せられている蝋人形に驚いていると、足元の地面に魔法陣が現れる。
魔法陣の能力で、地面に巨大な穴が開いた。
突然の出来事で反応と対応が遅れてしまったオレ達の身体は底の見えな真っ暗な穴へ落下するしかなかった。
──*──*──*── 地下
マオ:セロー
「 おぃおぃおぃおぃ、こりゃ、どういう事だよ!
合成獣を倒したら終わりなんじゃなかったのか!?
何で落とし穴に落ちないといけないんだよぉ!! 」
霄囹:ゲンブ
「 落ち着け、2人共!
キャンキャン吠えるんじゃない!
此処は地下だぞ。
無駄に音が響くんだから声を抑えろ…… 」
マオ:セロー
「 ご、御免…… 」
霄囹:ゲンブ
「 リ◯とセローの気持ちは僕も分かる。
まさか聖女が蝋人形に摩り替えられる──なんて想定外だ。
況してや落とし穴に落とされるなんて、僕だって思わない。
僕等以外の冒険者だって思わないだろうよ! 」
マオ:セロー
「 頭来るなぁ~~~~。
こんな手の込んだ事をしやがるなんて…… 」
霄囹:ゲンブ
「 八人衆,四天王と戦った時には間違い無く、本物の聖女が磔にされていた筈だ。
僕等が合成獣と戦っている最中に聖女と蝋人形を摩り替えたとしか考えられない…… 」
マオ:セロー
「 聖女は何処かに居て、未だ生きてる可能性は有るって事だな? 」
霄囹:ゲンブ
「 聖女を救出するのが目的だからな、死にはしないだろうが──。
時間の問題かもな 」
マオ:セロー
「 地下から地上を目指して上がるのが、第5関門って言うんじゃないよな? 」
霄囹:ゲンブ
「 いや、多分それが第5関門だろうな。
どうやら、地上に出る迄は魔法を使えない様にされている。
多分だが、あの魔法陣は落とし穴を出すだけの役割では無かった──って事だ 」
マオ:セロー
「 酷ぇ──。
魔法を封じられたら転移魔法も使えないじゃんか! 」
何してくれてるんだよ運営ぃ゛~~~~!!
意地が悪いにも限度が有るだろぉ~~!!
魔法を封じるなんて鬼畜の極みだろ!!
マオ:セロー
「 魔法を封じられたら、魔導士も魔法使いも戦力外じゃないかよ… 」
霄囹:ゲンブ
「 まぁ、普通の冒険者パーティならな!
だが、僕等のパーティは違うだろ。
リ◯もセローも魔法に頼らなくても余裕で戦えるじゃないか。
回復アイテムだって十分過ぎる程有るんだ。
何とかなるさ 」
マオ:セロー
「 そうだよな。
魔法に頼らなくても戦えるなら、取り敢えずは大丈夫だよな。
──そにしても暗くて周囲が見えないんだけど、明かりを灯す魔法が使えないし、どうやって進むんだ? 」
霄囹:ゲンブ
「 こんな時に役立つとっておきの道具が有るじゃないか 」
マオ:セロー
「 とっておきの道具って? 」
霄囹:ゲンブ
「 松明だよ、松明!
原始的な道具だが、本当に役立つ日が来るとはな! 」
マオ:セロー
「 松明か。
駆け出し冒険者には必要不可欠な道具だったよな。
使った事は無いけど……。
でもさ、どうやって松明に火を着けるんだ? 」
霄囹:ゲンブ
「 松明を選んで[ つかう ]を選べば勝手に火が着くのさ。
便利だろ 」
マオ:セロー
「 良心的な道具だな 」
そんな訳で──、オレ達は暗闇から脱却する為に、松明を1本使う事にした。